ゆ き と の 書 斎

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レビュー(映画)

2011年2月23日
「琉神マブヤー」


2008年/DVD

沖縄のローカル特撮ヒーローで、琉球TVで1話15分全12話放送された第一期シリーズのDVD。
笑也さんにプレゼントでもらったもの。ありがと〜( ^ω^ )

公式サイトで設定などを見て、「キャラ立ってんな〜」とか思ってたけど、実際に見てみたら予想を上回る面白さ。
低予算だからといってしょぼいということはなく、映像、役者さんのノリ、アクション、特撮、ストーリー、世界観、どれもすばらしい出来です。
なんといっても全編沖縄ロケ!!(あたりまえだけど)
抜けるような青い空、絵に描いたような白い雲、緑に輝く海、熱帯に見まがうジャングル、という本州の特撮ではまず見られない贅沢無比なロケーションで着ぐるみアクション!!

よみがえった悪のマジムン(沖縄方言で妖怪という意味らしい)が、沖縄の大切な心を象徴する九つのマブイストーンを奪おうとして、それを守るために琉神の魂を受け継いだヒーロー・マブヤーが毎回戦うというストーリー。
でかいマガダマみたいな形のマブイストーンはそのへんの草むらとかに野生で生息していて(笑)、たとえばウチナーグチ(沖縄方言)のマブイストーンをマジムンが捕らえて壺に封印すると、方言でしゃべっていたおばあさんが突然標準語になってしまう、というぐあい。
ゆるいギャグテイストでストーリーが進むんだけど、後半になると主人公の生き別れの兄との兄弟対決になったり、大切なものを守るといいながら暴力をふるうことの是非を突きつけられたり、考えさせる展開に。

マジムンのボス、ハブデービル親方最高。毎回手下に戦わせて自分で戦おうとしない口だけ番長かと思いきや、最終回で超強いところを見せつけ、マブヤーに説教たれるところに惚れた。
最後踊りながら人混みに消えていくし。ハゴー!
主人公の相棒、犬のケン(主人公には着ぐるみを着たおっさんに見える)もよかった。最初ただのギャグメーカーかと思ったけど、中盤以降は独自の地位を獲得。最後の別れのシーンはホロリときた。

特撮ヒーロー好きには是非オススメしたい作品です。