ゆ き と の 書 斎

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レビュー(映画)

2007年01月24日
「ハイランダー最終戦士」

ひ~うぃあ!ぼ~んとぅびきぃんぐすうぃあざぷりんせすおぶじゆ~にばぁ~す!!
訳:「我らここにあり。王となるべく生まれた身。我ら全宇宙の王子なり!!」
「ハイランダー」冒頭のQUEENの歌「Princes of the Universe」はマンガの世界に単身挑もうとしていた当時の僕のテーマソングでしたね~。

続編は「ハイランダー2」「同3」ともつまらんので観る必要ありません。音楽をQUEENがやってないというだけでもはや「ハイランダー」じゃねぇ、という気持ちもありますし。
テレビシリーズはコナー・マクラウド(クリストファー・ランバート)の親戚のダンカン・マクラウドという人が主人公のシリーズと女のハイランダーが主人公のシリーズがあるようです。僕はダンカンのシリーズは最初の2話だけ観ました。女ハイランダーの方は未見。

ところがこれだけでは終わらなかったよーなのです。
劇場用第4作目となる「ハイランダー最終戦士」という作品が実はあって、これがなかなか…いい!
(T^T)
敵不死者にあのドニー・イェンが出てたり(残念ながらラスボスではない)、一作目の未使用テイクを回想シーンに使っていたり。
もちろん音楽はQUEENじゃないんですが、スタッフの一作目に対する愛情が伝わってきます。というか一作目のファンが集まって作ったような作品。

ところが手放しでお勧めできない理由がいくつかありまして。
まず、設定がどうもダンカン・マクラウド版TVシリーズの続編となっているようで、同TVシリーズを観てないと良くわからない設定がいくつか出てきます。
それから最大の問題点はオリジナル「ハイランダー」とは完全にパラレルワールドに分岐している点。どうやら、ラミレスもクルガンもいない世界のようなのです…。
もしかするとラミレスのシーンは使いたくても許諾がおりなくて使えなかったのかもしれない。
「ハイランダー」は設定的に見て一作目で完全完結しているので、続編を作ろうとすればパラレルワールドっぽくなってしまうのは避けられないわけで、それを「割り切れる」か「割り切れない」かがこの作品の評価の分かれ目でしょう。
それでも続編の中ではもっとも良い出来だと思います。
「ハイランダー」ファンの方にはあまねく観てもらいたいです。