ゆ き と の 書 斎

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レビュー(映画)

2002年05月15日
「ローラーボール」「スパイダーマン」

 
このところ恒例となっている、仕事終了後の映画鑑賞にツトムと行ってきました。

・「ローラーボール」
それなりに期待して観に行ったんですが、ちょっとトホホな内容でしたねー。
試合は「過激な暴力」を売りにしているのに死人が一人も出ないし。
僕だったら人が死にまくって、コースは血の海になり、選手は滑って転ぶと口の中に内臓がはいって狂ったように笑いながらもヘドはく…みたいに撮るんですけどね。せっかく血と内臓のつまった生身の人間を使っているのになぜそれを活用しないのか。
主人公も妙に道徳心が強いし、「暴力」の定義、これが甘すぎる気がする。
しょせんはマクティアナン監督は優れたアクション映画は撮れてもバイオレンス映画は撮れないということなのか。
補足:ちまたでは、僕が実在の「ローラーゲーム」、または70年代の映画「ローラーボール」に影響されて銃夢のモーターボール編を描いたということになってるみたいですが、事実を申しますと、僕は旧作「ローラーボール」をまだ観たことがないのです。(^_^;
作品の存在自体は知っていて、モーターボール編を描く前には参考までに観ておこうとも思いましたが、何か気が向かずそれっきり。ローラーゲームもあまりに子供の頃なのでよく知りません。
実際に影響を受けたものは、寺沢先生の「コブラ」でラグボールをやるエピソード(このエピソード自体「ロンゲストヤード」や「ローラーボール」にインスパイアされているので間接的な影響というならそうかも)や板垣しゅうほう先生の描いた「ランニング」という短編、アニメ「装甲騎兵ボトムズ」のバトリングのエピソード、六田登先生の「F」、映画「サルート・オブ・ザ・ジャガー」などです。
特に当時好きだったF1のイメージがかなり入ってます。ルールにボールを持ち込んだのは、格闘能力やスピードの優劣を競う以外のクリティカルな要素が欲しかったからで、「モーター」パワーで走って「ボール」を奪いあうから「モーターボール」…これじゃん!
という発想のルートです。昔のローラーゲームに「ヨーコ」というスター選手がいたとかは、まったく偶然の一致、シンクロニシティとしかいいようがありませんねー。

・「スパイダーマン」
おもしろかったです。
ただ一つ残念なのは、プログラムが売り切れてて買えなかったこと。平日の昼間なのにけっこう人が入ってました。
予告を観た段階では、敵怪人がグリーンゴブリンというなんか馬鹿っぽそうな相手なので一抹の心配があったのですが、善と悪の顔を持った二重人格者で、これぞ悪役!といった行動をとりながらも人間的な苦悩もちゃんと描かれていて、いいキャラクターでした。原作では息子がゴブリンの二代目になるのですが、映画でもそうなりそうな気配。
登場後30秒でゴブリンに破壊されてしまう軍用スペーススーツが「かっちょよかったのでもっと活躍してほしかった」ということでツトムと意見が一致。