ゆ き と の 書 斎

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レビュー(映画)

2006年08月21日
「風のファイター」「DOOM」「ロード・オブ・ウォー」「エレクトラ」

「風のファイター」
極真空手を創始した大山倍達をモデルにした韓国映画。梶原一騎原作「空手バカ一代」とは関係ない韓国の漫画が原作らしい。
日本人の感覚からすると変に思える日本の描写もあるが、面白いので笑って許す。
「空手バカ一代」ではチョイ役にすぎない加藤七段が、この映画では激シブの達人、運命のライバルとして描かれているのが面白かった。
でも梶原一騎が生きていたら、きっと噛みついただろうな。

「DOOM」
容赦ないスプラッター描写があるのは◎だが、狭い基地内を姿の見えない怪物におびえながら探索するというシチュエーションは「エイリアン」っぽすぎ。
あー、このまま終わっちまうのかなー、つまんねー…と思ったところで主人公の冴えないあんちゃんが超人として復活、突然一人称シューティングのカメラワークになり、次々に襲いかかる怪物を蹴散らしながら進む。
この5分間をワンショットでとらえた一人称シューティングシーンだけは一見の価値あり。
できる事ならアクションシーンはぜんぶこれでやってほしかった。

「ロード・オブ・ウォー」
ニコラス・ケイジ主演。一介の密売人から成り上がる武器商人の実話を元にした映画。
すごい面白かった。今回観た中ではイチ押し。
冒頭のタイトルバック、弾丸が製造されて紛争地で使用されるまでを「弾丸の視点」で描写する映像は、昔僕が構想した短編映画のアイディアとまったく同じだった。同じ事を考える人はいるもんだなぁ…。

「エレクトラ」
マーベルコミックスのアメコミヒロインの実写映画化。ボブ・サップが映画初出演している事でちょっとだけ話題になった。
全然期待せずに観たら、案外ちゃんと作っていて面白かった。ちなみにサップはあっという間にやられちゃいます。
個人的によかったのは、映像特典のフランク・ミラーをはじめとする原作アメコミのアーティストたちのインタビュー。
アメコミ製作の現場がちょっとだけ紹介されていて、興味深かった。