ゆ き と の 書 斎

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レビュー(映画)

2001年11月22日
「スターウォーズ/ファントム・メナス」
「ダンジョン&ドラゴンズ」

この前買ってきた「スターウォーズ/ファントム・メナス」と「ダンジョン&ドラゴンズ」DVD観ました。

「スターウォーズ/ファントム・メナス」

映画館で観たので、本編はチャプターでつまみ観。主眼は特典ディスクのメイキングなど。ライブ撮影の段階でカットされたシーンをわざわざ金かけてSFX効果つけて仕上げたのこと。DVDの発売が異常に遅れたのはこれが原因だったのか。
スターウォーズの偉大さは、作品のストーリーやドラマの内容ではなく、映画作りのシステムを変革したことにある。今回のメイキングを観て、その変革していくことへの熱意にうたれた。ものすごく恵まれた環境で映画を作っているが、それらは20数年前にルーカスが作り上げたものなのだ。
ファントム・メナスは一本の映画としてはつまらないが、そのスタッフの姿勢に尊敬の念を持つ。

「ダンジョン&ドラゴンズ」

SFXシーンやセットはすごいきれいなんだけど、人物のドラマのシーンが学芸会みたい。
主人公の相棒の黒人、キャーキャーうるせえ。あんまりうざいもんだから、コイツが途中で死んでも「あーすっきりした」というかんじでぜんぜん同情する気にならん。ヒロイン役の見習い女メイジも、口やかましいアメリカ女という感じ。
ダモダーというスキンヘッド&鎧マントのカッコいい敵役や女エルフなど、渋い脇役はいるんだけど……主人公達のおしゃべりの量が半分だったら良かったのに。
コメディのつもりなら笑えるように作ってくれ。
それとも、主人公達の凡人ぶりは原作のテーブルトークRPGという文化(というか、プレイしている時の雰囲気)を意識したものなのか?
ストーリーも、主人公達が苦労してレッドドラゴンを操る杖を手に入れてこなければ、女王様の正義ドラゴン軍が悪人どもに圧勝したのではないかと思えるし。
なんかこき下ろしてしまいましたが、主人公パーティーのおしゃべりが気にならないならけっこう楽しい作品です。
ダモダー様と女エルフのためだけに観る価値あり。ダモダー様、続編で復活してくれ!