ゆ き と の 書 斎

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作品について

2008年01月18日 コミックス「銃夢外伝」について


感想を書いてくださったみなさん、ありがとうございます。
今のマンガ界では短編は不当に軽視されがちなので、
たとえ批判的な感想であってもたくさんの人の意見が聞けるのはうれしいものですねぇ~。

作品は発表した瞬間から作者の手を離れ、それぞれ読んだ人の心に映ったものになります。
だから、「誤読はOK」です。誤読はおおいにOK。
僕はそういうスタンスなので、なるべく読者の作品の解釈には口をはさまないようにしてます。
(具体的な質問以外は。)
でも、「銃夢外伝」にてきとうに描いた作品や、やっつけ仕事で描いた作品はひとつもありません。
すべてのコマは考えて吟味した上でそこに置かれています。
文字として書かれていないセリフ、コマとコマの間、その絵の意味するところに思いを巡らせてください。


> kawamura君
> 電話口にて3分で俺が考えたというのはゆきと先生の記憶違いだと思います。
> 3分であのアイデアを思いつくほど俺は天才じゃないです。
> 30分~1時間くらいは新浦安駅のハンバーグステーキレストランで話したと思う。

いや、それこそ君の勘違いだろう。
銃夢の小説を頼んだ時に新浦安駅のハンバーグステーキレストランで2回ほどみっちり打ち合わせしたけど、そのころ俺は「灰者」を描いていた。
銃夢外伝「故郷」を描いたのはそれから1年近く後だ。
「電話口で3分」と言うのは大げさかもしれんが、俺の主観的時間ではそのぐらいだったのだよ!
川村君はウチのアシスタントしていたころから、なにか自分のツボにはまった素材があるとたちまちお話をでっち上げる力がある。
その瞬発力は俺も一目置いていた。
ただ、その段階では「思いつきのネタ」にすぎないので、整合性のあるプロットにまとめていく力は素人だったから、小説版銃夢の時はえらい苦労したがな~。

> ゆきとさんが面白かったと絶賛したあるPS1のゲームの話を俺が聞いて「なら
> こういう話とオチはどうですか」と提案した記憶があります。

それは初耳だな。「太陽のしっぽ」のことかな?