ゆ き と の 書 斎

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2006年02月18日 土壇場に強い男!!

>【ツトム風雲録より】30時間戦えますか!

いや~、ご心配おかけしました。(^-^;)
今回の30時間越え作業はひとえに、スケジュール初期の僕の怠惰が原因です。
もう集中力がバラバラで。勉強嫌いの子供がむりやり教室の机に座らせられているよーな感じでした。

しかしつーちゃんも大げさだなー。
今回はつーちゃんにも付き合わせちゃったのは悪いが、〆切前の30時間作業なんて俺は毎回のようにやってるのに。
締め切り日の夕方まで引っぱったのは久しぶりだが、別に印刷所を止めるところまでいったわけでもなし。
過去にはもっと危なかったことはいくらでもありますよ。

イギリスには五月病ならぬ「二月病」というのがある、との記事をこのあいだネットで読みました。
なんでも、クリスマス休暇の浮かれ騒ぎの反動が出て、二月に鬱病や仮病の件数が増えるんですと。

僕はクリスマスも正月もなく仕事しているわけですが、振り返ってみると、たしかに二月~三月ごろに集中力が落ちたりすることが多いような気が。

作画の内容的には前々回の、去年の12月19日売りの回の方がはるかに大変でした。
ハマーH3投げたり必殺技三連コンボしたりした回。
さらにその前の回は35ページもあってモブシーンもあるしで上がりが危ぶまれました。
しかし僕は土壇場に強い男。状況が困難であればあるほど無限の粘り強さを発揮し、闘志は燃え盛ります。
さらに年末進行&師走といった差し迫った感が社会全体を覆い尽くしているので、いやがおうにも気合いが入ります。
そんなぐあいで、あらかじめ作画量が大変だとわかっている時は、けっこうあっさりと上げてしまうのです。

しかし、土壇場に強い男にも弱点はあった。
それは、土壇場に追いつめられないと力をまったく発揮できないことであった…。
(´-`)  …なさけなー

僕は飽きっぽいッ!
緻密な絵を描くので根気があると昔から誤解されるのだが、実はふつうの人の10倍は飽きっぽいのであります。
自分が興味を持てない対象には、1分でも集中力が続かない。
そのかわり興味を持った対象には、時間をわすれて10時間でも打ちこむことができる。
僕が複雑な絵を描くのは、簡単な絵だと描いてる最中に飽きてしまうからです。
作品に哲学的なテーマが現れるのは、自分にとって切実な問題を取り上げないと、漫画を完成させる前に飽きてしまうからです。
よーするに、必要以上のプレッシャーを自分に与えてないと、人並みていどの仕事すらできん男なのですわ。