ゆ き と の 書 斎

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2003年10月24日 機甲術のアイディアの起源

 
銃夢完全版の巻末のスケッチを見た人は知っていると思いますが、機甲術ははじめ「銃術(がんじゅつ)」という名前でした。
このアイディアは銃夢の構想よりもだいぶ古く、1985~86年頃に考えていた作品のためのものでした(ちなみに、サイバネ骨法やジャシュガンの腕のグラインダーのアイディアの原型もこの頃のものです)。
連載版の銃夢もはじめは銃を登場させる予定だったんですが、話の流れからなしくずしに徒手格闘せざるをえなくなってしまいました(4話でバーサーカーボディを出した時点で演出上銃を使う余地がなくなってしまった。だからファクトリー法で銃火器禁止というのは後からつけくわえたんです。…やべぇ、バラしちまった)。
「銃が出ないからガンム(銃-無)なんだよぅ~」などと仕事場では言いあってました。
(^-^;)
 
上記の通り機甲術もはじめから「無重力戦闘を想定し、ナイフ、銃火器などを最大限に活用する戦場白兵戦武術」として考えていました。
しかし銃は手軽に大きな攻撃力を使える反面、接近戦では使用者にも大きなリスクが伴います。
拳銃はレシーバーをつかまれてしまうとスライドやリボルバーシリンダーが作動できないため発砲不能になり、そのまま上にひねられると人体の一番弱い部分のひとつである指の関節を極められてしまい、へたすると自分にむかって発砲してしまいます。このへんは一部「リベリオン」でもやってましたね~。
機甲術ではこの銃のリスクをなくすアイディアも考えていましたが…今後のネタばれになってしまうのでここまでにしておきましょう。