ゆ き と の 書 斎

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作品について

2005年02月18日 「現代人はすでにサイボーグである」

電気なしの生活は考えられなくなったときから、我々はすでにサイボーグなのだ。
石森正太郎がサイボーグ009を描いた60年代、日本は急激に旧来の価値観が崩壊して新しい生活様式に変化していく過渡期だった。
その時代では「古き良き時代への郷愁」、「サイボーグになってしまったことへの悲しみ」というものが説得力を持った。
しかし、「日本列島改造」が完了した後に生まれた僕たちは、懐かしむべき山河などしらない。
「俺たちはすでにサイボーグであって、そのことの是非を問うてもしかたない。問題はこのハードな世界をどう生き抜くか」だ。
この認識が僕が銃夢を描く原点となったものです。