キーケースII ver2 of 茶房・風雲庵

レザークラフト作品ギャラリー

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このコーナーでは管理人が手作りした革小物を公開しています。

#0044 キーケースII ver2


004.jpg2016.12.23前回、うちの先生の依頼を受けて作ったキーケースだったが、いざ手渡して実際にカギをつけてみたところ、カギの量が多すぎてまったく収まり切らないことが判明してしまった。これは私のミスではなく、綿密な設計図まで書いて寸法を指示した先生の見込み違いだった。カギの量に対して全然小さかったのだ。

このままでは私としても収まりがつかないので、新たに作り直すことに。ちなみに前回のキーケースは、欲しいと言う笑也さんに引き取ってもらった。

さて新しいキーケースは、サイズを2〜3cm大きめに、内部のポケットには折りたたみ式のマチを取り付け、大きく開くタイプとした。しかしポケットが大きすぎると、カギが暴れてガチャガチャしてしまう。このあたりの案配が難しい。しかもカギの量や正確な寸法が分からない(カギは貸してもらえない)ため、手探りで進めるしかない。

とは言え、最初にサイズを決めたら腹をくくって作ってしまうしかないのだが、カブセを留める方法をどうするかでけっこう悩んだ。いちばん簡単かつ一般的なのは、カブセの内側とポケットの外側にホックやマグネットをつけて留める方法。しかし金具類が内側にあると、カギに当たってカチャカチャ音が鳴る恐れがあるため、今回も前回と同じく外側からベルトで留める方式とした。

今回作ったキーケースも、先生に実際に使ってもらわないと実用に堪えるのかどうかわからないが、もし3作目を作ることになったら、さすがに根本的に設計を変えるしかないかも。

001.jpgこれは前回作ったキーケース。カギの量が多すぎて、収まりきれてない002.jpg新しいキーケースを製作開始。まずは根革など、細かいパーツを作っていく003.jpg本体の革に、内部パーツを取りつける。カシメを打ち、各所を縫っていって…005.jpg全部縫い終えたら完成。前回のキーケースよりもひとまわり大きいサイズ
007.jpgポケットは、折りたたみマチ式で大きく開くタイプ。容量は充分なハズ004.jpgカブセを閉じるとこんな感じ。カブセはもう少し長い方がカッコ良かったか006.jpg背面にはベルトループ。オイルレザーは柔らかいので、ここだけ別のヌメ革000.jpg大量のカギという寸法の分からないもののケースだったので、地味に苦労した

本 体  …… オイルレザー 2mm 1.6mm 1mm 牛ドラムヌメ 2mm
テキソン薄 ナイロン糸(白) カシメ大・中 Dカン マグネット薄