2015.7.28前回に引き続きオヤジ用に制作。前回作った「ワンショルダーボディバッグ」はオヤジに気に入ってもらい、それから1年ほど使われていたようだった。ところが最近になって母親が「このバッグはかっこいいけど、ちょっと小さくなってきた」などと言い出し始めた。あのボディバッグは「大きいと使いづらいから小さくていい」と母親に言われて小さめに作ったのだが……。(-_-;
そのあと母親がオヤジに持たせているのは、オーストリッチ革の、どう見ても女物のバッグ。オヤジはもともとバッグなんて持たない人間なのでオーストリッチ革でも気にしてないようだが、やはり男物のかっこいいバッグを使ってもらいたい。
今回は初の試み、革と帆布を組み合わせたバッグを制作ということで新しいバッグを作ることにしたのだが、相手は老人なので重いバッグはNG。そこで、以前から作ってみたかった「革+布」のバッグを作ってみることに。布のチョイスは革との相性も良く、男っぽさもある帆布(ハンプ)に決定。しかし私は、革以上に布の扱いはシロウト。帆布関係の書籍をあさり、帆布の種類や扱い方や縫い方を勉強する。帆布はレザークラフトの材料売り場でも売られている厚手の8号を、革は柔らかいクロムなめし革をチョイス。帆布で本体を作り、補強・付属パーツを革で作る。また裏地はタータンチェック柄の布を選んだ。
今年3月あたりからデザインを考え始めたものの、なかなか決まらず試行錯誤。はじめは軍隊で使うミリタリー系バッグを考えていたのだが、革パーツの割合を増やしているうちに、かなりカジュアルな感じに。しかもデザイン決定までに2週間ほどもかかってしまった。
本体は帆布、内張りはタータンチェック柄の布地制作開始は革パーツから。革が薄いので2枚張り付けて1枚とし、付属ベルトや根革を制作。柔らかいクロムなめし革なので、コバ(革の断面)はミツロウを溶かし塗って仕上げる。
その後バッグのカブセパーツを作り、本体の帆布パーツをミシンで縫っていく。ただ帆布がとても厚いので、重なった部分がちゃんと縫えるかどうか不安だったが、私の持っているシンガーミシンのパワーで帆布5〜6枚は重ねて縫うことができた。ミシンシロウトの私は直線を縫うだけで緊張でガチガチだが、なんとか失敗せず縫うことができた。逆に革パーツの縫い目がガタガタになってしまった(革が柔らかいせいか)が、まあまあ手作り感が出て良かったかも。
ちょっとファスナーが開きにくいものの、全体的にはそこそこ納得の仕上がりに。仕事の合間に作っていたので7月いっぱいまでかかってしまったが、実質的な製作期間は1ヶ月ちょいぐらい。重量はかなり軽く感じるのだが、意外にも前作のワンショルダー(445g)よりもわずかに重い466g。大きさや材質でだいぶ印象が変わることに驚く。
本 体 …… 帆布8号 牛革インポートソフト 1.1mm
裏 地 …… TRタータン
布ワッペン アイロン接着芯 ビニモ1番(143) アクリルバンド 厚さ2mm 幅30mm
ファスナー5号 バックル マグネット Dカン 角カン コキカン ナスカン