2010.01.18
「レザークラフトをはじめたからには、一度は気合いを入れたバッグを作らなければ!」というよくわからない情熱と、かつての「メディスンバッグ」や「サドルレザーポーチ」のリベンジを含めて、母親の誕生日プレゼントとして2009年12月から作り始めたトートバッグ。年を越した2010年1月18日に完成。
とりあえず私には(自慢ではないが)女性用バッグのことなんてさっぱりわからないので、デザインは日本の革職人ブランド「HERZ(ヘルツ)」のページで見つけたものを参考にさせてもらった。肩掛けできるよう持ち手を長くしたほかは、ほぼ忠実にデザインラインを再現している。
最初はすべて牛のオイルレザーで作るつもりだったのだが、ちょうどいい革が手に入らず、胴体部にはシボが深くて手触りが良いソフトバッファローを使ってオイルレザーと組み合わせることにした。この組み合わせはソフトポーチでやっていて(厳密にはサドルレザーとオイルレザーの微妙な色の違いがあるのだが)色合いが気に入っていた。
しかし今回はさすがに縫う量も多く、また技術的にもベロアの内張り、ヒモ芯を入れた持ち手、底の芯材やパイピングなど未体験技術がが目白押しで大変だった。胴パーツを中表(表側を裏にした状態)に袋状に内縫いし、底を縫いつけてひっくり返せばできるはず……と理屈ではわかっていても、完成の直前まで本当にできるのかヒヤ汗タラタラで作っていた。完成した時は嬉しさより、ほっとしてめまいがしたほどだった(笑)。
胴体部…… ソフトバッファロー 2mm
持ち手・底・ベルト部…… オイルレザー 1.5mm
フチ・パイピング・内ポケット…… リオソフトコガシ茶 1mm
内張り…… 中牛ベロア 0.5mm
底芯…… テキソン厚 0.9mm、床革 2.5mm
ジャンパーホック 底鋲 ファスナー ビニモ0番(ナイロン糸) 麻糸