ビルフォード財布 of 茶房・風雲庵

レザークラフト作品ギャラリー

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このコーナーでは管理人が手作りした革小物を公開しています。

#0006 ビルフォード財布


saifu05.jpg2009.10.23
やっとレザークラフトの基礎を理解し始めてから作ったビルフォード(ふたつ折り)タイプの財布。2009年10月23日完成。

仕事場で使っていた買い出し用のふたつ折り財布、これが以前から「小銭が取り出しにくくて使いづらい……(-_-#)」と思っていたのだが、だったら自分で使いやすいのを作ってしまおうと思ったのが今回のキッカケ。


saifu01.jpgMacで型紙を製作しプリントアウト
この財布のポイントは、小銭入れの部分を外側に取りつけ、取り出しやすさを重点に置いたこと。そして製作においては丁寧に、しっかりと作ることを心がけた。仕事場で使うものなので余計な装飾はいっさいつけず、ひたすらヘビーテューティを念頭において作ることに専念した。




saifu02.jpg革を切り出したところ
今回はMacのイラストレーターを使って型を設計し、それを厚紙にプリントアウトして型紙とした。プリント用紙もペーパークラフト用のものなら問題なく型紙に使える。型紙の管理もMac上で行えるという利点があるのだが、欠点はA4サイズまでしかプリントできないこと。バラバラにプリントしたものを無理して張り合わせれば大きいものもできるが、やはりサイフ程度の大きさがちょうどいいと思われる。



saifu04.jpg型紙とでき上がった財布
ところどころ細かいミス(縫い目の穴を開ける時に、革の端を切ってしまったりなど)があったものの、とりあえず完成。小銭入れの部分は予定通りでき上がったが、札入れが窮屈になってしまったのは設計段階での盲点だった。一応仕事場に持っていって使えていることは使えているが、自作財布の第1号とはいえ財布の奥深さ・難しさを思い知った。




saifu06.jpg大きめの小銭入れ
革はサドルレザーのナチュラル、糸はシニュー(動物の腱を模したナイロン糸。昔は動物の腱やスジを使って革を縫っていたらしい)、コバは染色せずCMC(ノリ状の仕上げ剤)だけで仕上げた。最後にニートフットオイルというレザーオイルを塗ったので、使っているうちに日焼けしてアメ色になってくるはず。確かに今は若干色が濃くなったかも……。




saifu07.jpg札入れが窮屈になってしまった
いずれまた欠点を直した財布を設計してリベンジしたいと思っている。

サドルレザー 2mm、1mm
ホック シニュー