ゆ き と の 書 斎

気まぐれゆきと帳過去ログ一覧

近況 2007年

2007年12月16日 12月最初の書きこみです。

お掃除ロボットルンバを買いました。
フル装備の一番高いやつ。

埃だらけになりながら奮戦中のルンバ。

昔買ったトリロバイトの三分の一の値段ですが、性能はそれ以上のようです。
特に掃除中の音が比較的静かなのがいいですね~。
トリロバイトはもう製造中止されてしまいましたが、ルンバのメーカーiRobotはバックにアメリカ国防総省がついているので、ちゃんと消耗品を製造し続けてくれるような安心感もあります。


今回のマンガの仕事は珍しく順調に進み、徹夜をすることもなく〆切1日前に終わりました。
いつもこうなら楽なんですけどね~。

ところが仕事中、「銃夢のアニメの映像をアメリカのドキュメンタリーに使いたい」という申し出があって、この許諾をめぐってハラハラドキドキしました。
なんでも、アメリカのTVで放映されるドキュメンタリー番組で、「日本のアニメがいかにハリウッド映画に影響をあたえたか」という内容のものらしいです。
キャメロンのインタビューなどもあるらしく、その関係で昔の銃夢のOVA映像を使いたいということらしいんですが、なんと放映日が今月の17日!!
マンガ原作なら僕がOKを出せばそれでGOなんですが、銃夢のOVAの扱いは映画化契約の関係上、電通経由でフォックス/ライトストームにお伺いを立て、OKが出たら今度は集英社経由でアニメ製作元のKSSに許諾してもらうという、超めんどうな手続きを踏まなければならないんです。
今までの経験からして、なにかフォックス/ライトストームに打診しても梨のつぶてというか、「釣った魚に餌はやらない」的な態度であしらわれることが多いので、たぶん返事が来ないんじゃないかな~と思いました。
だいたいアメリカ人は今ごろクリスマス休暇で会社に出てこないんじゃないか?

もうすっかりあきらめてマンガの仕上げ作業に入っていた12日、電通の石渡さんからの電話があって、なんと、フォックス/ライトストームからOKが下りたとのこと!
ほとんど信じられないような出来事でしたが、すぐに集英社のイトウさんに連絡し、KSSに許諾を取ってもらう手続きに入ってもらいました。
もうオンエアまでギリギリ。おまけにこっちは仕事の追い込みだし(余裕のあるペースだったのは幸いでした)。
仕事がもう終わろうかという13日午後になってイトウさんからの電話があり、KSSからの許諾もとれて先方にも連絡し、無事一件落着したとのことでした。
ふ~~~。
師走の忙しい中、あちこちにかけあってくれた電通、集英社の関係者のみなさんに感謝です。


銃夢BBSへのレス

> gathさん
> 個人的なことなのですが、がんばった仕事が認められなかったと言う出来事が
> 発生したわけですよ。

大変でしたね~。
話には聞いたことがありましたが、いまだにそんなクライアントさんがいるんですか~。
体をお大事に。


> タンニさん
> サラのセリフ
> トージのセリフ
> 先生のオリジナルなんでしょうか?

サラさんはジャシュガンと一二を争うほど僕にとっては動かしずらいキャラでした。
それは物語の必要上からつくったキャラで、僕自身の内面から出てきたものではなかったから。
そんなキャラですので、サラさんのセリフはたぶんどっかで誰かが言った考えが元になっていると思います。
簡潔なセリフにまとめたのは僕ですけどね。

刀耳のセリフは…「たぶん」僕オリジナルだと思うんですが…。
僕はホーストが1997年のK-1WGPチャンピオンになった時に感涙の涙を流して以来、たびたび「もう現役続行不可能か?」というほど痛烈な敗北を喫した選手が再び勇気を持ってリングの上で戦う姿を見てきました。
僕自身も深刻なノイローゼ状態から立ち直ってきた体験もあり、「不屈とは…云々」のセリフはそこから出てきた言葉です。
しかし、いつなんとき無意識にほかの人からの影響を受けているかわからないので、「絶対にオリジナルだ~!!」とは強弁できないですね~。

実は、今月の仕事中に半年前のアニメ「天元突破グレンラガン」の録画を見てたら、銃夢LOのウーバーノートとユピテルミキサーそっくりの敵と技が出てきてビビりました。
(解説:1階の居間のDVD-HDDレコーダーでアニメを撮りだめ、仕事期間中の昼食・夕食時に集中的に見るというルーチンになっている。昨年連載の休みが多かったため、その分見てない番組が大量にレコーダーに残り、現在は約半年前の番組を消化するという状態になってしまっている。ちなみにデスノートの最終回も今月やっと見られた。)

「グレンラガン」のその回の放送は7月で、銃夢LOはそのころまだ刀耳/アノーマリー戦を描いていたころだったので、「グレンラガン」の方が早い。
かといって僕がパクったわけではないので、これはもうシンクロニシティとしかいいようがない。
(ウーバーノートのデザインはずっと前に送られてきていた読者投稿のデザインをリファインしたものだし、ユピテルミキサーもYouTubeで話題になっていたiPodを粉砕するアメリカ製ミキサーがアイディアの元になっています)
このゼクス/ウーバーノート戦は他にも、ミサイルライドを描いた直後にタイ映画「ロケットマン」が公開されるなど、知らないのにアイディアがかぶる現象が多数発生。
orz
アイディア線を受信しやすい状態になっていたのだろうか…。

かような事象に遭遇した直後だったので、いささか自身の「オリジナル性」というものに自信を持てなくなっている状態なのであります。

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