ゆ き と の 書 斎

気まぐれゆきと帳過去ログ一覧

レビュー(ゲーム)

2010年6月24日
「ゴッド・オブ・ウォー3」PS3


いやすごかった。
正直PS3には本体買ってまでやりたいと思わせるソフトがずっとなかったのですが、1作目からのファンである「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズ最新作とあって、このためだけにPS3買いました。

ソフト立ち上げてからのオープニングデモからしてすでに超大作映画のオープニングそのもの。
70年代以前の歴史物みたいな様式化されたイラストレーションとナレーションでこれまでのいきさつを語るんだけど、完璧な演出で完成された体験を作り出している。
そこに「ゲームだから中途半端でもしょうがない」という甘えは一切なく、映画に匹敵する、あるいはそれを超える総合芸術を作ろうという志向を感じた。
そしてそれはかなりの完成度で成功していると思う。
僕は以前から、「実写映画化してほしいゲーム」第一位に「ゴッド・オブ・ウォー」を上げているが、ここまでのものを作られると、実写映画化のハードルはものすごく高いだろう。

さて、今回でも主人公クレイトスは遠慮容赦なく暴れ回ります。
まず冒頭でポセイドンを撲殺し、ヘリオスの首を引きちぎり、ヘルメスの両足をぶった斬り、ハデスとヘラとクロノスをぶっ殺し、異母兄弟のヘラクレスも撲殺し裏切ったガイアも殺害。(ヘファイストスはかわいそうだったな…。)
最後に宿敵ゼウスを惨殺。
てあたりしだいに神々を殺害しまくったために世界は大災害に襲われ、メチャクチャに。
この残虐描写のために日本ではZ指定ですが、牧歌的なイメージだったギリシャ神話の世界を現代的なエッジで再構築して見せたこの世界は多くの日本の人達にも味わってもらいたいです。

|1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15|16|17|18|19|20|21|22|23|24|25|26|27|28|29|30|31|32|