ゆ き と の 書 斎

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レビュー(ゲーム)

2009年10月27日
「Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)」Xbox360


※ネタバレなし※
Xbox Liveで無料ダウンロードできる体験版が長くて、さわりとオープニングムービーで終わりだろと思ったら一章まるまる入っていました。(約3時間ぐらい。)
この体験版が気に入ったので買いました。

2Dの絵にテキストが表示されて読んでいくタイプのアドベンチャーゲームで、ジャンルとしては一応ギャルゲーになるのかな!?
でもストーリー上はギャルのハートをゲットするのが目的の恋愛ゲームではなく、タイムマシンがテーマのSFです。

秋葉原の大学に通う科学オタクの主人公が、友人と作った電話レンジというへんてこマシンに、携帯メールを「過去に送る」機能があることを偶然発見。
悪のりして科学的好奇心から実験を繰り返す主人公。過去に送るメール「Dメール」によって少しずつ因果が書きかえられていく。
最初それは無害なものに見えたが、電話レンジのグレードアップ版、人間の記憶だけを過去の自分に送る「タイムリープマシン」の完成の日、最悪の事態が訪れる。
主人公は最悪の事態を回避するため、タイムリープマシンによって何度も過去に戻り、「Dメール」によって改変された因果を元に戻すために孤軍奮闘する。…
以上が大まかなストーリーの流れ。

結論から言うと、すげえ泣かされました。(´゚ω゚`)
僕はこの手のジャンルのゲームはあまりやったことがないので比較できませんが、完成度は高いんじゃないかな…。
シナリオもすごい構成が凝っていて、6つあるエンディングもそれぞれが納得がいく。
「未来人ジョン・タイター」とかのオカルトネタとか、さまざまな物理学理論とか、アキバ系のオタクネタとか、2ちゃん用語とか、いろいろと怪しげな用語が出てきますが、ボタンひとつで呼び出せる用語辞典で解説が読めるので便利です。
声優さんの芸もすごいですね。僕は声優のことは詳しくないですが。

タイムマシンものって泣ける話が書きやすいジャンルなんだけど、この「シュタインズ・ゲート」で面白いのはタイムマシンの機能の制限。
Dメールはデータ上の制限で全角32文字しか送れず、メール付きの携帯電話が存在する時代までしか送れない。さらにそのメールを受け取った人間がどう行動するか予測がつかない部分がある。
タイムリープは一度に2日前にしか戻れない。など。
さらにアトラクタフィールド理論という時空モデルにより、タイムリープして少し物事を変えても、大きな結果は「因果の収束」によって同じ結果になってしまう。
一見万能とも思えるタイムマシンにこうしたさまざまな制限が付け加えられ、それがうまくシナリオと連動することにより、主人公の選択肢に制限が生まれ、それが葛藤を生むドラマを可能にしています。

Xbox360持っている人は一度体験版をやってみてはいかがでしょうか。


2009年10月29日 レス:「シュタインズ・ゲート」

>kawamura君
>シュタインズゲートはゲーム制作者の間でもちょっと注目されています。
>ニトロプラスは前作カオスヘッドで話題になりましたね。
>シュタインズゲートは普通のアドベンチャーの分岐選びとは違う臨場感あるシステムで、新しい。

へぇ、そうなんだ…。
「シュタインズ・ゲート」は先月の旅行先で久しぶりに買ったファミ通Xboxに紹介記事が載っていたのでタイトルだけは知っていた。
だけど完全にノーマークだった。
たまたま俺がアクションゲームやる気力もないほど気分がダウンしている時にたまたま体験版をやったので、廃人状態の時にダラダラ時間をつぶすにはちょうどいいかな〜と思って買った。
ゾンビを虐殺したいほど元気な時だったらおそらく俺のレーダーには引っかからなかっただろうな…。
それも含めてすべて運命石の扉の選択だったのか。エル・プサイ・コングルゥ。

カオスヘッドのことはまったく知らなかった。
「シュタインズ・ゲート」はカオスヘッドの1年後の話らしくて(世界が同じだけで続編というわけではないらしい)、劇中にカオスヘッドのネタがたくさん出てくる、らしい。全部後になって知った。

分岐システムは確かに斬新。
他のキャラとの会話中に携帯電話や携帯メールの着信があるんだけど、それに出るか出ないか、メールの文面のどのキーワードに返信するかで選択肢が分岐。
単純に相手のご機嫌取りをするようなキーワードはないので、どんな結果になるか予測できない。
このシステムも本作のテーマのひとつである「バタフライ効果」をうまく表現している。

もう今のアキバには縁がなくなってしまった俺だけど、このゲームをやった後はむしょうにドクター・ペッパーが飲みたくなった。
アドベンチャーダメと明言している川村君には勧めないけど、Xbox360持ってる人はだまされたと思って体験版をやってみてくださいな。


2009年11月24日 全面降伏かもしれん。

先月ゲーム「シュタインズ・ゲート」を全エンドクリアしてゆきと帳にも書きましたが、仕事が終わった後どうしてももう一度エンディングが見たくなり、結局スキップ無しでつごう3周してすべての実績を解除してしまいました。
ノベルタイプのゲームをやり直すというのは僕としては異例。
しかも同じところで何度も泣いてしまうし。(TдT)
ノベルゲームというものを完全になめていました。
この体験は小説・マンガ・アニメ・映画では表現できない。
インタラクティヴなゲームの構造がアトラクタフィールドという世界構造のひな形になっているし。
新たなストーリーの表現形態として認めるしかない。
絵は動かないけど、心が動くんだよ!!

2010年8月25日

>銃夢BBS
> Ivanさん
> 360版「シュタインズ・ゲート」ファン的にちょっとした朗報。
> Win版の追加要素をXboxのDLCで配信

おお。情報ありがとう。
確かにフェイリスパパとか重要な役回りだったのにキャラ絵がなくてちょっと寂しかったので、これで感動もひとしおかも。
でもDLCかました後でもちゃんと以前のフラグは保持されるのかな…?
フラグが全部初期化されてもう一度全部やるとなるとちょっときついかも。

>私は一周目クリアしましたが紅莉栖ENDやトゥルーENDは観られず。

紅莉栖ENDとトゥルーENDはフラグ条件がめちゃ複雑なので、僕は攻略サイトを見てやりました。
トゥルーENDは必見ですよ。
あと、「シュタインズ・ゲート」のドラマCDが三つ出てるんですが、そのうちの紅莉栖視点のエピソード「哀心迷図のバベル」は檄オススメです。
若き日のDr.中鉢の知られざる過去が明かされます。
ゲーム本編に入っててもおかしくないぐらいのエピソードなんですが、シュタゲ本編はオカリンの一人称で進むので、紅莉栖視点に変わるとリズムが狂ってしまうために入れられなかったのかな…と想像します。
もちろんドラマCDを聞くなら本編全クリ後に…。

ドラマCDのあと二つはまゆりと萌郁のエピソード。
お好みでどうぞ。

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