ゆ き と の 書 斎

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レビュー(本)

2006年05月06日
「珍寺大道場」

僕はいわゆる「お涙ちょうだい」のドラマなどを見ても、生来のあまのじゃくが頭をもたげて決して涙腺が緩むことはないんですが…。
若いころは自分を「血も涙もない男だ」と思っていたのですが…。
製作者がまったく意図していないと思われる場面で、僕自身まったく予想だにしていない精神深くの「ツボ」を突かれて、ぶああっ!と滝のごとく涙を流してしまうことがたま~にあります。

古くは20歳すぎに観たタルコフスキーの映画「惑星ソラリス」のあるセリフで。
その後、有線放送のまんが日本昔話の「笠じぞう」、K-1GPでのホースト初優勝、スターウォーズDVDでのデススター攻略シーンなど、支離滅裂な僕の落涙ラインナップに新しく2本加わったので、ここに紹介します。

ひとつ目は今年初めにつーちゃんのお勧めで読んだ本「珍寺大道場」
タイトル通り日本中、果ては海外の珍妙奇天烈なお寺を取材した本です。
変わったものが好きな僕は野次馬根性丸出しで笑いながら読みはじめました。

しかし162ページ、宮崎県高鍋町にあるという高鍋大師の記事「ロボット化した究極の巨石仏」を読み進めるうち、怒濤のごとく涙が!!
これは岩岡保吉というおじいさんが晩年に作った多数の素人彫刻の石仏を取材したもの。
なぜか僕は深く心を打たれ、完全に調伏されてしまいました。
もしまた九州に行くことがあったら、五体投地してお参りしたいです。

※続きは「七人のマッハ!!!!!!!」の項へ。

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