ジャズ of 茶房・風雲庵

木城家にやってきた“鉄の馬”を写真で紹介!!

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2009年7月28日 木城ツトム

ホンダ ジャズ(50cc)


steed_jazz001.jpg手前の青メタリックがジャズバイク好きのうちの父親が、我ら兄弟のためにと突如新車で買ってきた。1986年ごろの話。
写真はずっと後のスティード購入時に撮影。手前の青メタリックがジャズ、奥がスティード。

当時木城家のバイクはスクーターのタクト、原付MTのダックスホンダなどがあった。特にダックスホンダは、我々兄弟がマニュアル操作の基礎を覚えた思い出深いバイクだ。すべてホンダ車なのは単なる偶然で、うちの父親はどこからともなく、車でもバイクでもタダ同然でもらってくるのが得意技だった。そんな中で我々の前に新車で現れたジャズは、まさにカスタムチョッパーのごとき輝きをキラキラと放っていた。


steed_jazz002.jpg原付とは思えないスタイルロー&ロングの原付とは思えない車格、美しいティアドロップタンクからボブテールフェンダーのライン、クロームに輝くカバードリヤサスにディッシュタイプのリヤホイールと来れば、これはもう50ccにして“本家”ハーレーを超えたカスタムスタイリングと言っても過言ではないだろう。こういう冗談を本気でやってしまう80年代ののホンダには、今にはない勢いがあった。

原付なのでスピードは出せないが、乗ると小粒なりの楽しさがあって、私はスティードを買った後もジャズで時おり近所を走ったりしていた。しかしどういうわけかこのバイク、エンジンとミッション系はスーパーカブと同じなのに、左足のギアがものすごく堅かった。「新車だから、乗っていればそのうち柔らかくなる」と父親に言われたのをずっと信じていたが、その後新車のバイクに乗ってもこれほどギアの堅いものはなかった。昔のバイクは堅いのが当たり前だったのか?