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不二洞・上野スカイブリッジツーリング
群馬県多野郡上野村

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2014年4月25日 木城ツトム

前回の「洞窟観音・達磨寺ツーリング」に引き続き、今回もグンマーに突撃する。春の日差しに誘われ、朝目覚めた時に「ヨシ、今日はツーリングに行くべ!」と深く考えずに決めてしまった。行き先は、前から目をつけていた群馬県の鍾乳洞「不二洞(ふじどう)」と「上野スカイブリッジ」という吊り橋。

この日は事前の用意をまったくしてなかったので、動画撮影用カメラのバッテリーも充電しておらず、今回は動画撮影は見送りに。しかし行ってからカメラを用意しなかったことに激しく後悔した。群馬はまだ桜が満開で、田舎の町並みと山々の景色が非常にきれいだったのだ。もったいないことをしてしまった。

さて朝8時ごろ出発し、外環自動車道で少し渋滞したものの関越自動車道はの流れはスムーズ。途中の高坂SAで休憩し、そこから上信越自動車道に入って群馬県の山の中へ。上記のように桜もきれいで、山々や渓流に囲まれたのどかな町並みは実に絵になる。

田舎にありがちな細い道を抜けて広い道に出たと思ったら、そこから山を貫通するトンネルに入った。道もきれいで真新しいこのトンネル、入ったら冷蔵庫の中のように超寒い!しかも数分走っても出口も見えないほど長い。首都高のトンネルなど普通はめっちゃ暑いのだが(ビルの廃熱を捨てているため?)、このトンネルはわざと冷やしているのかと思うほど寒かった。

001.jpg関越自動車道・高坂SAでひと休み。この日は平日だったが、ライダーもたくさん002.jpg午前11時ごろ、川和自然公園に到着。周囲の山々は桜などの花で色とりどり003.jpg色とりどりの山と青い空、白い雲のコントラスト。大自然の美しさに癒される004.jpg駐車場から見える上野スカイブリッジ。真っ白できれいな巨大吊り橋
005.jpgまわりは色々な花が咲いて白やピンクに染まっている。この花はツツジ?006.jpg関東一の規模を誇る鍾乳洞・不二洞の案内図。これを見ても正直よくわからない007.jpgおみやげ屋から不二洞入り口へと続く坂道。こんな道を300m以上登っていく008.jpg不二洞の入り口。コンクリ製のガチガチのトンネルの中に、鉄のトビラがある

トンネルを抜けてほっとしていると、今度はものすごい急勾配の山道、しかも路面がデコボコのガッタガタ。ヒィヒィ言いながら低速でヨロヨロと登って行くと、目的地の「川和自然公園」にたどり着いた。

駐車場からは大きな白い吊り橋「上野スカイブリッジ」と、群馬の雄大な山々が一望できる。吊り橋をはさんでこちら側には鍾乳洞、向こう側は「まほーばの森」というキャンプ場施設で、レストランやバーベキュー場、コテージなどがある。本当は向こうの「まほーばの森」にバイクを停め、橋を渡って鍾乳洞を見るつもりだったのだが、こちらに来てしまったため先に鍾乳洞から見ることに。

ここの鍾乳洞「不二洞」は大昔からその存在が知られ、400年前には僧侶が中を探検して、それから修行の場として知られるようになったという歴史のある場所。大きさも「関東一」とのことでかなりの規模らしい。

とは言え、実のところこの時点では、あまり期待はしていなかった。なにしろ今月始めに、福島のあぶくま洞を見てきたばかりなのだ。さすがにあのあぶくま洞を超えているとは思えない。ついでに言うと、吊り橋も以前行った茨城の「竜神大吊橋」の方が大きい。事前に準備せず気軽に来てしまったのにはそういった理由があった。

009.jpgやっと洞内に突入。しかしイキナリ螺旋階段で上に登っていかねばならない010.jpgやっとのことで螺旋階段を登り終えると、部屋のような空間と通路が続く011.jpg洞内は人がちょうど通れそうな通路と空間が、立体的に入り組んでいる012.jpg洞内の壁には、なぜかポコポコと穴が開いている。人が入って隠れられそう
013.jpg通路を塞ぐように立つ「閻魔の金剛杖」。なでられているせいか表面ツルッツル014.jpg通路の「秘密基地」感がすごい。着ぐるみの怪人が歩いていても違和感がない015.jpg鍾乳石の壁、コンクリの階段、鉄の手すり、照明が絶妙な秘密基地感を出している016.jpg地蔵のような大きさの鍾乳石が並ぶ「六地蔵」。なぜか細かい植物が生えている

まずはおみやげが売られている売店に入り、そこで鍾乳洞の入場料を払う。おみやげ屋の店内を通って裏口から鍾乳洞へ向かうのだが、そこから長い坂道を登って行く必要がある。運動不足の足を引きずってハァハァ言いながら登って行くと、コンクリでできたトンネルのような入口にたどり着いた。鉄のトビラを開けると、中は冷気で満たされ、まっすぐな登り坂のトンネル状の通路が伸びている。これがまた長く、距離感がつかみづらくてなかなか終わらない。ゼェゼェ言いながらやっとトンネルの終わりまでたどり着き、トビラを開くとやっと洞内に入った。しかし洞内は奥には延びておらず、驚いたことに螺旋階段で上に登って行くようになっている。

洞内では自動音声案内のお姉さんの声が「(螺旋階段を)急いで登ると、目を回してしまいますよ」などと冗談なのか本気なのかよくわからない案内をしている(笑)。洞内に入った時点でもう足腰はガタガタなのだが、仕方ないので148段もある螺旋階段を登って行く。周囲は照明が少なく、暗くてよくわからないが確かに黒っぽい鍾乳石に覆われている。