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あぶくま洞ツーリング
福島県田村市滝根町・あぶくま洞

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2014年4月1日 木城ツトム

前回「笠森観音ツーリング」の不完全燃焼っぷりにリベンジすべく、間髪入れず次のツーリングに行くことにした。しかしもうあんな渋滞に巻き込まれるのはコリゴリである。そこで、今回は東北地方・福島県にある日本有数の鍾乳洞「あぶくま洞」を目指す。福島なら常磐道で北上するだけの簡単ルート、渋滞する心配は皆無なのだ。

さて前回、せっかく動画カメラ「CG-XA1」を買って動画撮影したのに、映像がブルブル震動してしまったのでボツにしてしまった。その原因は、パイプ状のものにクランプする方式のカメラマウントで、マウンドできる場所がハンドルバーにしかなかったことにある。そこで今回は、粘着テープで平面に貼りつける粘着式マウントを使うことにした。

粘着式のマウントは本来ヘルメットにつけるためのもので、たいていの動画カメラに付属している。ただカメラが落ちないか心配で、今まではこの手のマウントは使ったことがなかった(バイクには意外と貼りつけるスペースも少ない)。今回はウインドシールド接続部のメッキステーに貼りつけてみた。粘着テープは超強力で、1度貼ってしまうと生半可なことでははがれそうもない。これなら大丈夫だろう。

01.jpgわかりづらいが、ウインドシールドのステーにマウントを貼りつけている02.jpgこの日はツーリング日和の絶好の好天だったが、前日の影響で風がやや強め03.jpg常磐道・中郷SAで、早めの昼食のアジフライ定食を食す。なかなかレベル高い04.jpg昼の12時過ぎにあぶくま洞に到着。採石跡のすさまじい断崖は高さ140m

さて好天に恵まれた4月1日朝8時半、カメラを回していざ出発。実は前日の3月31日に行く予定だったのだが、31日は恐ろしいほどの暴風が朝から吹き荒れたため、翌日に延期したのだった。しかしこの日も風はやや強め。とりあえず福島県に入るまでは、ひたすら常磐自動車道を北上するという「一直線ルート」である。

走り始めて約2時間、常磐道・中郷SAで早めの昼食をとる。昼から豪華なアジフライ定食で腹を満たしたら、ふたたび常磐道を北上。しかし北上するに従って、だんだん寒くなってきたのに気がついた。数日前の「笠森観音ツーリング」では汗をかくほど暖かかったので、今回も服装は同じ「春秋ツーリング仕様」で来てしまった。走れないほどではないものの、けっこうな寒さにグリップヒーターもつけて耐えながら走った。

福島に入ると山が多くなって標高が上がり、さらに気温は下がっていく。磐越自動車道の電光表示では「現在の気温:11℃」とか出ていて「マジかよ!」と突っ込まずにはいられない。日が射しているので体感上はもう少し暖かいが、それでも寒いものは寒い。

05.jpg春休みだからか、家族連れでにぎわっていた。震災の影響は過ぎたようだ06.jpgあぶくま洞は小高い山の採石場跡にあるので、まわりの見晴らしが素晴らしい07.jpgなぜか「阿武隈神社」なる建物と、その背後には高台にそびえる巨石が08.jpg敷地は公園のように整備され、立派なおみやげ屋とレストランが建っている
09.jpgあぶくま洞の洞内へ行く通路には、なぜかオシャレなJ-POPが流れている10.jpg洞内の入り口。他の洞穴と違い、中は寒くない。1年通して一定している11.jpgあぶくま洞は公開から40年ほどしか経ってない、かなり新しい鍾乳洞12.jpgライトアップされた奇怪な形の鍾乳石。こんな感じのが盛りだくさん

寒さで体が硬直していること以外は問題もなく、出発から4時間ほど経過した昼の12時半ごろ、目的地のあぶくま洞に到着。駐車場に入ると、いきなり眼前にそびえる断崖に圧倒される。もともとあぶくま洞は採石場で発見された鍾乳洞なので、採掘の跡がそのまま残っている。しかしそれ以上に驚いたのは、駐車場のすみにまだが残っていたことだ。通りで寒いはずだ。

さてこのあぶくま洞、実は20年以上?前に家族で来たことがあるので今回で2回目なのだが、この周辺は公園のようにキッチリ整備されていて、平日だというのに子供連れの家族でにぎわっていた。さっそく受付でチケットを買って鍾乳洞までの通路を進むと、設置されたスピーカーからオシャレなJ-POPが流れていたりして、他の鍾乳洞などとちょっと雰囲気が違ってて変な感じ。これは発見されたのが1969年、一般公開が1973年ということで鍾乳洞としては歴史が浅いからなのだろう。