それにしても今年の夏は暑かった。各地で40℃超え地点が続出し、最高気温競争のような異常事態になっていたのは周知の通り。そんな猛暑の夏に、前車ハーレー・ファットボブ(ボブ太郎)から乗り換えたVICTORY・ハイボール(今適当に命名:ハイ坊)。すぐにでも走りに行きたいのが人情だが、こんな猛暑の中で空冷の大排気量車に乗ったら(太陽の熱とエンジン熱で)即身成仏するのは間違いない。それすなわち自殺行為である。
ところが今月9月に入って台風が記録的大雨をもたらすと、急激に気温が下がってしまった。仕事が終わってからというもの体がだるく、発疹ができたり目のの周りが腫れぼったくなったり。どうやら風邪を引いてしまったらしい。そんな状況にさらに昼夜逆転まで加わり、夜に寝つけず昼間は寝不足状態という惨憺たる有り様だった。
だが天気や季節は待ってはくれない。27日は台風一過の秋晴れになるというので、ツーリングには絶好のチャンス到来だ。ここを逃すと(仕事と休みが1ヶ月単位なので)季節は冬になってしまうので、ぜひとも行っておきたい。しかし相変わらず体調が悪い。どこか近場の温泉にでも行ってゆっくりしてくるか、と考え、前回のツーリングで行った北茨城の袋田の滝に近い「竜神大吊橋」に行き先を定めた。この吊り橋からほど近い「三太の湯」という温泉施設が評判いいらしい。
27日は天気予報通りの抜けるような秋晴れで、絶好のツーリング日和。出発直前になって動画用カメラにメモリカードが入ってないことに気付いたりして(結局空いたメモリカードが見つからなかったため撮影は中止)バタバタしたが、とりあえず昼11時ごろ出発。1時間ほど常磐道を北上して、友部SAで昼食を取った。
しかしこの日は天気は超好天、気温もほどよいものの、向かい風が強いのがキツかった。新調したヘルメット、SHOEIのJクルーズは風切り音を抑えてくれて快適だが、いかんせん乗車姿勢がアップハンドルでボディはノーガード状態。そこに吹きつける強風がボディブローのように体力を奪っていく。85〜90kmで巡航するのがやっとという状態。やはり高速での走行はウィンドシールドがないとツライ(10月末に取り付ける予定)。
常磐道を降りて市街地を抜け、徐々に山の中へ入っていく。しかし行き先はちゃんとした観光地なので、道幅も広めで走りやすい。ハイ坊は前車ボブ太郎に比べて前後タイヤ幅が細く、車重自体もやや軽いため、コーナーが非常にスムーズ。ただしすぐステップをガリガリ擦るのはハーレー同様。また納車直後はクラッチがずいぶん重く感じたが、今回のツーリングでは特に重いとか左手が疲れるといったことはなかった。ギアもスコスコ入るし、シートのクッション性も充分ですこぶる快適に走れる。