ゆ き と の 書 斎

気まぐれゆきと帳過去ログ一覧

近況 2006年

2006年10月19日 いろいろレス

10月最初の書きこみです。

> 銃夢BBS
> 藤澤佳隆さん
> 「文明復興編」の残された謎としこりは、
> 今回のエピソードで、どうすり合わせると言うのでしょうか?

失業状態から脱出できましたか。よかったですね。(^_^)
ゲルクトという人物については今後の「火星戦記」編に登場します。
それ以外のことは謎というほどのことではないと思いますが。


> バーサーカー佐藤さん
> 最終会は近いの?!

最終回にしちゃおうかな~。(とか揺さぶりをかけてみる。)
トーナメント途中でも「これから戦いが始まる!!」とか言って終わった漫画はたくさんありますからね~。


> ゆみこさん
> ところで銃夢の文庫化はしないのでしょうか?

以前文庫化の企画が来ましたが、断りました。
線が細かいので潰れますし、部数が少ないので本屋さんが置いてくれるとは限らないし。
実は旧銃夢を銃夢LOと同じ判型の新装版を出す計画が何年も前からあるんですが、僕が新装版用のカバーイラストを新たに描き下ろさなければならないので、ずっとお預けになってます。
春先に雑誌連載を休載した時も、外伝のほかに余った時間を使ってカバーイラストを描く計画だったのですが、「馬借音頭」の大幅なページ増&調子の悪さのために頓挫。


> ヨシアキさん
> 「サリシャガンの爪」

「サリシャガンの爪」じゃなくてサリシャガンの「虎」ね。
まあそういう与太話があったってことです。米軍が墜落UFOを隠し持ってるってのと同レベルの話です。
北朝鮮の核実験についてはノーコメント。
個人的には国際・政治問題についてハッキリ&過激な意見を持っていますが、それを公のウェブ上で発言して自分の作品を政治的な色眼鏡で見られたくないので、あえて書きこみません。


> 美村蔵親さん

まあそう腐らないで!
銃夢FCのNG劇場楽しんで見てますよ!!がんばって続けてください!!

僕も人間なので人並みに(人並み以上に?)名誉欲とか嫉妬心とかあって苦しみます。
春先の調子悪かったのもそれが原因の可能性大。
「手塚治虫文化賞なんて故人の名前使って権威付けしてるだけじゃねぇか!!」とか批判的に思ってても、もらえば嬉しいのかなぁ~?とか。
いや、「気怪」の時の前例からして賞をもらったら逆に落ち込むかもしれないぞ?とか。
もらってももらえなくても平常心でいられるのが人間として一番なんですが。
自分としては賞をもらえるよりも、銃夢LOの部数があと5万部増えた方がなんぼか助かる。


> 映画掲示板
> kawamura君
> 「人狼」

俺も「人狼」は傑作だと思う。
日本のアニメにはいくつかの流れ(ジャンル)があるけど、80年代半ば以降に確立されたリアル系アニメの極北だろう。
俺は押井守の実写映画「赤い眼鏡」「ケルベロス」藤原カムイの漫画版「犬狼伝説」を見てきて世界観は理解しながらも「ちょっとな~」と思っていた。それが逆に「人狼」が面白く思えたバイアスとなったかもしれない。
初めて「人狼」でケルベロスの世界観に触れた人の感想はどうなんだろう。

ちなみに川村君よ、引越し文その2で「日本映画の手法」とあるけど、これはどういったものなんだろう?
俺は邦画をあまり観ないのでよくわからんのだが、興味があるのでよかったら語ってくれ。


> マチュさん
> 「ターミネーター」

僕も「ターミネーター」大好きです。(^_^)
最初の「ターミネーター」は18歳、貧乏新聞奨学生の時に学校さぼって見に行きました。
当時の世間の扱いは「イロモノ俳優(シュワちゃんのことね)主演のバイオレンスB級映画」という感じでしたが、B級映画大好きな僕は喜び勇んで観に行ったのでした。
同じころ観たB級映画はほかに「スペース・バンパイア」「スペース・ハンター」「スターマン」「スター・ファイター」etc.…。これらのパンフレットに映画評論家の人が「B級SFX賛!」というシリーズ物の評論文を書いてたりしてました。
しかし「ターミネーター」は何度も観れば観るほど感動が深まり、緻密な構成や演出のすごさがわかるという希有な映画でした。

「T2」も大好きです。
旧銃夢連載中、「T2」の試写会にアシスタント引き連れていきました。
できたばっかりの巨大で豪華な渋谷の映画館で、壇上にどこかのタレントが出てきて「感動した!」とかぬかしているので、「能書きはいいからさっさとやれ!これでつまんなかったら暴れるぞ!!」とブチ切れそうになりました。
最初の「ターミネーター」の評価があまりに高かったために続編に批判的だったのですが、いざ始まってみると、冒頭の5分でノックアウトされました。
オープニングのテーマ曲をバックに燃える木馬のシーンで、感動のあまり「ああ、満足だ。この後のストーリーがクソでも許そう」と思ったほどでした。
クソどころか、そのあと計三回も泣きそうになりました。
自分の中では第1部「ターミネーター」第2部「T2」です。

「T3」は、世間で言われているほど悪くはなかったけど、やっぱり別物ですね。
エンディングも、SFの時間物のアイディアとしては「アリ」なんだけど、キャメロンがこめた叙情性がない。
パラレルワールドの話としてしてみるしかないかな~と。
でもたしかに格闘シーンはよかった。「マトリックス」のヒットで猫も杓子も華麗な功夫アクションばっかりの中にあって、アンチテーゼのごとく武骨&パワーのターミネーターアクションは痛快でした。

続編は…「T4」なんか作るんだったら、「ターミネーターvsロボコップvsジェイソンX」を作ってくれ。
☆ストーリー☆
近未来。スカイネットによる人類絶滅は完了した。
しかし、ジェイソンは生きていた!
人類(?)最後の生き残りジェイソン対機械軍団の壮絶な死闘が繰り広げられる。
ターミネーター工場でメカジェイソンとなりパワーアップ。タイムゲートにより現代デトロイトに到着。
無差別殺戮をはじめたメカジェイソンに、ロボコップが投入される。
一方スカイネットも、ジェイソンを抹殺するためにターミネーターを送りこむ。(もちろんサイバーダイン101)
ターミネーターは電話帳に載っている「ジェイソン」と名のつく人物を片っ端から殺害。
果たして生き残るのは誰か!?
☆☆

前にキャメロンに会って話をした時に、「アリタ(ガリィ)が2話で上半身だけになってしまうが、あれは私の「ターミネーター」の影響か」と聞くので、嘘がつけない僕は「いや…僕達は幼児のころから「キカイダー」などで体半分になったりしたシーンを観て育ったので、日本人にとってはごく当たり前の演出なのだ」と答えたら、キャメロンはすごく残念そうにしてました。
(^-^;)


> タンニさん
> 「スターファイター」

うおおっ!「スターファイター」について語る人がほかにいたとはっ…!!
上にも書いた通り、新聞奨学生時代に観た映画で、すごく好きな映画のひとつです。
「トロン」は今の目で見るとニセCG(手描きアニメーション)が多いのにがっかりしますが、「スターファイター」は宇宙船のシーンはすべてCGで、フォトリアリスティックなレンダリングCGが使われた初めての映画だと思います。
ストーリーも味があって、自分にとっては「無邪気な80年代前半」を象徴する映画ですね。
レーザーディスクの時代から探しているのですが、DVDにもなっていないんですよね~。