ゆ き と の 書 斎

気まぐれゆきと帳過去ログ一覧

近況 2002年

2002年08月02日 (金) PAINTER7の使用感

 
水彩ブラシが変わったために長い間使えなかったPAINTER7(ゆきとの書斎→ゆきとの仕事場→銃夢LO2巻カバーイラスト制作過程の前文を参照。)に、アップデーターが出ていました。

アップデートしたPAINTERには「ティントブラシ」というのが新しく使えるようになっていて、これを旧水彩ブラシの代わりに使えということのようです。
で、今回実際使ってみました。

ティントブラシは動作が軽く、不透明水彩を塗るような感じで、特性をよく理解して使えばなかなか使えそうです。オプションの選択で着色せずに画面の色をまぜたりするブラシが選べます。しかし一番使う着色ブラシがプルダウンメニューのいちばん上にないので、ちょっとそこは使いずらい。

旧水彩ブラシと一番違う点は、乾燥コマンドがない点です。となりあった塗りまぜたくない色もブラシでこすると混ざってしまいます。混ぜないようにするには、別々のレイヤーに描くしかありません(PHOTOSHOPだったら選択範囲でくくるのが常道ですが、PAINTERの選択範囲は僕にはわけわからんので使えないんですよ〜)。
乾燥して固定した色の上に薄く色を重ねる、といった旧水彩ブラシのカラーインク的な使い方は不可能です。
別のレイヤーに塗った色を、レイヤーの合成方法や不透明度を変えて重ねるとかする必要がありますね。
まぁ僕の描き方の範囲ではカラーインク的な使い方はしないので特に問題はないですが…。
人によっては困るかも…。

要望に素早くアップデーターで対処してくれたメーカーの姿勢は評価します。

しかし今回実戦で使ってみて、一番困ったのはブラシそのものではなく、ブラシサイズを変えるキーボードショートカットが前バージョンと変わったこと!
前のバージョンまではコマンド+オプションキーを押しながら画面上でドラッグすることで画面から目を離さずにブラシサイズを変更できました。これはPAINTERのインターフェースの優れた美点の一つだったのですが、PAINTER7ではコマンド+オプション+シフトキーとドラッグに変わってしまいました。これは使いずらい!
しかもコマンド+オプションキーだとレイヤー調整ツールというのが出てきて、これで画面をクリックするとレイヤーが複製されてしまいます。
フォトショップもバージョンが変わるとしばしばキーボードショートカットが変わって、混乱したり使いずらくなって困ることがありますが、最も頻繁に使うはずのブラシサイズ変更のキーにめったに使わないツールを割り当ててしまうとは…いったい何考えてんだ〜。

また要望のメール書かなきゃダメかな〜。(−_−”)