ゆ き と の 書 斎

気まぐれゆきと帳過去ログ一覧

近況 2002年

2002年02月15日 (金) 今回もきつかった。

昨日の昼、銃夢LO第15回の原稿を上げました。
今回も半死半生になるほどきつかったです。毎回同じようなことを書いてますが、確実に前回よりもきつかった。
これよりもきつい仕事というと、旧銃夢の「馬借戦記」3部作ぐらいですかね〜。この時は年末進行で〆切が1ヶ月の間に3回、しかも内容が空前のスペクタクル&群衆シーンというすさまじいものでした。ただ当時はアシスタントもたくさん使っていたので、アシストつーちゃん一人だけの現在とは仕事のたいへんさの質がだいぶ違いますけども。

今回はネームを練る時間が十分あったにもかかわらず、1週間ほど基礎設定や宇宙年表を作るのに費やしてしまいました。今回は宇宙暦と西暦を変換するソフトまで作ってしまった。
僕の子供のころからの悪い癖で、こういう設定を作りはじめると止まらなくなってしまうのです。
しかもさらに悪いことに、設定を紙に書いてしまうと満足して、かんじんの物語を書くときにはすっかり忘れてしまうのです。(^_^;
たぶん、設定作りをしているときと、物語を作っているときは、使っている脳の部分が違うのだな。

自分で作った情報の海に溺れてしまい、ネームを何度も推敲して必要ない情報を削り落としているうちに時間が刻々とたってしまい、ネームが終わったときには月が変わってしまいました。
今回のウルジャンの表紙はガリィのイラストが使われるというし、「これは絶対に落とせんぞ!」という決意のもと作業に入りました。
これほどのコンセントレーションの高まりは旧銃夢連載時以来ですねぇ〜。

下書き中に熱が入りすぎたせいか、右手が腱鞘炎のような痛みに襲われ、トクホンを細く切ってボクサーのバンテージさながらにぐるぐる巻いて作業続行。
絵を描いてて体のあちこちが痛くなるというのは、姿勢が悪かったり無駄な力が入っているということ。
すなわち未熟の証。
達人ならば完全に脱力体で描けるはずなので、自分の未熟さを恥じるばかりです。