前回、前々回とグンマー続きだったので、どこか軽く行けるツーリングスポットがないかと調べたところ、栃木の日光の手前にあの「足尾銅山」があるのを見つけた。学生のころの社会の教科書に鉱毒事件の舞台として載っていた、あの有名な「足尾銅山」である。大昔から銅の採掘で発展していたが、現在は閉山し、観光地として採掘場を公開しているらしい。
なんとなく「足尾銅山」というともっと遠くにある山なのかと思っていたのだが、日光の手前という意外な近さに驚いた。日本の近代化の影の部分を見るのも面白そうなので、今回のツーリングの目的地に決定。また今回も、帰りに地元の温泉に立ち寄る予定を立てた。
ちなみに日光と言えば東照宮や華厳の滝、中禅寺湖や戦場ケ原などが代表的な観光地だが、かなり昔にバイクツーリングしたことがあるので、また後日にとっておきたい。
14日朝はこれまたツーリング日和の晴天。あまり早く行っても先方が開いてない場合があるので、ゆっくり目の午前10時ごろにダラダラと出発した。常磐道から外環を経て東北自動車道に入る。東北道は平日のためかクルマも少なめ、バイクはほとんど走っていなかった。順調に走ってほどなく栃木県に入り、そこから日光宇都宮道路へ。木々の中を抜けていく日光宇都宮道路は、バイクで走るには最高に気分良い道路。前方に奥日光の山々の景色、右手に渓流の流れを眺めながら快適に走り、午後1時ごろ「足尾銅山観光」に到着した。
市民センターや消防署にはさまれた格好の「足尾銅山観光」入り口をくぐり、坂を下りると木造の駅のような造りの「観光トロッコ」乗り場へ。ぼちぼち他のライダーやおばちゃんたち観光客も集まってきたところで、運転手のおじさんが乗り込みガタガタと走らせ始めた。300mほど走ったところで、真っ暗な坑道の中へ入っていく。坑道の中はかなり涼しく水がしたたってびしゃびしゃ、照明も少なくて足元も見にくく、加えて天井が低いので歩きづらい。いかにもといった感じの鉱山の雰囲気である。