ページ3 of 茶房・風雲庵

あぶくま洞ツーリング
福島県田村市滝根町・あぶくま洞

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2014年4月1日 木城ツトム

鍾乳石の数々を充分堪能したところで、洞の出口へ。出口はみやげの売店につながっている、観光地によくある仕組み。しかしそこを華麗にスルーし外に出ると、来た時に気になっていた「阿武隈神社」という建物へ。神社のお社に見える建物は単なる眺望台で、中にはなにもない。しかし裏手に階段があり、上に登れるようになっている。上には巨石がそびえていて、そこに小さいお社があり、その中に小さい木彫りの観音様が安置されていた。

さてあまりゆっくりもしていられない。日が傾く前に出発する。今回もこれで終わりではなく、常磐道の途中で温泉に立ち寄る計画である。来た時よりはだいぶ気温も上がり、寒さに震えることもなく磐越道から常磐道へと順調に進む。水戸のあたりで一般道に降りて、大洗方面へと30分ほど走った。目指すは大洗海岸沿いにある天然温泉「潮騒の湯」。ちょっとわかりにくい場所にあったが、午後4時半ごろ無事到着。大きく目立つ黄色い建物に入ると、ホテルのロビーのようにキレイでその広さに驚く。突き当たりは全面ガラスで大洗海岸のビーチが見渡せる。しかし室内にはテーブルとイスが並んでいて、どうもここは食堂らしい。ハテ浴場はどこなのかと探すと、右方向に小さな扉があり「浴場」と書かれている。

29.jpg眺望台から階段を登り、高台から駐車場方面を望む。一帯を見晴らせる30.jpg高台にそそり立つ巨石。脇にも取ってつけたようなお社が建っているが…31.jpg巨石の正面にもお社が設置されている。まだまだ出来てまもない様子32.jpgお社の中には木彫りの観音像。真新し過ぎてありがたみが感じられない
33.jpg…と思ったら巨石の裏に、何かの小箱を発見。中に何かが書かれている34.jpg何か子供向けの、宝探しイベントのアイテムのようだ。あちこちあるのだろうか35.jpg大洗海岸のビーチが一望できる天然温泉「潮騒の湯」。浴場が小さくて残念36.jpg帰りの友部SAにて、夕食のカキフライ定食。SAの食事は意外とレベル高し

せまい通路を通って男湯のロッカー室に入ると、中は20人も入れないほど小さい。浴室は内湯が大小ふたつ、外に露天風呂がひとつ。露天風呂はそれなりに大きいのだが、内湯は大きい方でも10人入れないほどのサイズ。先客がいたので遠慮しがちに入ると、ジャグジーのアワが口に入った。ものすごくしょっぱい。湯は透明だが、海の塩分がそのままとけ込んでいるような感じだ。何しろ湯の塩分で、ヒゲそり跡がヒリヒリするほど。前回のツーリングの「海辺の湯」でアレルギーが出たことを思い出し、顔にはなるべく湯をかけたりこすらないように気をつけながら入った。

幸い顔がかゆくなることはなかったが、次第に地元?の小中学生やら高校生やらがドカドカ入ってきて、せまい浴場内はますます混雑してきた。どうにも落ち着けない雰囲気になってしまったので、早々に立ち去ることに。建物は新しくて立派だが、肝心の浴場はせまいし、大人ひとり860円という料金も安さを感じず、少しばかり残念な結果になってしまった。やはりバイクツーリングで初めて立ち寄った温泉「三太の湯」が素晴らし過ぎたということか。場所が僻地にあってアクセスしづらいが、また機会があれば「三太の湯」に行ってみたいものである。

帰りはふたたび常磐道に乗ってひたすら南下。途中、友部SAのカキフライ定食で腹を満たし、夜8時ごろ帰宅。今回の走行距離は438km、燃費はリッター21.6kmとまずまず。400km以上走っても、まったく尻が痛くならないVICTORY車のシートはすこぶる優秀だ。しかし春先のツーリングはもう少し防寒対策をするべきだった。次回はその辺に気をつけたい。