前回の「金環日食」記事から、気付けば丸1年もたってしまった!! ∑(゚□゚;)
昨年は社員旅行で箱根・富士に行ったのと、夏が暑過ぎて冬は寒過ぎて(笑)レザークラフトに没頭してしまったのが原因のようだ(言い訳)。
思えば新しいウインドシールド(ウインドベスト社製)やナビ(ユピテルMCN45si)を取り付けて半年以上たつのにどこも行ってないなぁ〜と考えていた先月、仕事中に突如バイクカスタム熱を発症し、あれこれとパーツをネット注文。オフに入ってからは次々とパーツを装着、愛機ボブ太郎のパワーアップに専念していたのであった。
まず換えたのはシート。ファットボブ純正のシートは何度も書いてるように座り心地が良くて素晴らしいのだが、やはりそこはハーレー純正、バカデカい体のアメリカ人に合わせてあるので幅が広過ぎるのだ。それと最近出たブラウンカラーのシートがカッコいいなぁと思っていたのだが、ハーレー純正なので普通のシートより1.5倍くらい値段が高くて手が出なかった。そんなことを思いつつネットでバイクパーツを物色していたところ、ハーレーのシートを作っているアメリカのマスタング社が、ブラウンカラーの新シートを出しているではないか!ダイナファミリーの社外シートはカッコイイのが少ないのだが(偏見?)、これは小ぶりかつ肉厚もあり色も形もイイ感じ。見つけたとたんウヒョーッと勢いで注文してしまった(笑)。
ならばいっそのこと、この機会に気になっていた所を改善しようと、フットステップにアメリカ・クリアキン社製の小さいボードタイプをチョイス。またクラッチ、ブレーキレバーをキジマ製のスリムレバーにして、さらにキジマ製ライトクラッチキットを組み込んだ。弱っていたバッテリーも純正OEMのWestCo社製バッテリーに交換し、洗って半永久的に使えるK&Nエアクリーナーフィルターを装着。さらにさらに締めとして、ついに私のボブ太郎にも※インライン・エンリッチメント・デバイス(ナイトライダー社製可変式)を導入。外と中でガッツリとパワーアップを施したのだった。
※……現代のハーレーはすべてキャブレターの代わりに、コンピューターで制御するインジェクションで燃料の調節をしている。その制御マップを書き換えるにはフルコンとかサブコンという装置が必要なのだが、それらはとても高価。インライン・エンリッチメント・デバイスはコンピューターにニセの情報を送ってパワーアップさせる安価な製品で装着も簡単、北米版マフラーや社外マフラーをつけているハーレーユーザーにはおなじみのカスタムである。
……ところがそう思った通りにはいかないのがハーレーカスタムの道。今回はしょっぱなに届いたマスタング製シートが鬼門だった。
どうがんばっても、ボブ太郎にシートが装着できないのである。シート裏前方に差し込みステー、後方にボルト留めするステーがあるだけの単純な構造なのに、いくら押せども引けども収まらない。後方のボルト留めステーはフェンダーから浮き上がっちゃってて、とてもボルト留めできそうにない。
以前ソロシートを購入した時も、マヌケなアメリカ人スタッフによって2003年以前車種用シートを送られて装着できないということがあった。今回もそのたぐいのミスか!……と思ったのだが、シート裏のシールには堂々と「DYNA & WG 06-UP」と印刷されている。これは「2006年以降のダイナファミリーとワイドグライド用」という意味なので、2009年式ファットボブのボブ太郎には装着できるはずである。しかし装着できないのだ。マスタングは今までにもダイナ用シートを出しているはずなのに、このずさんさはいったい何事だろうか。思わず口をあんぐりと開けてしまった。
購入した店は単なる輸入代理店だから文句を言うのも筋違いだし、第一これでは店に言って交換してもらっても、キチンと装着できるシートがやって来るとは限らない。ならばもうやるしかない、新品のシートをドリルでガリガリキュイ〜ン!
シートについていたステーはリベット留めだったので、ドリルを使って外し、前方のステーはホームセンターで買ってきた汎用ステーを気合いで折り曲げ、ドリルでシートベースに穴を空けてネジとリベットで固定。後方のステーはシートベースギリギリまで後ろにずらしてリベット留め。数日にわたる格闘の末(特にハンドリベッターで4.8mmのリベットを留めるのがキツかった)、無事シートはボブ太郎に装着されたのだった。まったくなんつう無駄な苦労……。(^^;
さて今回シートは非常に残念なメリケン品質だったが、それ以外のパーツは不具合もなくバッチリ装着(まあ当たり前だが)。そうなると見違えたボブ太郎で走りたくなってくる。今回はカスタム具合を調べるテストドライブ的な趣向なので、近場の茨城県北部にある有名な瀑布「袋田の滝」までひと走りすることに決定。
常磐道をひたすら北上すること1時間半。この日は雲が多く風がやや強いが、ボブ太郎の走りはすこぶる快調。まずインライン・エンリッチメント・デバイスによるパワーアップが強烈。アクセル開け始めの低〜中速トルクが明らかに強くなってグンと飛び出す感じ。さらにマフラーの排気音の歯切れが良くなり、低音が増したように感じる!なんだかステマのような文章で申し訳ないが本当だ(笑)。
シートは少し座面が小さく感じて落ち着かなかったが、しばらく走ると慣れてきた。座り心地は悪くないものの、やはり長距離向きではないかも。幅がせまいので足つき性は良くなった。
クリアキン製ミニフットボードは実にイイ感じ。通常のステップは棒状で足との接地面が「線」だが、ボードは小さくても「面」で足を載せていられるので快適さが段違い。特にダイナファミリーのようなブルブル震える車種だと恩恵は大きいと思う(ダイナ用純正フットボードは最近出たが、ファットボブだけ装着できない。無念)。
キジマ製スリムレバー&ライトクラッチキットも効果抜群。ライトクラッチキットの説明文にあるように、確かに「30%」くらい軽くなったように感じる。短時間では効果は薄いが、長く走れば走るほど効果は顕著になると思う。スリムレバーは純正より細身で握りやすいが、指に当たる部分によってはちょっとゴリゴリとした感じ。あと私はやらないが指2本握りはやりやすい。