ページ2 of 茶房・風雲庵

袋田の滝ツーリング
茨城県大子町・袋田の滝

title.jpg

2013年5月28日 木城ツトム

010.jpg袋田の滝入り口のおみやげ屋。素朴な所かと思いきやキッチリ観光地011.jpg不気味なオブジェがひしめくナゾのおみやげ屋(笑)残念ながら休みだった012.jpg袋田の滝の入り口。料金300円払うと、まずはトンネルへと突入することに
013.jpgガッチリと作り込まれた奇麗なトンネル。あちこちに枝分かれしている014.jpgそうかと思えば、突然トンネルの途中に観音様が祀られていたりする015.jpgトンネルの突き当たりには不動尊があったりする。賽銭を期待しているのか

今回は走ってみることがメインで行き先のことはあまり考えてなかったのだが、この袋田の滝、私も昔から名前だけはよく耳にしていただけのことはあり、ユニークでなかなか見ごたえのある滝だった。「日本三名瀑」という名も伊達ではないということか。

常磐道を降りて、茨城によくある田んぼの中ののどかな町を40kmほど走ると、連なった小さい山が見え始める。道路沿いにはキレイな小川が流れ、絵に描いたような田舎町である。みやげ物屋の駐車場に停めると500円取られるので、町営の無料駐車場にボブ太郎を停め、10分ほど歩くと「袋田の滝入り口」の看板が見えてくる。

入り口で大人ひとり300円払って入場となるが、入り口はコンクリでできたトンネル。中の通路は200m以上あり、いくつかに枝分かれしている。と、途中薄暗い通路に休憩所のようなへこみがあり、なぜか観音様が祀られている。さらに奥へ進むと突き当たりになるが、そこには壁にはめ込んだ不動尊があったりする。

そこを右に行くと第1展望台で、真正面にどどんと滝が現れる。想像していたのよりはるかに規模がデカイ。滝ひとつ自体はそんな大きさでもないのだが、滝全体が段々畑のように立体的な構造になっている。こういう滝は今まで見たことない。

第1展望台の上にはエレベーターで昇れる第2展望台、下流にはつり橋があり、遊歩道へと続いている。最近できたという真新しいエレベーターに乗って第2展望台へ。ここからは滝を上から見下ろして、滝の全体像がわかるようになっている。迫力には欠けるが、景色がいいのでのんびりとした気分に。

続いて下流のつり橋へ。実はここから見える滝が1番迫力がある。ここからは滝と一緒に第1展望台が見えるのだが、そこで見ている人たちと滝の大きさを比較できるのだ。改めて見ると、滝の巨大さに驚かされる。前述の通り水の流れそのものは、あちこちにチョロチョロ流れているように見えるのだが、滝の規模からして水の流れひとつでも相当な大きさなのだろう。大自然のすごさと言うほかない。

016.jpg第1展望台から見た袋田の滝。正面に巨大な滝が出現するので大迫力017.jpg水は下流へと流れていく。下には木製のつり橋がかかっているのが見える018.jpg第2展望台へ行くためのエレベーター。観光地としてガッチリ整備されている019.jpg当然ゆるキャラも完備。どうでもいいが頭が4次元ポケットみたいになっとるぞ
020.jpg第2展望台から見下ろす滝。こう見ると小さく見えるが、実際かなりの大きさ021.jpg今度は下流のつり橋から。左にあるのが第1展望台。滝のスケールがわかる024.jpg木製のつり橋を渡る。ここから見た滝が実は1番迫力あるのはここだけのヒミツ022.jpgこの日は暑かったが、水の流れる音を聞いているだけで充分涼しく感じる

この袋田の滝は四季にそれぞれ違った姿を見せるそうで、特に冬場の凍った滝はよく知られている。場所も田舎過ぎないので(食堂やガススタンドも道中にたくさんある)関東近郊にお住まいの方は1度行ってみるのもいいと思う。

今回のプチツーリングは往復270km、うっかりしてガソリン量をきちんと調べないで出発してしまったのだが、途中2回でだいたい14リッターぐらい給油したので、燃費はリッター19kmといつもより悪い結果に。これはいつもより燃料を濃く噴射するインライン・エンリッチメント・デバイスにより、トルクはアップしたものの燃費は悪くなったということだろう。ただこの日は向かい風も強かったので、その影響もあったかも知れない。インライン・エンリッチメント・デバイスの効果はほかにも「エンジン熱を下げる」というのがあるので、これからの夏場のツーリングに効果を期待したい。