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吹割の滝ツーリング
群馬県沼田市利根町

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2015年3月31日 木城ツトム

3月も下旬から好天が続き、ポカポカ陽気に恵まれている。本格的な春とともに、いよいよバイクツーリングの季節到来である。ところが4月に入ると天気が悪くなるというので、天気に恵まれた3月31日、愛車VICTORYハイボール(通称ハイ坊)にまたがって走り出したのだった。今回の目的地は、群馬県沼田市にあるという「東洋のナイアガラ」こと『吹割(ふきわれ)の滝』という場所。

この『吹割の滝』、またの名を「東洋のナイアガラ」とは大きく出たが、私は正直、今回の目的地にそんなに期待していなかった。何しろ以前、ハーレーのダイナ・ファットボブ(通称ボブ太郎)で行った北茨城の名勝『袋田の滝』を見ているのだ。あんな巨大な滝を上回る絶景が、そうそうあちこちにあるわけがない。

しかし手頃なツーリングスポットとしてグンマーは非常に気に入っているので、あまり深く考えず、当日は朝9時半ごろ出発。いつもの常磐道→外環道→関越道→群馬入りという順路だが、今回は特に外環道で渋滞に引っかかることもなくスムーズに流れた。お昼前の11時半ごろ、目的地手前の関越道・赤城高原SAにて昼食をとる。メニューはこのSAのオリジナルゆるキャラ「からっ風ブー次郎」の名を冠した「ブー次郎丼」をチョイス。豚肉のみそ炒め丼だが、見た目ほど油っぽくなく、肉も柔らかくてパクパクといける。意外とボリュームもあってすっかり満腹。

0001.jpgこの日は風も弱く、気温20℃を超える春のポカポカ陽気。絶好のツーリング日和0002.jpg群馬県に突入。雪をかぶった群馬の山々が見えると、テンションが上がってくる0003.jpg目的地の手前、関越道・赤城高原SAにて昼食。ここからの眺めもすばらしい0004.jpg赤城高原SAおすすめメニュー「二代目ブー次郎丼」。豚肉のみそ炒めどんぶり

さて関越道・沼田ICを降りてのどかな一般道を走ること小1時間、特に山奥というわけでもない目的地付近に到着した。道にはお土産屋の看板が立ち並んでいるが、それらの駐車場は有料(あるいはそこのお土産屋で買い物をする)らしいので、事前に調べておいた「滝の駅」という特産品販売店の無料駐車場にバイクを停めた。滝への入り口は100m足らず、民家の裏の道とも言えないスキマから入っていくようになっている。

こんなところから入っていく滝なので、入場料などは取られず、基本無料で見ることができる。しかしトンネルの順路やエレベーターまで整備されていた『袋田の滝』と比べると、この入り口はあまりにもショボい。やはり「東洋のナイアガラ」とは名ばかりの、民家の庭の池に水がチョロチョロ流れてる程度ではないのか。

民家の裏の坂道を降りていくと、左側には手作り感満載の味のあるお土産屋が並んでいる。するとこの時点で「ドドドドド…」という激流の音が聞こえてきた。さらに降りていくと、木々の間から川の流れが見え始めた。スケール感がわかりにくいが、川辺にいる他の観光客と比べると、川の意外な大きさがわかる。しかもものすごい水量。

地面には白線が引いてあり、ロープで囲ってあったりもするが、柵はないので基本的にほぼ自然の状態の激流を見ることができる。しかし白線を超えたがために川に落ちる事故が絶えないらしく、あちこちに注意書きが立っている。実際、この激流に飲まれたらタダではすまないだろう。

この時点で意外なスケール感と激流に圧倒されるが、まだまだナイアガラと言うにはほど遠い。川縁の順路を進んでいくと、激流であふれた水が潮溜まりのようになっていたりして、川底の起伏の変化は見ていて飽きない。また川の向こう岸の岸壁が、激流で削られて鍾乳洞のような形になっているのもすごい。さらに順路を奥に進んでいく。

0005.jpg目的地に到着。この道の駅ならぬ「滝の駅」の駐車場は無料で利用できる0006.jpg滝の入り口は、駐車場から100m程度。大きな滝があるような場所には見えない0007.jpgこんな感じで、普通の民家の裏手から入っていく。しょっぱい予感がビシバシ0008.jpg滝までの細い道には、ほったて小屋のお土産屋が軒を連ねる。手作り感が満載
0009.jpg味のある土産屋の前を降りていくと、この時点でドドドと滝の音が聞こえてくる0010.jpg細い道を降りていくと、ドドドという音と共にものすごい水量の川面が見えてきた0011.jpg川辺に柵などはないので、近づきすぎて落ちないよう、地面に白線が引いてある0012.jpg近づいてみると、流れの圧倒的な水量に思わずビビる。落ちたら流されること必至