ページ3 of コスモアイル羽咋訪問レポ


ゆきとぴあオカルトスペシャル2009・秋

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石川県羽咋郡宝達志水町〜羽咋市〜福井県坂井市三国町東尋坊
2009年9月11日〜13日 文・構成 木城ツトム

p023.jpg圧巻!本物の旧ソ連・ヴォストーク宇宙船p024.jpg実物と同じ材質で再現されたアポロ宇宙船p025.jpgこちらもアポロ月着陸船の再現モデルp026.jpgソ連の月面探査機ルナ。予備機の実物

展示室の中は所狭しと宇宙船や探査機が並び、天井から人工衛星が吊るされ、宇宙メカでひしめいている。まず目に入るのは、茶色く焼けただれた跡が圧巻のヴォストーク宇宙船カプセル。実際に宇宙から帰還した本物のカプセルだという。さすが旧ソ連製、左右非対称の奇妙なデザインに脳髄もしびれる。

続いてアメリカのマーキュリー宇宙船カプセルやアポロ司令船などが続く。アメリカ製のものは一部だけ本物を使っていて、残りの部分は本物と同じ材質で作った模型とのことだが、ほとんど本物と同じなので見ごたえがある。それにしても驚くのは、有人飛行をした宇宙船のその小ささ。特にマーキュリー宇宙船なんて、こんなちっちゃいカプセルに押し込まれて宇宙空間に飛ばされる宇宙飛行士は、さぞ怖かったことだろう。

これら宇宙船や探査機以外にも、ロケットのブースターや宇宙服、飛行士の普段着、宇宙船のマニュアル、隕石や記念コインまで展示してあり、宇宙関係のマニアでも満足できる充実の内容となっている。またひとつひとつ小さいモニターで映像による説明が見られるようになっており、ビギナーでも充分楽しめる。展示室全体は決して広くはないが、展示物の内容と貴重さを考えれば、入館料が大人ひとり350円というのは格安である。

※ かつては入館料は大人ひとり800円もしたそうだが、その後値下げしたらしい。

p027.jpg音声と映像でくわしく解説p028.jpgマーキュリー宇宙船の内部p029.jpgアポロ計画に使われたものと同じ宇宙服

さて各種の宇宙船や探査機に見入りながら奥に進んでいくと……壁に何やら怪しい写真パネルが並んでいるではないか。なんと世界各国で撮影されたUFO写真である。UFOファンにはおなじみのビリー・マイヤーのUFO写真などもあるが、中には見たこともないような旧ソ連時代のUFO写真などもある。

さらによく見ると、展示物の中にも「墜落したUFOの破片(?)の模型」などという、いろんな意味で怪しいものまで混じっている。これは実に怪しい……とさらに奥へと進んだ我々は、そこに驚愕のブツを発見した!なんとそれは『異星人解剖フィルム』の検証テレビ特番で使われた、実物大の宇宙人解剖模型であった!

p030.jpg奥にはなにやら怪しい写真パネルが…p031.jpgなんとUFOの破片が!しかし模型…p032.jpg出た〜〜〜〜っっっ!!!p033.jpg脳ミソ、内蔵も映像を元に完全再現

p034.jpg原作者のレイ・サンティリも納得の完成度

p040.jpgフジテレビ異星人解剖フィルム特番の台本

p041.jpg宇宙人特番の台本や海外のUFO関連資料
p035.jpgUFO研究者による映像解説

異星人解剖フィルム』について今さら説明は不要と思うが、簡単に説明すると、1995年8月にイギリスの音楽プロデューサー、レイ・サンティリによって公開されたフィルムのことを指す。サンティリはこのフィルムをとあるアメリカ人従軍カメラマンから買ったとしており、この中に映っている宇宙人は『ロズウェルUFO墜落事件』の時の搭乗員ということだった。

このフィルムは世界的に話題になり、日本でも1996年にフジテレビが特番を組み、その番組用に作られた宇宙人の模型が、今このコスモアイルに残されているというわけだ。その時の特番の台本もコスモアイルに置いてある。

ちなみに『異星人解剖フィルム』についてはすでにニセモノであることが判明しており、フィルム製作時の顛末を『宇宙人の解剖』という映画で見ることができる。しかしサンティリはこのことについて、本物のフィルムが劣化してしまったがために、代わりの映像を作ったのだと言い張っている。果たして真相はいかに?