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福島県伊達郡飯野町・飯野町UFOふれあい館
2006年12月8日 TEXT by 木城ツトム


◆ 第1章:UFO館潜入 ◆


★ この日本にUFOの施設が存在する!?

「福島県にUFOの博物館がある」…こんな話を聞いたのはいつのことだったろうか。

自他共に認めるUFOファンの私・木城ツトムとしては、いずれは訪れなければなるまい、と漠然と考えていたのは確かである。しかしひと口に「施設」だの「博物館」だのと言っても、その手の好事家が趣味でやってるような「村一番のUFO博士」レベルなんてことも充分あり得る話である。
規模や内容も含め、はたしてどのくらいの本気度なのか?

とにもかくにも、我々ユキトプロの面々で一度行ってみなければ…という話になったのが今から3年ほど前。それが *仕事の都合で、延期につぐ延期を余儀なくされていたのだが、ここにきてついに訪問実現の機会が訪れたのである。

*本来なら、銃夢LOの連載を休んで銃夢外伝を制作していた今年4〜7月中に行けたはずだったが、銃夢外伝の予想を超える大幅増ページにより予定が延期となってしまった。



PTクルーザー

心配していた天候にも恵まれた、11月15日の早朝。
雲一つない見事な秋晴れの空の下、我々は先生の愛車クライスラーPTクルーザーに乗り込み、一路福島県に向かって常磐自動車道を走り出した。



★ 晴れ男vs雨男…そこに見たものとは!?

まさに旅行日和といった感じの秋晴れの下、快適に福島に向かっていた我々であったが、私にはひとつ懸念することがあった。それは私、木城ツトムがいわゆる世間で言う「雨男」の部類に入るということである。

余談になるが、かつて私が別の仕事場で北海道旅行に行ったときのこと。季節は初夏で、太平洋側から台風が来ていたのだが、予報では関東から上陸した台風は秋田県を通って日本海に抜けるはずであった。
北海道には梅雨がない(本当かどうかは知らないが)と言うし、これなら雨に降られないですむねぇ、などと話しながら北海道に着いてみると、空には黒雲渦巻き、霧雨でせっかくの景色は真っ白。なんと台風が我々の後を追うように秋田県上空で「く」の字に曲がり、北海道に上陸したというのである。結局予定の3日間は雨に見舞われ、北海道の雄大な景色をちっとも楽しめなかったという苦い思い出がある。

そんな私とは対照的に、うちの先生は「晴れ男」なのだという。私としても、せっかくの旅行は晴れてくれていた方が良い。なので、今回の秋晴れはうれしいことなのだが、問題はいつまでこの晴天が続くかということだ。

走り始めて約3時間、昼の12時ごろ福島県に突入。悪い予感が当たってしまったのか、秋晴れだった空に、少しずつ雲が目立つようになってきた。


晴天の下、福島県へ

徐々に曇り始める

福島に突入するも曇り


福島県に入っていくらもたたないうちに、うねる黒雲が空を覆い始めた。青空もところどころかいま見えるが、まるで台風が来ているかのような空模様である。今まさに「晴れ男」vs「雨男」の運気がせめぎ合っている…といった様相だ。

やがてポツポツと雨も降り始め、我々が目指す福島市の方向は黒雲でますます暗く陰っている。「なんかヤバいなぁ〜こりゃ。傘持ってきたっけ?」などと話をしていた我々の目に、突如素晴らしいものが目に飛び込んできた!


突如、巨大な虹が出現

山の手前から出ている

反対側までクッキリ


我々の進行方向に見える小さい山の手前から、巨大な虹が立ち上っていたのである。車中から撮った写真でこの大きさに写っていることを考えて欲しい。まるで特撮映画の合成のような、とんでもなく巨大でこんな見事な虹を見たのは、おそらく初めてのことである。

思いもよらぬ天空の芸術を目の当たりにした我々は、こりゃ幸先がいいとばかりに、意気揚々と福島に乗り込んだのであった。

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