★ 施設の中は「UFO天国」だった!!

いよいよ我々は意を決し、重いガラス戸を開いてエントランスへと入った。そこでいきなり我々の目は釘付けになった!そこにあったのは膨大な数のUFO関連の蔵書、およびオカルト雑誌『ムー』のバックナンバーだったのである。

入り口から向かって右側が受け付け、そして左側が本棚になっているのだが、そこが膨大なUFO本で埋め尽くされている。見れば通路奥の突き当たりにも、大量のUFO関連本が収められていた。


大量のUFO関連本

貴重な蔵書の数々

故・荒井欣一氏


早くも興奮を抑えられない我々ユキトプロのふたりだが、とりあえず入場料を払って入場(大人ひとり400円)。ゆきと先生が受付スタッフの方に「(中で)写真撮っても大丈夫ですか?」と訊いてみると、意外にも「あ、構いませんよ」とアッサリOK。なんという太っ腹な施設だろう。何か裏があるのだろうか?(ありません)

このUFO館のおびただしい数の蔵書、およびUFO資料は、日本におけるUFO研究の第一人者、故・荒井欣一氏から譲り受けたものだという。子供向けからマニアックなものまで、その貴重な蔵書の数々は、UFOマニアなら一度はじっくりと読んでみたいと思わせるものばかりだ。

しかし今回は蔵書を読みふけっている時間はない。ともかく我々はUFO館の全貌を暴くべく、順路に従って奥へと進んでいった!


未来都市の模型?

突如宇宙人がッ!

UFO目撃事件の記事


最初はせまくカーブして真っ暗な通路。いったい何が現れるのかと緊張する我々の前に、突如、未来都市の模型がライトアップされた。まさに「絵に描いたような」未来都市だが、後ろの山の絵は千貫森?とすると、この模型はこの土地の未来を描いているというのであろうか?このUFO館の野望を表現しているのか!?

と次の瞬間、未来都市模型の反対側に宇宙人が現れた!ま、まさか宇宙人の死体標本!??と思いきや、それは精巧に作られた模型であった。だがしかし、施設のどこかには宇宙人の死体があるに違いない(電波)。

暗い通路を抜けると、まずは国内のUFO目撃事件記事の展示。さらにパネル一面に貼られたUFO写真の数々。UFOマニアならおなじみの古典的なUFO写真が来訪者の気分を高める。


UFO写真の数々

理想のUFO研究家?

UFO模型の写真


さらに進むと、奥の机に誰か人がいるではないか!びっくりしてよく見ると、それは白衣を着たマネキン人形である。「このノーイ博士は実在の人物ではありません」などと説明書きがある。一般的に想像されるUFO研究家の姿を表現したのだという。何が言いたいのかよくわからないが、何かを隠ぺいしようとしていることだけは確かだ(妄想)。

だが注目すべき点は、ノーイ博士の手前に置かれたUFO模型の写真パネルだ。
これは1972年8月(諸説あり)四国の高知県高知市介良(けら)村にて、当時中学生の少年数人が直径15cmほどの小型無人UFOを捕獲したという「介良事件」の、その時の捕獲したUFOを再現した模型である。

この時のUFOは、底面に千鳥・魚のウロコ模様・カナヅチ?のような絵が描かれていたり、底の穴から水を流し込んだらフタが開いたりしたという、世界にも類を見ない個性的なUFO事件である。捕獲した少年はビニール袋に水を入れ、その中にUFOを漬けておいたが、いつの間にか忽然と消えてしまったのだという。


UFO写真に夢中

サモンコール異星人

こちらはUFOの図


続いて床に置かれた鏡張りのケースの中に、なぜか宇宙人・UFO目撃の証言イラストパネルが置いてある。
これは1974年4月、北海道北見市仁頃(にころ)町の農家の青年・藤原由浩氏が「サモンコール銀河惑星連合の異星人」と接触、彼らの円盤に乗って宇宙へ行ってきたという「仁頃事件」のもの。日本の代表的な *コンタクティー事件のひとつである。

*異星人と定期的に遭遇、交信する(と自称する)人たちのこと。異星人からメッセージを受け取り、それを世間に公表する。海外の主なコンタクティーとしてはジョージ・アダムスキー、ビリー・マイヤー、ラエル(クロード・ボリロン)などが有名。


さらに進んでUFO写真が貼られたパネルの裏は、今度は宇宙人の写真および再現イラストのコーナー。ここでもUFOファンならおなじみの写真やイラストがてんこ盛り。ここで注目すべきは、世間一般で「3mの宇宙人」として知られる宇宙人イラストだ。


宇宙人写真コーナー

3mの宇宙人

ご存知、MJ-12


この事件は1952年9月12日、米ウェストバージニア州のフラットウッズという田舎町で、顔が赤く体が緑色、頭の先がとがった身長10フィート(約3メートル)の怪物が、空中を浮遊しながら現れたのを少年たちが目撃した事件である。
参考 → Wikipedia フラットウッズ・モンスター

一般的に「3mの宇宙人」として知られるのはこんなイラストだが、実はこの絵はかなり脚色されたものらしく、実際の目撃者の証言では宇宙人は腕も足もない円筒形のロボットのようなものだったという。
参考 → 公式サイト フラットウッズモンスター・ドットコム

結果的にカギ爪のついた怪物的な姿のイラストが世界中に広まってしまったのだが、当時から正しい目撃イラストも存在していたのである。

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