ページ2 of 茶房・風雲庵

薮塚石切場跡・ジャパンスネークセンターツーリング
群馬県太田市薮塚町

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2017年4月24日 木城ツトム

怪しい入り口をくぐって坂を上って行くと、駐車場の料金ゲートがある。駐車料金は600円。いちばん上の駐車場にバイクを停め、受け付けへ。入場料は大人ひとり1000円。なんだかんだ料金が高いなぁ……と、この時点では内容の方もあまり期待していなかったので、料金の高さが気になった。

受け付けを過ぎてまず目に入るのは、高さ10mの「白蛇観音」。さらに坂を降りると、敷地内に平屋の建物がある。ここは「大蛇温室」。その名の通り、巨大なニシキヘビやボアが展示されている。ガラス越しとは言え、すぐ近くで巨大ヘビが見られるので迫力満点。ビール瓶のような体の太さに圧倒されるが、同時に生々しい蛇革の美しさも堪能できる。ヘビ好きには天国のような場所だろう。

ほとんどのヘビが死んだように動かない(寝ている)ので、じっくりと観察できる。よく見ると目がつぶらで、大蛇もなかなかかわいい(笑)。奥に進むと水槽が現れ、大きなカメも展示されている。……と思って歩を進めると、ものすごくデカい怪獣のようなモノが!甲羅のトゲトゲが凄まじいワニガメである。なんとここのワニガメ、群馬県内で捕らえられたものらしい。その辺にワニガメがいるのかグンマー!

大蛇温室」を出ると、敷地内にコンクリの塀で囲われた、マムシの放し飼いコーナーがある。よく見ると日が当たっている場所に、3〜40cmくらいの赤いマムシがたくさんいて、あちこちでとぐろを巻いてひなたぼっこをしている。ここには鳥が飛んできたりしているのだが、ヘビが放し飼いで鳥に食べられたりしないのだろうか?ちょっと心配になった。

016.jpgその大きさにビビリ上がる、大迫力のワニガメ。デザインがあまりにも怪獣017.jpgこの巨大なワニガメは、群馬県内で捕らえたものらしい。グンマー恐るべし018.jpg外にはコンクリート塀で囲まれた、ヘビの放し飼いコーナーがあって観察できる019.jpgとぐろを巻いてひなたぼっこするタンビマムシ。大陸にいるマムシとのこと
020.jpgこちらの建物は毒ヘビのコーナー。温室になっているので、冬でも見られる021.jpg毒ヘビコーナーなのに、最初に展示されているのは無毒のテキサスネズミヘビ022.jpg不思議なツートンカラーのハナナガコブラ。アフリカに棲む、大型猛毒コブラ023.jpg中東の砂漠に棲む、フィールドツノクサリヘビ。頭に生えたツノがかっこいい

続いて青い建物へ。ここは「毒蛇温室」とのことで、いよいよ凶暴な毒ヘビたちとご対面……と思いきや、建物に入って最初に目に留まるのは、大きい無毒のシロヘビ。しかし進んで行くと、ハブやコブラ、マムシやガラガラヘビなど毒ヘビのオンパレード。

やはり毒ヘビは体の模様だけではなく、顔つきもいかつく、恐ろしい反面カッコイイ。しかし日本の毒ヘビ、ヤマカガシは目が大きくクリッとしてかわいらしい。ここ「毒蛇温室」でもほとんどのヘビは眠ってて動かなかったが、ヤマカガシクロクビドクフキコブラだけはサービス精神旺盛で、活発に動いていた。

次の建物は「熱帯蛇類温室」。「蛇類」と称しているわりに、ワニガメやアリゲーターも展示されているのだが、ここの目玉は「トウブグリーンマンバ」と「ブラックマンバ」という、猛毒ヘビだろう。「トウブグリーンマンバ」はすごいきれいなグリーンのヘビで、「ブラックマンバ」も見た目もおとなしそうだが、超危険なヘビらしい。

この建物は中2階に、模型の恐竜の展示もある。トリケラトプスの模型はヒビだらけだし、アンモナイトの模型は足が取れて針金が出ているのだが、しかし子供たちにも楽しんでもらおうという熱意とサービス精神は感じられた。

024.jpgおなじみヤマカガシ。今では毒ヘビとして扱われている。大きな目がかわいい025.jpgクロクビドクフキコブラ。その名の通り、敵に毒を吹きかける恐ろしいヘビ026.jpgなぜか顔の先が丸っこいエジプトコブラ。クレオパトラが自殺に使ったヘビだとか027.jpg我が国代表の毒ヘビと言えば、やはりマムシ(ニホンマムシ)。毒々しい
028.jpgニホンマムシの顔アップ。他の日本のヘビと比べて、やはり凶悪な顔をしている029.jpgご存知キングコブラ。体長5m以上になる世界最大の毒ヘビ。王の風格が漂う030.jpg台湾や中国に棲む毒ヘビ・ヒャッポダ。かまれると百歩で死に至るという031.jpg赤いシマシマが毒々しくも美しいアメリカマムシ。意外と毒は弱いらしい