高倉観音から数キロ、海からほど近い木更津市内にある日帰り温泉『湯の郷かずさ』はすぐに到着した。よくあるタイプの高速インターの近くにある温泉施設なのだが、時間制限無しで大人730円、ロッカー類も無料となかなか良心的。内風呂はふたつ、露天風呂が4つとサウナがあるのだが、露天風呂はふたつが水風呂なので、あまり種類は多くない。広さはまあまあ。この日は7〜8人の客がいたが、のんびりと湯につかることができた。お湯は透明で弱アルカリ性、肌がスベスベしてくるタイプ。ここは源泉がぬるま湯で、沸かして温泉にしているようだ(なのでどこにも「温泉」とは書かれていない)。
すっかり温まり汗を流したところで、この施設の食堂で遅めの昼食を取る。木更津市の名物は東京湾でとれた「あさり」で、たっぷりのあさりを卵とじドンブリにしたという「木更津丼」を食べてみた。甘い卵とあさりのダシ汁が絶妙にブレンドして、ごはんに染み込んでメッチャうまい。見た目よりボリュームもあって、すっかり満腹。
帰り道にふたたびアクアラインのSA「海ほたる」に立ち寄っておみやげを買い、そのまままっすぐ帰宅……となるはずだったが、首都高の湾岸線でまさかの大渋滞。すいていれば1時間もかからないところ2時間以上かかってようやく帰宅。クラッチを握る手はガタガタ、股下からのエンジン熱で汗ダラダラ。せっかく温泉に入ったのにまったく意味がなくなってしまった。今回は距離にして180km程度のプチツーリングだったはずだが、とにかく暑さと渋滞にやられてクタクタになってしまった。まだまだ知られざる千葉県の珍スポットを巡りたいところだが、暑い時期はもう少し考えてから行かないと。