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日帰り大谷観音
大谷寺(栃木県宇都宮市大谷)

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2009年7月27日 木城ツトム

やっと夏らしい晴れ間に恵まれた7月26日の日曜日、普段あまり考えないETC休日割引の恩恵を活かすべく、ファットボブにて初ツーリングに行ってきた。目指すは「大谷石(おおやいし)」の産地、栃木県は宇都宮市にある大谷観音に決定。

ここは日本でも有数の磨崖仏や巨大な石彫り観音像で有名なのだが、なんといっても目玉は、大谷石を切り出した跡地である地下の巨大石切り場だろう。今をさかのぼること19年前、中型二輪免許を取ったばかりの私は父親とバイクツーリングで一度行ったことがあるのだが、時間の都合だったのかそれとも工事か何かだったのか、石切り場は見ないで帰ってきてしまっていた。

今回そのことを思い出し、また宇都宮なら私の自宅から東北自動車道を使って片道約130kmと、肩慣らしツーリングには最適なのもポイント。朝から出発すれば、現地をじっくり見て回っても余裕で夕刻には帰ってこれる。また大谷観音は東北道・宇都宮ICから近いのも方向音痴の私にはうれしい(笑)。リベンジの時きたれり、いざ大谷観音へ!!

000.jpgファットボブ買って、やっと初めてのツーリング001.jpg当日、風は強いが絶好のツーリング日和002.jpgしかし東北道を北上するに従ってどんより…003.jpg空が曇ってると心なしかボブ太郎も沈んで見える

この日気になっていたのは、自宅の千葉は文句なく快晴なのだが、目的地となる栃木の「くもり→雨」という天気予報。しかし夕刻まではなんとか持ちそうなので、朝早いうちに出て早めに戻ってくる作戦に。そんなこんなで朝6時半ごろ自宅を出発。

首都高・三郷JCTから外環に入って東北自動車道へ。気温は高いが、走ってるとヌルめの風が汗を冷やして気持ち良い。向かい風の強さもさすが重量級のハーレー、どっしりと構えてびくともしないので安心して走っていられる。やはり日曜なので車は多いが、混雑はなくスムーズに流れる。他のツーリングライダーもぼちぼち見られた。

だが東北道に入ると、がぜん雲行きが怪しくなってきた。空が薄暗くなってしまい、夏の爽やかさがケシ飛んで梅雨時のような圧迫感だ。その上風が強いので、台風の中を走っているような気がしてくる。気温が高いので多少雨に降られても走行に問題はないが、やっぱりボブ太郎(たった今命名)の初ツーリングだし、本来なら爽やかに走りたいところ。

しかしそんな中でも、他のツーリングライダーはたくさん走っている。スポーツ車やハーレーも多いが、サイドカーやトライク(バイクを改造して3輪にしたもの)がやたらに多いのにはびっくり。ひとつのグループではないようなので、サイドカーやトライクもそれだけメジャーになったということだろうか。

004.jpg9時ごろ大谷景観公園に到着005.jpg大谷は街中そこかしこに奇岩だらけ006.jpg景観公園と言っても小さい休憩所みたいな感じ007.jpg道端にあった、ユニークな大谷石地蔵

普通に走ってると早く着きすぎてしまうので、東北道のサービスエリアで肉まんなどを食べながらのんびりと時間をつぶし、宇都宮ICを降りて朝9時ごろ大谷に到着。もうすでにあたりは大谷石の奇岩が連なっていて、どんよりとした曇り空と相まって日常からかけ離れた雰囲気が漂う。

走っていると道沿いに整備された駐車場があったのでボブ太郎をそこに停めたが、どうやらそこは「大谷景観公園」という休憩所らしい。そこから徒歩でいきなり目玉の巨大地下石切り場「大谷資料館」へと向かうことに。