トップページ of 茶房・風雲庵

秩父・法雲寺ツーリング
埼玉県秩父市荒川白久 瑞龍山・法雲寺

title.jpg

2017年3月3日 木城ツトム

去年から今年の冬は、約5ヶ月もの間バイクを冬眠させていた。積もったホコリを払い、洗車してヨゴレを落とし、外したバッテリーを取り付けて、愛車・VICTORYハイボール(通称ハイ坊)の走る準備を整えたのは今年3月に入ってから。

今年2月末には、長年工事中だった首都圏中央連絡自動車道、すなわち圏央道の未開通区間だった茨城県のつくば中央ICから境古河ICがついに開通。これにより北関東からは、東京を通過することなく東名高速まで行けるようになった。そこで、開通したばかりの圏央道で茨城県から埼玉県の奥地、秩父まで行ってみようと思い立った。

3月3日、ひな祭りのこの日は風が強いものの晴天に恵まれ、日差しも春の陽気を感じさせる暖かさ。朝9時に出発し、常磐道・谷和原ICでいったん降りて、国道294号を進む。茨城県常総市にできたばかりの常総ICから圏央道に入った。

圏央道はまだ真新しく路面もキレイだが、茨城県内のかなりの区間が片道一車線。途中パーキングエリアも少なく、ガソリンスタンドは1カ所しかないので注意が必要だ。この日は風が強く、時速70kmぐらいの速度で埼玉へと向かう。

すると道が延びる正面の方向に、真っ白な雪化粧をした富士山が姿を現した。しかも、茨城県から見ているとは思えないほど大きい。てっきり農村の景色が続くだけなのかと思っていたのだが、圏央道からの富士山の眺めは非常に素晴らしい。しかも進行方向にずっと見え続けている。富士山は首都高からも見えることがあるが、これほど長い間見ていられるのは圏央道ならではだろう。

001.jpg約5ヶ月ぶりのツーリング。この日は春を感じさせる、暖かな日差しの好天002.jpgVICTORYハイボール。冬の間はバッテリーを外して保管。調子は良好003.jpg開通したばかりの圏央道のパーキング、菖蒲PA。買い物や食事もできる004.jpg秩父のチョモランマ、武甲山。セメントの材料となる石灰を産出する山

富士山を見続けながらしばらく走り、やっと最初のパーキングエリア「菖蒲PA」にたどり着いた。この日は平日だったが、やはり多くの人でにぎわっていた。パーキングエリアながら、お店もあって食事もできるらしいので、小規模なサービスエリアといったところ。ちなみに圏央道で唯一ガソリンスタンドがあるのがこの菖蒲PA。なので、ここで給油してから秩父へと向かった。

秩父の手前、狭山日高ICにて一般道に降りて、ここから山間部へと入って行く。山と町を繰り返し通り抜け、1時間ほど走ったところで目的地、瑞龍山(ずいりゅうざん)・法雲寺(ほううんじ)へと近づく。しかしお寺はものすごい急斜面にあり、ナビを見ながら必死にバイクを走らせていると、思わず駐車場を通り過ぎて(看板もないので気づかなかった(^^;)お寺の敷地内に入ってしまった。狭い坂道なのでUターンもできず、仕方なくお寺の敷地内にバイクを停めた。

法雲寺の本殿は森の中にあって古刹の風格を感じさせるが、敷地は木々の間の、急斜面の狭いスペース。少し離れた場所に古い墓が並び、これまた古いお地蔵様や石灯籠が建っている。

005.jpg秩父三十四観音霊場の三十番、法雲寺。風格のある朱色の本殿が印象的006.jpg山の中の、限られたスペースに建っている本殿。となりには古い墓石が並ぶ007.jpgこれまた古びたお地蔵様が立ち並ぶ。石灯籠も苔むして年代を感じさせる008.jpg古びた本殿。ガラス越しに展示されている、寺の宝物を見ることができる