ページ2 of 茶房・風雲庵

洞窟観音・達磨寺ツーリング
群馬県高崎市石原町・洞窟観音山徳公園
群馬県高崎市鼻高町・少林山達磨寺

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2014年4月9日 木城ツトム

さてこの「洞窟観音」の近くには、高崎市のシンボルとなっている高さ41mの「高崎白衣観音」があるのだが、時間も押しているので次の目的地「少林山達磨寺」へ。桜並木ののどかな川沿いの道を5kmほど走り、山を少し登った途中の駐車場にハイ坊を停めた。ここからも「達磨寺」に入れるのだが、本来の参道は山の下からとなる。とりあえず石段を降りて行って、山門から入り直す。

この立派な山門、この山門が「達磨寺」の見どころのひとつ。ここ「達磨寺」は禅宗のひとつ「黄檗宗(おうばくしゅう)」のお寺なので、様式が中国風。そして山門に掲げられた「少林」の文字!これはまさに「少林寺」!!(よく見ると「少林山」だが)

中国のテレビの武侠ドラマなどでは、重傷を負ったヒロインを背負った主人公(逆もアリ)が少林寺にやってきて、山門の戸を叩くと中から冷たい坊主が出てきて「当山は女人禁制です。お帰りください」とか言われるのが定番のパターンである。ここ「達磨寺」の山門は開きっぱなしなので、その心配はない(笑)。

017.jpg次の目的地、少林山達磨寺に到着。寺の山門は駐車場より下に降りたところ018.jpg山門前の駐車場から。ちょっとした山の、けっこうせまい場所に建っている019.jpg山門前、巨大な立体ダルマ看板。山門が少し奥にあるので看板が目立つ020.jpg中国武侠ドラマ風のド迫力な山門。「少林山」の文字が実にカッコイイ
021.jpg山門をくぐると長い石段。中国風の大きな山門にテンションが上がってくる022.jpg山門をくぐって、200段もある石段を登って行く。新緑が目にまぶしい023.jpg参拝客が自由に突ける鐘。小さいながらも音の大きさと響き具合がすごい024.jpg鐘の下に置かれていたリアル達磨大師像。耳のリングピアスがオシャレ

山門をくぐると、その先は200段もある石段。だがこの手の石段にしては角度が緩めなので、登るのは見た目ほどキツくはない。……と言いつつ息を切らせながら石段を登り切ると、両側に講堂などの建物があるだけで、本堂はさらに石段を登った上にある。ふたつの建物にはさまれた渡り廊下には釣り鐘があって、誰でも自由に鳴らすことができる。小さい釣り鐘だな……などと思って打つと、意外な音の大きさに驚く。

さらに石段を登っていよいよ本堂へ。本堂が見えてきた……と思うと、意外なほど小さい建物。本堂自体は普通のお寺レベルの大きさである。ただ本堂正面には鐘がみっつ下げられていて、神社のような凝った造りをしている。両側には大小ダルマが積み上げられているが、正月にはもっと多くなるらしい。これが日本人形だと(有名な淡島神社のように)ちょっとしたホラーだが、ダルマだとたくさんあってものどかなのが面白い。

本堂のとなりには長屋の建物「達磨堂」があり、その一角には日本中から集めたダルマコレクションが無料展示されている。実に様々なバリエーションの縁起物のダルマや、目をむいたリアル系達磨大師像が所狭しと並ぶ。本堂とこの達磨堂は「達磨寺」でぜひ見ておきたいポイントである。

025.jpg石段を登ると建物がふたつ並んでいるが、実際の本堂はここからさらに上026.jpg達磨寺の本堂。まわりが開けているせいか、かなり小ぶりな本堂に見える027.jpg積み上げられたダルマやお札の数々。いろいろな注意書きが書かれている028.jpg大きいのから小さいのまでダルマの山。けっこう片目しかないものも多い
029.jpg古い木造の本堂は鐘がみっつさがった神社のような造り。おごそかな雰囲気030.jpgしかし本堂の中にはものすごい大きさのダルマが。フスマには葵の御紋031.jpg日本中のダルマを集めた「達磨堂」入り口でにらみをきかせる達磨大師像032.jpg日本中のダルマコレクション。全国にこれだけの種類があることに驚く