[映画] ハルク(バレ) 08/18(Mon)寒い夏はいいな〜などと思ってたらカゼ引いてしまいました……。 皆様もお気をつけくださいまし。(T.T) ●ハルク● 昨年からアメコミヒーローの映画化がさかんになってますが、ついにあの「超人ハルク」のお出ましです。今現在30代の方なら、小さい頃にやってたテレビシリーズに男泣きした方も多いのではないでしょうか。私もその1人だったので、逆に今回の映画化には一抹の不安があったのは否めません。そして予想通り、イマイチ乗り切れない出来でありました。 その辺の原因を探るべく、まずは70年代に放映していたテレビシリーズを解説しましょう。 [TV版「超人ハルク」] 優秀な科学者デビッド・バナー博士は、人間の潜在能力についての研究していたが、実験中、誤って大量のガンマ線を浴びてしまった。 その結果、細胞のDNAに異常を起こし、激怒すると変身する体質に変わってしまったのである。 大男を目撃したマクギ記者は、デビッドを執拗に追跡する。 「ぼくを怒らせるなよマクギ君。大変なことになるからな!」 変身したデビッドは、原始人そのものである。「グガアァオォォッッ!!」 デビッド・バナーは死亡したと思われ、生きながら墓標を立てられたまま、いつ変身するかわからぬ身で、あてのない旅を続けるのである。(オープニングより) テレビ版では、デビッドは妻とドライブの最中に事故を起こし、妻だけ死んでしまいます。この時妻を助けられなかったのが「人間の潜在能力」(俗に言う火事場の馬鹿力)への研究の動機となり、実験に失敗してハルクになってしまいます。 研究所は爆発して同僚のエレナ博士が巻き込まれ、ハルクに変身したデビッドが助け出すもエレナ博士は死んでしまいます。この様子を見ていたゴシップ新聞紙のマクギ記者によって、デビッド、エレナ両博士を殺したのは謎の大男ハルクであると報道されてしまいます。 かくしてデビッドは死んだことにされ、ハルクに変身する体質を治すために旅に出る…というストーリーです。旅先で人を(ハルク姿で)助けても人々に恐れられ、表社会に出ることのできない男泣きの物語だったのです。(T.T) [映画版「ハルク」] ところがこのような男泣きストーリーは原作のアメコミにはなかったようで、原作ではひたすら頭の悪い大男が暴れ回って街が大混乱……という話みたいです。(^^; では今回の映画版はと言うと……。 主人公ブルース・バナー(こちらが原作通りの名前)はやはり人間の潜在能力について研究する科学者で、ある日の実験中の事故で大量のガンマ線を浴びてしまい、変身能力が身に付いてしまいます。しかし実は、その変身能力は父親から受けついだDNAに秘密があり……。 ……非常に複雑なストーリーなので割愛しますが(^_^;、テレビ版との違いは、映画版では「ハルク」に変身するのが持って生まれた宿命だったという点です。恋人が出てきますが死ぬことはなく、主人公は呪われた血(というかDNA)で結ばれた父親との確執が焦点になっていきます。 テレビ版ではハルクに変身する以前に「妻を助けられなかった」という主人公の苦悩があり、この苦悩が高じてハルク体質になってしまい、さらに警察に追われる身になってしまいます。 しかし映画版では、ハルク体質は主人公にはじめから備わっていて、怒りを静める恋人もはじめからいて、ハルクになって暴れるのが気持ちいいとか言い出したり……と、なんだか悲劇なのかなんなのかハッキリしません。「男泣き」度が全然足りないのです。 そしてこの映画版がうまくいかなかった最大の理由……それは「ハルク」のあまりにマンガチックな造形にあるでしょう。身長が5mもあるのに、頭も手足の先もバカでかいので、まるでディズニーキャラのようです。もちろんこれは原作のアメコミを「忠実」に再現した結果なのでしょうが、スタッフは作ってる最中「おかしい」とは思わなかったのでしょうか……?? ドラマシーンはせっかくしっかり作ってあるのに、核となるのがこのマンガキャラでは……まったく熱が入らないのは私がアメリカ人じゃないからなのか? CGも良くできてるしアクションシーンもそれなりに楽しめるし、ドラマもきちんと作ってあるのに……これだけ入り込めない映画も珍しいです。「惜しい」映画ということにしておきましょう。ちなみにオススメはしません。(^^;
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