2016.12.30今年2016年4月に買い替えた新型マツダ・デミオXDツーリング。当初あまりイジるつもりはなかったのだが、結局チョコチョコと、あとから装備を追加したり手を加えたりしている。ドライブレコーダーやリアリフレクターレンズ、スタートスイッチベゼルやLEDルームランプなどなど。
また12月には、マツダコネクトの地図データを最新の2016年度版に更新。さらにドアの内張りをはがしたついでに、ドアロックに応じて自動でミラーを開閉させるミラー自動格納装置を取り付け。
素晴らしい走行性能とデザイン、そして手を加えたことによっていよいよ使い勝手も良くなり、ますます理想的なクルマになりつつある我が愛車デミオなのだが、実は1ヶ月ほど前から、ある現象に悩まされることとなった。走行中にちょっとした段差を越えると、助手席側から「カチャカチャ」という異音が聞こえてくるのだ。
ミラー自動格納装置を取り付けいわゆるクルマの「ビビリ音」のやっかいな点は、音の発生源がなかなかつかめないことだが、デミオの「カチャカチャ音」も発生源がサッパリわからない。ダッシュボードやグローブボックス、助手席ドアの内張りを叩いてみたり、助手席のシートベルトを引っ張ってみたりしたのだが、音は一向に鳴り止まない。
なので勢いあまって助手席ドアの内張りをはがしてしまったりしたのだが、結局のところ、音の発生源は意外にも助手席シートのヘッドレストの支柱留め具だった。また後席ヘッドレストもかすかにカチャカチャ鳴っている。ヘッドレスト留め具のバネで動く留め金が、金属パイプの支柱の振動でカチャカチャ当たるようだ。
さて音の原因はヘッドレストの留め具とわかったが、どうやって音を止めるか。支柱にグリスを塗ってみたり、ゴムを巻いてみたりしてみたものの全然まったく効果ナシ。こうなったら、シートから留め具そのものを外すしかない。しかしムリヤリやっても留め具は引っこ抜けないので、シートを開いて内部にアクセスし、中から外す方法をさぐる。
ネットで根気よく調べたところ、ようやくシートの開け方が判明。シート背面の下部にあるレール状のフックを外すと、カバーを閉じているファスナーのスライダーが現れる。ファスナーを開き、シート中央部にもあるフックも外すと、内部から留め具の基部に手が届く。基部のツメを押し込んで上に押し上げると、留め具が引っこ抜ける。方法を知っていれば、外すのは全然難しくない。
留め具の留め金も、裏側からツメを押すことで簡単に分解できる。スプリングや金具はポロッと取れるので、なくさないよう注意。外した金具や、ガタがきそうな箇所にブチルテープを巻いておいた。これで金属同士が当たらないので、音はしなくなるはずだ。
シートを元に戻すのは分解より簡単。作業前に外しておいた、サイドエアバッグのヒューズを忘れず戻す。ヘッドレストをつけ直し、実際に走ってみたところ、見事に異音は鳴り止んだ。ひとまずはこれで安心だ。
今回は作業のついでに、以前から気になっていたロードノイズ低減策もやってみた。デミオは以前乗っていた初代ホンダ・フィットより全然静かなのだが、エンジン音が静かな分、荒れた路面を走るとロードノイズが「ゴーーッッ」と響いて気になる。このデミオ(XDツーリング)についている純正タイヤ、トーヨー「プロクセス R39」は走行性能や耐久性は高いが、一般的に「ロードノイズがうるさい」と言われているタイヤらしい。
究極的にはタイヤ自体を変えるしかないと思うが、とりあえずフロアからの走行音を低減させるため、エーモンの『静音計画』シリーズの「ロードノイズ低減マットM」を前席・後席分の2セットを購入。低減マットは不織布とエラストマーの2重構造になっていて、フロアマットよりも重め。純正フロアマットの形に合わせて切り抜き、滑り止めに面ファスナーテープを角々に貼るだけと簡単。床とフロアマットの間に敷いて完成。
もちろんこれだけでロードノイズ対策完了とはいかないが、音量がやや低くなり、「ゴーーッッ」から「ヴーーッッ」というこもった音質になった。これだけでも充分効果はあったと思う。運転席・助手席足元の前方やラゲッジスペースにも敷き詰めれば、さらに音は低くなるだろう。