ゆ き と の 書 斎

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社会

2001年09月15日
9.11テロについて

 
この前のテロを知って暗澹たる気持ちになったのは、ビルにいた人たち、ジェット機に乗り合わせた人たち、ビルの崩壊に巻きこまれた消防隊員や警官達の死のまぎわの恐怖や苦痛に思いをはせたからですが(この中には僕の作品のファンもいたかもしれない…)、それだけではありません。

この後、アメリカの報復攻撃によって必ずや無実の人たちも死ぬことでしょう。
大統領の不倫がばれただけでミサイルを撃ちこむ国ですから、一体どれだけ大規模な攻撃になるのか。
この前の「人道爆撃」の誤爆にも象徴されるように、大規模な軍事行動に完璧はありません。ダーティーハリーが悪党を撃ち殺すようなわけにはいかない。それが戦争というものです。

今回のテロを支援した犯人達は引き出されて斬首されようが、生きながら皮を剥がれようがかまわない。それだけの罪を犯した。
しかし犯人と同じ町に住んでいた、同じ道を歩いていたというだけで殺されるであろう無実の人たち、無辜の子供達を思うと、心に血が流れる。

でも僕は「アメリカは報復攻撃をするな」とは言えない。敵は我々との価値観の共有を一切持たず、情け容赦がない。報復をしなくてもテロ攻撃は続くでしょう。今は毅然と戦う時。でもその手段は……。

もし、アメリカの報復攻撃が完璧で、犯人以外一人の人間も殺さずにすんだなら、そのときは僕の杞憂を笑ってください。

50年前、日本はアメリカと大戦争をし、特攻攻撃までした。しかし今は最大の友好国のひとつです。
50年後、テロ攻撃をした側の人たちとアメリカは和解して仲良くなっているのでしょうか。
祈ります。

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