ここは木城ゆきと専用日記帳です。
書き込みや返答はできませんのでご注意下さい。

フロッグ・ラボ通販先 08/17(Sat)

スミソニアン・フロッグ・ラボはPICKY EGGという輸入トイを扱う店で手に入ります。↓
 
www.pickyegg.com
 
トップページの「プロダクツ」から「?TOY」に入ってください。
ほかにサメの解剖キットやミイラ製作キット、火山噴火実験キットなどがあります。

 

銃夢LO第3巻発売日決定。 08/16(Fri)

銃夢LO第3巻発売日が決定しましたのでお知らせします。
9月19日発売予定です。
みなさんよろしく〜。
 

関西連合様方のつーちゃんへのバースデーイラスト、すばらしすぎですね〜。
つーちんも本望でしょう。(^▽^)
 

恐怖BBSの乃凛さんの「変な出来事」の僕の仮説。
 
・Mちゃんのスタンド(マルC・荒木飛呂彦先生)が暴走して時空間をねじ曲げ、過去または未来の映像を見た。
 
というのはどうでしょう。(^_^)
僕としては「幽霊のしわざ」でも説明不可能な、そんな奇妙な話というのが大好きなんですよ〜。
 
さて、今年はゆきとぴあの企画コンテンツが突発的なスミソニアン・フロッグ・ラボだけでさみしいので、ささやかながらこのゆきと帳で画像表示機能を使った企画をやろうと思ってます。題して
「銃夢・あなたの知らない世界」。
よく映画で写ってはならないものが写ってしまっている映像が話題になったりしますが、実は銃夢にも数々の謎の映像が…!

 

つーちゃんの誕生日プレゼント 08/13(Tue)

8月14日はつーちゃんの誕生日なので、今年もとっておきの変な物をプレゼントしました。
その名も、「スミソニアン・フロッグ・ラボ」!!
アメリカ製。
学習教材の一種(!?)で、型にゼリーを流し込んで固めたカエルを解剖するというキットです。動物愛護の精神から、生きたカエルを殺さずにすむように考えられたとか。
しかしその原色バリバリのパッケージといい、怪しさ大爆発。スミソニアン博物館との関係は不明。
つーちゃんも喜んでくれたようです。(^o^)
 

メールで質問をくれた鈴木さんへの解答です。
 
> ひとつ質問したいんですが、
> 締め切りってのがありますよね?締め切り越えてしま。けれど、
> 今よりももっと良い作品が出来るとなった場合、ゆきとさんは締め切りを
> 伸ばしたりするんでしょうか?それってやっぱりプロじゃないかな。
> でも、もっとインパクトを読者に与えるには、さらに時間が必要だ
> と感じたことってきっと、お有りだと思います。そんな時でもやはり
> 締め切りは締め切りと割り切って描き上げるんでしょうか。
 
僕の場合では、作品の質のために締め切りをオーバーして落とすということはないですね。
もう少し詳しく言いますと、マンガの場合、作業には大別して二つの段階があります。
第一段階がネーム(絵コンテ)を作る作業。
第二段階が作画作業。
それぞれ労力の質が違います。
 
第一段階のネームを作る作業でストーリー、演出が決まりますので、作品の善し悪しはこの段階で決定してしまいます。なかなかうまく話がまとまらなくて七転八倒して一週間ぐらいかかってしまうことがありますが、スケジュールのしわ寄せは作画作業の方に行くことになります。
また、ネームというものはせいぜい長くかかっても一週間ぐらいで出来なければならないものです。(30ページぐらいの場合)
こればかりは時間をかければ良くなるというものではなく、時間をかけ過ぎるとかえって自業自縛におちいってうまく行かないものです。
 
かつて、トミタさんは「16ページかけて描けないものは、何ページかけても描けない。」という金言をはきました。
この言葉は様々なケースに応用がききます。作業時間に言い換えてもいいでしょう。
「一週間かけても描けないネームは、何週間かけても描けない。」
 
第二段階の作画作業は、とにかく肉体労働。ほとんど頭は使いません。
僕の場合は、最低限のクオリティは達成して入校しているつもりですが、「ここはトーン入れるつもりだったけど、時間がないから省略!!」ということはよくあります。
そうした心残りの部分は、単行本を出す際に追加・修正しています。
絵のもっと基本的な部分、たとえばキャラの顔のデッサンがどーしても狂ってしまう…などの場合は、ある程度は頑張って下書きを直しますが、いくら直してもどーしてもダメ!という時があって、そういう時はあきらめます。
 
まとめると、ネーム作業は作品の「本質」、作画作業は作品の「品質」に影響するわけです。
時間をかけると品質を上げることはできますが、本質はほとんど時間に関係ありません。(これもトミタさんの言葉)
ダメな作品をいくら時間かけて作っても、手間のかかったダメな作品になるだけです。
 
プロの場合は、作業をはじめた時点で、締め切りまでの時間に納得した上でその時間におさまる作品の規模と作業量を設定してはじめるので、予想を大きく外してしまうということはあまりないわけです。
 
例外は、作業をはじめてから締め切りが早まったり、病気で体をこわしたり、パソコンが壊れたり、アシスタントが逃亡したり(^-^;)といった予想外の外的要因があると締め切りを守れなくなり、ページを減らしてもらったり、最悪「落とす」ということになります。
今月みたいに、作業をはじめる前から仕事量が多すぎるとわかっている場合は、連載を一回休ませてもらうということもあります。
読者の側からは「落とす」のも「休載」も同じように見えるかもしれませんが、落とすのとちがって事前通告しての休載は編集部や印刷所にかかる迷惑が軽減されます。
 
まぁ、作家によって「作品の質と締め切り」に対するスタンスはさまざまです。
なかには雑誌の締め切りなど考慮せず、「作品ができたら載せる」というスタイルの大先生もいますし(うらやましい…)。
フランスの漫画家なんか生涯に何本も作品描かなくても食っていけるみたいですしね〜(偏見?)。

 

唯一の金縛り(?)体験 08/09(Fri)

数少ない僕の好きな邦画の一つ「魔界転生」DVDゲット!!
「トロン」のサウンドトラックが売ってたので思わず買ったら、今話題のコピーコントロールCDでした。ちとショック。べつにCDコピーしたりパソコンで再生したりしないけど。
 

さて、表題の「唯一の金縛り(?)体験」にいきます。
 
***
 
銃夢連載が始まる何年か前だから、たぶん87年か88年の春先だったと思います。
その当時はまだ実家に両親、ツトムと同居しておりました。
二階の自室で寝ていた僕は、深夜にふと目が覚めました。
 
家はし〜んと静まりかえっています。
もともと田舎なので夜は静かな場所ですが、犬の鳴き声ひとつしません。
 
僕はふとんをかぶった姿勢のまま、再び眠くなるのを待ってました。
すると。
 
「みしり。」と階段を踏む音がしました。
 
ぼくは、「ツトムがトイレにでも行ってたのだろう」と思いました。
 
「みしり。」
 
しかしそれにしては。
やけにゆっくりと階段をあがってくる。
 
「みしり。」
一段一段、30秒ほども間をおいて階段をあがってくる。
おかしい。
まさか泥棒…?
 
「みしり。」
 
ゆっくりと、慎重に、しかし確実に「何者か」が階段をのぼってくる。
 
「みしり。」
 
ついにそれは階段をのぼりきり、踊り場に立った。
踊り場からは、右手に僕の部屋、左手にツトムの部屋、正面にベランダのドアがあります。
僕は疑心暗鬼にありながら、まだ「それ」が寝ぼけたツトムである可能性を捨てきれていませんでした。
これでツトムの部屋の戸が開けば、どうということはない。僕の早とちりですむ。
僕は「何者か」の次の動きを耳をすませて待ちました。しかし…。
 
どうした…?
動かない。
30秒、1分、あるいはそれ以上の間…。
いったい何してるんだ?
その異常に長い「間」が、僕の疑念を増大させます。
すると…。
 
「ごろ。ごろ。ごろ。」
 
僕の部屋だ!
 
僕の部屋の引き戸をゆっくり、ゆっくり、開ける音。そのかすかな振動までもがまくらもとに伝わってきます。
 
やばい!
これは尋常じゃない!
強盗!?だとしたら一階で寝ている両親はもう殺されてしまったのか!?
いやいやいや、うちの親父とカーちゃんはそんなタマじゃない。万が一やられたとしても物音ひとつ立てずにやられたりするか?……
 
僕はふとんをかぶったまま、様々な可能性に思いを巡らせました。
 
「みし。」
 
やばい!来た!
僕の部屋の床に踏みだす音。
部屋の戸口から僕のまくらもとまではわずか3歩ほど。
 
「みし。」
 
そいつはゆっくり、忍び足で近付いてきます。
 
「みし。」
 
ああああ!まくらもとに立ってる!!
こいつは、こいつは強盗なんかじゃない!!
俺を狙っているんだ!!
しかし、恨まれるような覚えはない!!
とにかく!!
とにかくこのままじゃまずい!!
 
強烈な気配というか悪意を感じました。
そいつは僕のまくらもとに立ち、斧を今にも降り下ろさんとしている(ような気がしました)。
 
何かアクションを起こさなければ!
もう手後れかもしれないが、何かしなければ確実に殺られる!!
 
「あっ!!」
変な声がノドの奥から発せられました。
とたんに、周囲の空気が変わりました。今まで部屋を圧するばかりだった気配がありません。
ふとんから跳ね起き、周囲を見回しました。誰もいません。
部屋の引き戸もしまったままです。
 
翌日、家族の者に、深夜僕の部屋に来なかったか確かめましたが、もちろん誰も来た者はいませんでした…。
 
***
 
これが僕の「唯一の金縛り(?)体験」の全容です。
金縛りに(?)がついているわけは、この体験中僕はずっと寝たふりしていて自分から動こうとしなかったので、金縛り状態だったのかどうか確証がないためです。
(^-^;)←ヘタレ
 
また、この体験中は「何者か」が幽霊や宇宙人かもしれないとはつゆとも考えず、現実的な人間だと考えていました。(ツトムの復讐ではないかと…。つーちゃんすまん)
後になってなんら物的痕跡がないことから超常的な現象なのかな、と思いましたが…。
 
数年後、講談社ブルーパックスの「怪談の科学」(中村希明著)という本で入眠時幻覚という症状を知り、ここに載っている事例があまりに僕の体験と類似しているので、残念ながら(?)僕の体験は心霊体験ではないと確信しました。
でも体験してる最中は本当に怖かったんですよう。(T_T)
 
タイミング良く朝日新聞の健康相談に金縛り・入眠時幻覚について載ってます。↓
http://www.asahi.com/life/health/soudan/jh020810.html

 

テスト書き込み。 (08月08日)

日記帳が新しくなったようなのでテスト書き込みです。つーちゃんごくろうさん。
新ゆきと帳のすごいところは、画像をアップすることができるようになった点です。
さっそく画像アップをテストしてみようかなと思ったんですけど、デジカメのバッテリーがあがっていたため今回は見送りです。ただいま充電中。
 
今月の連載をお休みするおわびに、せめてゆきと帳には毎日書き込もうと思ってたんですけど、ネタがないですね〜。(^-^;)
 
幽霊見たいって書きましたけど、UFOもUMAも見たいっす。
子供のころ見た、巨大カメや落下星(「恐怖プリーズ」参照)はUFOやUMAだったのだろうか…?
いまひとつはっきりしませんが…。
宇宙人は遠くから見るだけでいいや。かかわるとさらわれそうで怖いから。
 
よく寝ているときに金縛りに会って怖いものを見たりするとか聞きますが、僕も一回だけそれに近い体験をしたことがあります。
次回はそのことについて書きます。(あんまり期待しないで下さいね)

 

幽霊を見たい心理 (08月06日)

まったく、死ぬまでに一度は幽霊を見てみたいと思うのでありますよ。
それも見まちがいや気のせいのレベルを超えた決定的なやつを。
 
子供の頃は、僕は超〜恐がりでした。
遊園地のお化け屋敷になど怖くて入れません。ジェットコースターもダメ。
ぼっとん式の便所に夜中入るときは、今にも便所の穴から手が出てきて引きずりこまれるんじゃないかと恐怖におののいたものです。
本に書いてある特定の妖怪を避けるための呪文を必死で暗記したり。
それらの恐怖は子供にとっては本当に現実的な不安であって、居心地のいいものではありませんでした。
だから子供の頃は、まちがっても幽霊や妖怪に会いたいなどとは思いませんでした。
なにせそれらは疑う余地なく「現実に存在している」ものだったから…。
 
成長する、ということは何らかの方法で世の中の不安や恐怖を合理化し、自分の内部とおりあいをつけて安定させるプロセスでもあります。
僕の場合、その手段は「知的好奇心」としてあらわれたようです。
とにかく、世の中のあらゆることに興味を持ち、親にきく。親が当てにならなくなってくると、本を読む。
不思議に思っていた自然現象の多くは自然科学によって解明し説明づけられていました。未解明の現象も解明されるのは時間の問題であり、それはつまり、知識の光で闇を照らし、恐怖を克服していけるということを意味していました。
小学校の同級生の多くが学研の「学習」と「科学」のうち、「学習」を購読する子が大多数の中で、僕が「科学」の愛読者になったのも当然のなりゆきでした。
70年代の科学少年の僕は、超常現象もいずれは科学で説明可能な謎だと考えていました。
 
それから20数年がたちました。
子供の頃は、無知ゆえに謎と怪異と恐怖で渦巻いていた世界が、知識の光で照らしだされ闇は片隅に追いやられました。便所に行くたびにおののくような不安はなくなりましたが、かわりに世界は平坦で退屈に見えるようになりました。
すっかりスレてしまい、怪奇本やホラー映画を見てもほとんど恐怖を感じなくなってしまいました。
そうなると、子供の頃はあれほど避けていた幽霊や妖怪に会いたくなるのが人情というものです。
一点の曇りもなく理路整然とした日常世界の常識に風穴をうがつような体験をしてみたい。
そうしたものに出会ったとき、自分はどう反応するのか?恐怖するのか?体験を受け入れるのか?世界が変わって見えるのか?あるいはなんにもないのか?
知りたい〜…。

 

恐怖不感症!? (08月05日)

昨日ワンダー・グー(ゲーム・ビデオ販売店)に寄ってみたら、店内で「千と千歳」のDVDのデモが流れてました。
まっ赤っか…。
ありゃまずいんじゃないっすかね〜。
 
恐怖プリーズが高じて、ゲームサイトなどで「怖い」と評判のプレステ2ゲーム「零zero」を買ってきてやってます。
純和風の呪われた屋敷の中で、心霊写真を撮りまくる!という設定のゲーム。
夢にまで見た心霊写真を撮りまくるのは快感ですが、そんなに怖いとは思わないなぁ〜。
緊張感があって面白いゲームですけどね。
画面がおどろおどろしくても、やはりゲームだと架空の世界なので怖くないのかな?
しかしこのゲーム、幽霊との戦闘が難しい。全然上達しない…。

 

 

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