ゆきと帳TOP

ここは木城ゆきと専用日記帳です。
書き込みや返答はできませんのでご注意下さい。


PAINTER7の使用感
  Date: 2002年08月02日 (金)

水彩ブラシが変わったために長い間使えなかったPAINTER7(ゆきとの書斎→ゆきとの仕事場→銃夢LO2巻カバーイラスト制作過程の前文を参照。)に、アップデーターが出ていました。

アップデートしたPAINTERには「ティントブラシ」というのが新しく使えるようになっていて、これを旧水彩ブラシの代わりに使えということのようです。
で、今回実際使ってみました。

ティントブラシは動作が軽く、不透明水彩を塗るような感じで、特性をよく理解して使えばなかなか使えそうです。オプションの選択で着色せずに画面の色をまぜたりするブラシが選べます。しかし一番使う着色ブラシがプルダウンメニューのいちばん上にないので、ちょっとそこは使いずらい。

旧水彩ブラシと一番違う点は、乾燥コマンドがない点です。となりあった塗りまぜたくない色もブラシでこすると混ざってしまいます。混ぜないようにするには、別々のレイヤーに描くしかありません(PHOTOSHOPだったら選択範囲でくくるのが常道ですが、PAINTERの選択範囲は僕にはわけわからんので使えないんですよ〜)。
乾燥して固定した色の上に薄く色を重ねる、といった旧水彩ブラシのカラーインク的な使い方は不可能です。
別のレイヤーに塗った色を、レイヤーの合成方法や不透明度を変えて重ねるとかする必要がありますね。
まぁ僕の描き方の範囲ではカラーインク的な使い方はしないので特に問題はないですが…。
人によっては困るかも…。

要望に素早くアップデーターで対処してくれたメーカーの姿勢は評価します。

しかし今回実戦で使ってみて、一番困ったのはブラシそのものではなく、ブラシサイズを変えるキーボードショートカットが前バージョンと変わったこと!
前のバージョンまではコマンド+オプションキーを押しながら画面上でドラッグすることで画面から目を離さずにブラシサイズを変更できました。これはPAINTERのインターフェースの優れた美点の一つだったのですが、PAINTER7ではコマンド+オプション+シフトキーとドラッグに変わってしまいました。これは使いずらい!
しかもコマンド+オプションキーだとレイヤー調整ツールというのが出てきて、これで画面をクリックするとレイヤーが複製されてしまいます。
フォトショップもバージョンが変わるとしばしばキーボードショートカットが変わって、混乱したり使いずらくなって困ることがありますが、最も頻繁に使うはずのブラシサイズ変更のキーにめったに使わないツールを割り当ててしまうとは…いったい何考えてんだ〜。

また要望のメール書かなきゃダメかな〜。(−_−”)

飽くなき恐怖への渇き
  Date: 2002年08月01日 (木)

恐怖BBSもメタル掲示板も僕の趣味ですよ〜。まぁつーちゃんの趣味でもあるけど。
兄弟で趣味が一致しててよかった。まあ洋楽とかは僕がやつをこっちの世界にひきずりこんだよーなもんですけど。

僕は怪談・奇談が三度のメシより好きで、年をかさねるごとにその嗜好が強くなっている感じです。
小学校の時、生まれて初めて親にお金をせびって買った本が「ジキル博士とハイド氏」でした。
ふくろう文庫の「怪談」や学研の「怪奇ミステリー」、ジャガーパックスの「世界妖怪図鑑」、
水木先生の「ゲゲゲの鬼太郎」や藤子先生の「魔太郎が来る!」などが小学校時代の愛読書でした。

小学校5年ぐらいから「宇宙戦艦ヤマト」や「スターウォーズ」の到来とともにSFに軸足が移っていくのですが、高校卒業ぐらいからSFへの過剰な入れこみもおさまり、再び怪奇への欲求がいやましてきて現在に至ります。
描いてる作品の傾向からSF一辺倒だと思われるかもしれないですが、実は「SFちゃん」であるとともに筋金入りの「怪奇ちゃん」でもあるのです。
(^-^;)

SFには大きくわけて二つの流派があると昔から言われております。ジュール・ベルヌ派とH,G,ウェルズ派です。ベルヌは将来実現可能な未来予測的な作風(代表作は「海底2万里」「月世界旅行」など)、ウェルズはよりファンタジックな作風(代表作は「宇宙戦争」「タイムマシン」など)です。
「僕はどっちかというとウェルズ派だな〜」
と思っていたわけですが、いつからか
「いや、僕はメアリ・シェリー派だ!」と思うようになりました。
メアリ・シェリーとはイギリスの女流作家で、「フランケンシュタイン」の原作者です。
科学と恐怖の二つの要素。そして描かれるのは人間の苦悩。
うーむ僕の好みにぴったりじゃないですか。

しかし肝心の原作を読んだことがなかったので、このあいだ本を買ってきて読みました。
すると、ずいぶん抱いていたイメージとは違いました。
原作には人造人間を造る過程の具体的な描写はなくて、有名な「落雷で生命を吹き込む」という描写も出てきません。あれはみな映画オリジナルアイディアだったんですねー。
人造人間も猿のように身軽で、後半に再登場したときには高い知能と感受性を備えてハムレットのごとく喋りまくります。
総じて科学に関する記述はほとんどなくて、やはり文芸的な悲劇物語という感じです。SFの起源の一つに定義するにはちょっと無理がありますかね〜。
しかしこうなると、古い映画版「フランケンシュタイン」が観たくなってきました。

暑いっす
  Date: 2002年07月31日 (水)

毎年、この季節になると僕の悪い持病が出ます…。それは。
恐怖プリ〜ズ!!
飽くなき恐怖・怪奇に対する渇望です。

去年はあんなにあったテレビの怪奇特番も今年はあんまりないので残念です。USOもくだらない再現ドラマばっかですっかりパワーダウンしてるし。

しかし出版の世界ではあいかわらず大量の怪奇ものが出てるようです。というわけで昨日、本屋へ走って行き10冊ほど実話怪談系の文庫本を買い漁ってきました。
これからじっくり味わおうと思ってます。(゜¬゜)ジュル


銃夢BBSにあった質問に対する解答です。

>トスクさん
>5巻でガリィが使用した銃、ワンアクションで2発の弾丸を発射するタイプの様ですが、実在するのでしょうか。

あれは銃のメカニズムでバースト連射しているのではなく、単にガリィがものすごい速さで二回引き金を引いているだけです。(^-^;)
ニ度撃ちする理由は、mad さんの推測の通りです。
銃のモデル自体は実在しています。たしかスミスアンドウエッソンのM610というモデルだったと思います。(うろおぼえ。以前ゆきと帳に詳しいスペックを書いたと思ったのですが一年以上前の過去ログが見れません。つーちゃんなんとかしてくれー)
口径10ミリのオート用の弾丸を使うレアモデルで、劇中ではサイト、グリップ、ハンマーなどが改造されているものが使われています。

ルパン三世の水銀弾は知りません。たぶん新ルパン三世でしょうね。僕は旧ルパンは初放映の頃から好きでしたが新ルパンは好きになれず、全話見ていません。

>ダムダム弾

僕も親父から「ダムダム弾という、水銀を弾頭につめた恐ろしい弾丸がある」という話を子供の頃(新ルパン放送よりずっと前)に聞いたことがあります。しかしGUN誌を10年も購読してもダムダム弾の詳細な記事というものにお目にかかったことがなく、長い間謎の一つでありました。
そこでネット検索してみたところ、いくつかヒットしました。それによると、

・先端が柔らかく、命中すると体内で砕けてダメージを与える
・かなり古くからあり、1898年9月2日の「オムドゥルマンの戦い」でイギリス軍が使用している
・1899年のハーグ会議で戦争での使用が禁止された
・名称はインドのカルカッタ近郊にあったイギリスの武器工場に由来する

…ということがわかりました。
どうも、実体はアメリカではふつうに売っている「ホローポイント」(先端がえぐれている形の弾丸。旧銃夢5巻でガリィがコラプサーを詰めるのに使ったのと同じもの)のことのようです。
また、条約などでは散弾銃もダムダム弾など非人道的武器に分類されるらしく、戦争では使えないとのこと。
ベトナム戦争では非公式にイサカ社のM37ショットガンが使用されたそうなので、「ベトナムでダムダム弾」という話はここからきたものかもしれません。
「水銀を使った」という記述は発見できませんでした。単なる伝説のようなものなのか、それとも元になる小説や映画があるのか。
弾丸の威力については、ちまたでは誇張された話が多いですね。たとえば昔よく言われた、「44マグナムで乗用車を撃つと、エンジンブロックを貫通して後ろに抜ける」というのは完全な伝説です。
(^-^;)僕の持ってる実弾射撃ビデオでは50口径のM2重機関銃ぐらいでないとエンジンブロックは抜けませんでした。

現在イラスト制作中。
  Date: 2002年07月29日 (月)

銃夢BBSの書き込みが少なくなってさみしいですけど、やっぱりみなさん夏休みでエンジョイしているのでしょうか。

僕は来月の連載お休みしましたが、遊べるわけではなくて現在単行本3巻のイラスト制作中です。
単行本のイラストだけだったら連載休むことなかったんですけど、お盆進行で締め切りが早まった上、別のイラストの依頼まで来てパニくりそうになったので、無理して連載おとしたり体こわすのはまずいと考え、連載をお休みさせていただきました。
(僕は仕事が一つだけだったらかなりのプレッシャーがあっても、ど根性と火事場のくそ力で切り抜けられるのですが、仕事や問題が一度に複数来るとあっという間に集中力が乱れてパニくってしまう、超シングルタスク人間なのです。)

だから来月中旬までずっとイラスト描きです。

今年の春頃は、8月に青森の恐山までドライブすることを考えてたんですが、おあずけです。
なんとか冬になる前に行きたいと思ってますが…。

ところで先週、DVD「千と千歳の神隠し」を観ました。
僕は劇場に観に行けなかったので楽しみにしてたんですけど、いやあ、おもしろかったですね~~。
僕のようなひね者の中年男ですらずいずいと物語に引き込まれてしまう。あいかわらずの自然賛歌なんでしょうけど、肩の力が抜けて説教臭さがなくなっていい感じに熟成されたというか、名作ですな。
湖の上を走る電車(パンタグラフがないのでディーゼル機関車じゃないかと思いますが)のシーンとか、すごい好きです。
音声をフランス語にして観ると、これまたみょーにマッチしてていい感じっす。

ところがその後、ネットで「色が赤っぽくなっている」と騒ぎになっているのを知りました。
最初観たときは気が付かなかったので、もう一度観てみると、確かにタイトルなど本来白い部分が薄いオレンジ色になってます。予告編の空の青なども確かにそっちの方がクリアー。
テレビ(春に買ったばかりのソニー36インチワイドテレビ)の色設定をいろいろいじってみましたが、ふだんDVDを観るときの「AVプロ」というモードのままが一番自然な感じで(「千と千歳」もこのモードで観ました)、他のモードにするとかえって色がおかしくなりました。
他の環境ではどうかと、試しにパワーブックG4で再生してみましたが、薄いオレンジ色でソニー36インチと変わりない感じ。うーむ。
ネット上にアップされている画像などを見るとほんとにまっ赤っかな絵のものもあって、それに比べると僕の環境ではまともなようです。でも機材環境によってそれほど違う絵が出るなど前代未聞なことなので、なんとかしてほしいもんですねー。

次回休載します
  Date: 2002年07月24日 (水)

本誌連載を楽しみにしている方には申し訳ありませんが、来月号ウルジャンの連載はお休みします。

暑いっすねー
  Date: 2002年07月18日 (木)

なんか梅雨が明けたみたいな陽気ですねー。

今日は毎月恒例の会社経理の手続きに加え、一年に一度の社員総会(などと言っても出席するのは僕と親父殿と経理担当の人だけですけど)で給料の見直しなどを行いました。
最近は銃夢LOの単行本が出たりしたおかげで会社が黒字なので、僕以外の社員はそれぞれ少しずつ給料アップできました。これも単行本を買って下さるファンの皆様のおかげです。海外のファンの方々にも足向けて寝られないです。

事務仕事終わった後、親父殿と一階の居間の西側の窓の外によしずを張る作業をしました。一本の葦の太さが1センチぐらいあって高さが3メートルぐらいの巨大よしずを鉄筋で組んだ枠に取り付ける作業です。これで西日がさえぎられて居間はかなり涼しくなるはず。

夕方、冷蔵庫とFAX電話の修理の人が(別々に)来ました。
冷蔵庫はすぐに直り、保証期限も切れていたのですがお代は無料でした。サンヨー、なかなか好感が持てます。
FAX電話は工場に持ち帰ってチェックするとのこと。代わりに代FAXをおいていってくれました。


さて。
「スター・ウォーズ/クローンの攻撃」の感想書きます。…
当然のように特撮の完成度高いし、個々のアクションシーンのクオリティも高いんだけど、なーんかふに落ちないのですわ。いまひとつのれなかったし納得がいかない。
そんでその納得がいかない理由を考えてみたんですが…。

*以下ネタバレ含みます*

このところ毎月映画館に行っているので、「クローンの攻撃」の予告は毎回観てるわけです。
予告はワクワクさせられるものがあったのですが、どうも、この時点で僕は間違った期待を持ってしまったようです。それは。

(僕):おおっ、とうとうクローン戦争が始まるのかっ!
→(実際):「クローン戦争の始まりじゃ」というヨーダのセリフは劇の一番最後。クローン戦争はこれから始まるらしい(エピソード3?)。

(僕):アナキン君とアミダラちゃんがこう、ぶっちゅ〜と、抜き差しならぬ関係になるのかあぁぁ!?
→(実際):ぶっちゅ〜はしますが、ラブコメ状態どまり。赤ちゃんができちゃうところまではいかない。

(僕):ジェダイ騎士団全滅かぁ!?
→(実際):多少死者が出るけど、全滅はしない。

以上の的外れな期待(!?)にくわえ、個々のエピソードに欲求不満がたまる要素がありました。

タスケンレイダーに母が殺され、アナキン君が暗黒の怒りを爆発させるのはいいシーンなんだけど、タスケン一族虐殺のシーンはもう少し実際に描写するべきだと思います。まあ子供も見る映画だし、残虐な表現もできないんだろうけど、「抜き差しならぬ領域に踏み込んだ」という部分を、アナキン君のモノローグだけでなく描く必要があると思います。

クライマックスのドゥークー伯爵との決闘で、ヨーダが大立ち回りを見せてくれたのは楽しい驚きでしたが、結局伯爵は逃げおおせてしまう。ここは伯爵は一刀両断に斬られるべきだった。
前作「ファントム・メナス」で僕が唯一評価しているのがダース・モールの剣劇シーンです。ダース・モールというキャラは政治劇の見地からは捨て駒でしかないのでしょうが、クワイ・ガン・ジンを斬り、オビ・ワンに斬られることで分かりにくいストーリーにカタルシスを与えてくれた。
ドゥークー伯爵はダースモールほど分かりやすい悪役ではないのですが、この何もかもが中途半端で分かりにくい物語の中では、バッサリ斬られて花と散ってほしかった。なんでわざわざ生かしておくのか。デス・スターの設計図を伝える方法なんていくらでもあるでしょう。

あるいは、僕が観たかったのは「負け戦」だったのかもしれない。かつての「帝国の逆襲」のように。
政敵の罠にはまり、ジェダイ騎士団は全滅。アナキン君は道を踏み外し、アミダラちゃんといい仲になって妊娠させてしまう一方、暗黒卿の誘惑を受けオビ・ワンとは決定的に対立。
クライマックスのドゥークー伯爵との決闘では、一時的に仲直りしたオビ・ワン、アナキン君が立ち向かうも、あっさり返り打ちにあい、そこへあらわれたヨーダが自分の命とひきかえに伯爵を斬る!…ってヨーダが死んじゃまずいか。じゃあこうだ。そこへあらわれたメイス・ウィンドウ(黒人のかっこいいジェダイね)が自分の命とひきかえに伯爵を斬る!(この人ジャンゴ・フェットも斬ってるし、おいしすぎ)

極端な話を作っちゃいましたけど、「クローンの攻撃」は「決定的な出来事」が足りないと思います。

台風一過
  Date: 2002年07月16日 (火)

台風の直撃が心配でしたが、トミタさんと会う1時半過ぎには幸い雨もやんで晴れ間がでてきはじめていました。
大ショックなニュースとは、トミタさんが人事異動でウルトラの編集長から離れることです。
そこで僕の担当をどうするのか、という話し合いでした。
まあ結果から言ってしまえば、今まで通りトミタさんと打ち合わせをすることで決まりました。
過去の経験から、担当が途中で代わってトラブらなかったことがないので、とりあえずホッとしました。

その後ツトムと、スターウォーズ・クローンの攻撃を観てきました。
ちょっと頭の中を整理中なので、感想は後で書きます。

厄災の日。
  Date: 2002年07月16日 (火)

「関西連合」のひがお殿から、第21回似顔絵万歳に写真投稿されていた「ガリィスタチュー」実物をいただいてしまいました。ひがお殿、ありがとうございます〜。(^^)
実物は写真で見るより数倍かっちょいい、すばらしい出来です。

さて、今回もネームに悩み苦しみ、予定より遅れて実作業に入ったためハードな作画作業を余儀なくされておりました。そんなペン入れ作業真っ盛りの先週金曜日(7月12日)のこと。

朝起きてアイスコーヒーを作ろうと冷蔵庫の製氷専用の引き出しを開けようとしたら何かが引っかかって開かない。力任せに引き出したら内蔵されている製氷皿とかが落ちてきてしまって、しかも元に戻せなくなってしまった。(午前9時半頃)

これを皮切りに、次々にトラブルが発生。

仕事机のバイオライトの玉が切れて交換。(午前10時すぎ)

仕事の追い込み中ゆえ雑用にかまけてるわけにはいかないので、実家で暇をもてあましている父上に救援を求める。(午前10時すぎ)

お昼ごろ、親父殿が到着。
FAX電話機が突然いつもと違う着信音で鳴る。受話器を取っても鳴りやまず、相手も出ない。ディスプレイには「外線通話」と出ているので3台ある子機を疑って調べるが、3台とも通話ができない状態になっている。親父が携帯から電話をかけてみるが通じない。電話が使えないと仕事に支障をきたすのであわてる。(午後1時頃)

親父が先月末から謎の液漏れを起こしていたPTクルーザーをチェック(親父殿は僕よりもクルマに詳しい)して、もれていたピンク色の液体はどうもミッションオイルである疑いがあるという。そうだとすると一大事なので、柏のディーラーを呼んで点検してもらうことに。(午後2時頃)

電話機はコンセントを抜いてさし直したら一時的に復旧。
トミタさんから電話がかかってくる。ここで仕事の進行の確認のほかになにやら思わせぶりなことを言う。何を言いたいのかわからないのだが、どーも気になる。
その後再び電話機が使えなくなる。(午後3時頃)

出張修理の電話番号がつながらないので、親父殿が直接石丸電気に出向いて冷蔵庫と電話の修理を依頼することになる。ついでに臨時の安い電話機を買ってくるよう頼む。(午後3時すぎ)

親父殿が新しい電話機を買って帰ってくる。パイオニア製で、大きな液晶画面にはペンギンの絵が出て、着信音が10種類ぐらい選べ、Lモードに加入すればEメールも出せるという若い女性が喜びそうな物だ。(午後5時すぎ)

ディーラーがPTクルーザーを回収に来る。それを見届けた後、親父殿実家に帰還。(午後6時すぎ)

その後粛々とペン入れ作業を進めていたが、昼間のトミタさんの電話がどーしても気になって、真意を問いただす。(午後9時頃)

その結果はちと大ショックなものでしたが、明日(16日)昼頃にトミタさんと会って話し合うので、それがすんでから結果を報告します。なんか台風17号が直撃しそうですが。

悪いことは集中して起きる…それも締め切りまぎわに。これもマーフィーの法則というのですかねー。

*おまけ
さっき録画してあったK-1福岡を見ていたら、ムサシ戦のあたりから画面の動きと音声がとぎれるような症状が!HDレコーダー買ったばかりだというのに、これも修理に出さなきゃならないのか!?

近況。
  Date: 2002年06月22日 (土)

みなさんおひさしぶりです。
う〜さむ。気温計見たら20度しかない。昨日はあんなに暑かったのに。
は虫類みたいに非活発になって17時間も眠ってしまった。

仕事終了後、ツトムと「あさくま」でニューヨークカットのステーキ(厚さ5センチ)を食べました。
仕事中最後の追い込み3日間はコンビニのサンドイッチで空腹をしのぎ、仮眠を1〜2時間とるという極限生活ですので、ステーキのうまいこと。(^_^)

その後、恒例の映画鑑賞に行き、「ブレイド2」、日をかえて「スコーピオン・キング」「少林サッカー」を観ました。スパイダーマンもまだ上映していて(ロビーにすごい行列ができてました。大ヒットのようですねー。)、プログラムが再版されて売っていたので買いました。

・「ブレイド2」
何も考えないで楽しめました。前作は中盤ちょっと中ダレしたんですが、今回はそんなこともなく、かっちょいいスナイブズ・アクションを堪能。半分ぐらいはCGパペットなので格闘ゲームみたいでしたけど。
許せんのはプログラムが売ってなかったこと。発行そのものをしてないようです。配給会社、やる気無しっすね。

・「スコーピオン・キング」
「ブレイド2」のエッジのきいたマーシャルアーツアクションと暴力描写に比べると、のんびりした大味のアクションに見えてしまうのはいたしかたないでしょう。ロック様の肉体美と金のかかったセットや衣装を鑑賞する映画。WWF会長のビンスも出演してくれれば個人的にポイント高かったんだけども。

・「少林サッカー」
「まあ、外すことはあるまい」と思って観たら、予想を遥かに上回っておりました。
今年の映画は当たりが多く、「ロード・オブ・ザ・リング」も「スパイダーマン」も面白かったですが…
もはや、個人的今年度ベスト1決定! ちと反則ぎみの面白さですが…。
絶対見るべし!!

映画観ました。
  Date: 2002年05月15日 (水)

このところ恒例となっている、仕事終了後の映画鑑賞にツトムと行ってきました。

・「ローラーボール」
それなりに期待して観に行ったんですが、ちょっとトホホな内容でしたねー。
試合は「過激な暴力」を売りにしているのに死人が一人も出ないし。
僕だったら人が死にまくって、コースは血の海になり、選手は滑って転ぶと口の中に内臓がはいって狂ったように笑いながらもヘドはく…みたいに撮るんですけどね。せっかく血と内臓のつまった生身の人間を使っているのになぜそれを活用しないのか。
主人公も妙に道徳心が強いし、「暴力」の定義、これが甘すぎる気がする。
しょせんはマクティアナン監督は優れたアクション映画は撮れてもバイオレンス映画は撮れないということなのか。
補足:ちまたでは、僕が実在の「ローラーゲーム」、または70年代の映画「ローラーボール」に影響されて銃夢のモーターボール編を描いたということになってるみたいですが、事実を申しますと、僕は旧作「ローラーボール」をまだ観たことがないのです。(^_^;
作品の存在自体は知っていて、モーターボール編を描く前には参考までに観ておこうとも思いましたが、何か気が向かずそれっきり。ローラーゲームもあまりに子供の頃なのでよく知りません。
実際に影響を受けたものは、寺沢先生の「コブラ」でラグボールをやるエピソード(このエピソード自体「ロンゲストヤード」や「ローラーボール」にインスパイアされているので間接的な影響というならそうかも)や板垣しゅうほう先生の描いた「ランニング」という短編、アニメ「装甲騎兵ボトムズ」のバトリングのエピソード、六田登先生の「F」、映画「サルート・オブ・ザ・ジャガー」などです。
特に当時好きだったF1のイメージがかなり入ってます。ルールにボールを持ち込んだのは、格闘能力やスピードの優劣を競う以外のクリティカルな要素が欲しかったからで、「モーター」パワーで走って「ボール」を奪いあうから「モーターボール」…これじゃん!
という発想のルートです。昔のローラーゲームに「ヨーコ」というスター選手がいたとかは、まったく偶然の一致、シンクロニシティとしかいいようがありませんねー。

・「スパイダーマン」
おもしろかったです。
ただ一つ残念なのは、プログラムが売り切れてて買えなかったこと。平日の昼間なのにけっこう人が入ってました。
予告を観た段階では、敵怪人がグリーンゴブリンというなんか馬鹿っぽそうな相手なので一抹の心配があったのですが、善と悪の顔を持った二重人格者で、これぞ悪役!といった行動をとりながらも人間的な苦悩もちゃんと描かれていて、いいキャラクターでした。原作では息子がゴブリンの二代目になるのですが、映画でもそうなりそうな気配。
登場後30秒でゴブリンに破壊されてしまう軍用スペーススーツが「かっちょよかったのでもっと活躍してほしかった」ということでツトムと意見が一致。

来月は「少林サッカー」と「ブレイド2」観なきゃ~。


PTクルーザー帰還
  Date: 2002年04月27日 (土)

オーディオ強化のためイエローハットに預けていたPTクルーザーが先日戻ってきました。
カロッツェリアのハードディスク内蔵CDデッキ、12連装CDチェンジャー、前後4ヶ所のスピーカー換装、ついでにポリマーコーティングとオイル交換。
んむ〜、なかなかの音。
しかし200曲はいるというハードディスクに録音していくのはたいへんな手間だなー。


>乃凛さん

お礼が遅くなっちゃいました。「関西版どんべえ」すごくおいしかったです。
こんぶだしがきいていて、こくがあって、香りからしてちがいますね。
関東でも売ってほしいなあ。

>GE-TOさん
>サクラ大戦ではだれが好みなのでしょうか。

うーむ、べつに女性キャラの誰が好きというのはないですね。あくまで作品上のキャラクターとしてとらえてますから…。実際の女性の嗜好とは別。
ただ、僕はロリコンの趣味はないんですけど、子供キャラを邪険にもできんので(子供は全般に好きなので)つい甘い選択肢を選んでしまい、やたら好感度が上がって困ったりします。
ガリィみたいな体育会系の女性キャラを描いているから特別そういうのが好きっていうわけでもないです。ガリィは別に僕の理想の「女性像」ではないし。
でもまあ「あえて」言うなら、知的で色っぽい女性がいいですね。それで行くと、サクラの花組の娘達はみんな幼くて圏外ですね。サクラ1のあやめさんとかかな…?
女性の話でないならサクラ3に出てきた敵のカラス男とか好きです。
つーちゃんはサクラシリーズはやってないです。おそらくこの手のは一生やらんでしょう。

>Ivanさん
>おお…アンチ任天堂のゆきとさんがキューブを買うとわ。

別にアンチ任天堂ではないですよ。ただ昔の任天堂社長の言動が嫌いだっただけで(充分アンチ?)。
シェアトップの座を譲ってもちゃんとした仕事をして利益を出している経営は一目置いてますし。
マリオとかピカチューとか子供向けのソフトばかりで接点がなかっただけで。
実はバイオが出るちょっと前に出た「動物番長」にアンテナがビビッときて、やってみたかったんですがいろいろと踏ん切りがつかなくて。今は「ルーン」とかいうカード型RPGをやってみたいと思っとります。

> 私個人としては、任天堂とスクウェアが仲直りしたことですし、キューブ版FFをやってい
> ただきたいものです(私スクウェアファンなもので)。
>  ゆきとさんはFFは、やってないのかな?

キューブ版FFって、シリーズのどれが出るんですか?完全な新作?
僕はFFはPSの「ファイナルファンタジー7」しかやったことないです(しかも途中で挫折)。
僕はスクエアのゲームはあんまりやってないんですが、自分の中のRPGベスト1は「クロノ・クロス」です。
これをやってRPGに対して持っていた欲求がすべて満たされてしまった感じで、これ以後RPGやってません。
漫画の連載やってると長〜いゲームはちょっと手を出しにくいですね。


近況。
  Date: 2002年04月23日 (火)

みなさんお久しぶりです。

仕事終わってからこっち、ツトムと厚さ5センチのステーキ食ったり、映画見に行ったり(ブラック・ホーク・ダウン)インタビューの取材受けたり、トミタさんと打ち合わせしたり、PTクルーザーのオーディオを強化するためにクルマ屋に預けたり、いろいろとありました。
そしてこの3日ほどはゲームに没頭しておりました。

*やったゲーム

・サクラ大戦4/ドリームキャスト
ドリームキャストで新作のゲームをやるのもこれが最後でしょう。(T・T)
短い間のつきあいでしたが充分にもとは取りました。ありがとうドリキャス。成仏してくれ。
ゲームの内容もドリキャスの有終の美を飾るにふさわしいものでした。

・バイオハザード/ゲームキューブ
はじめて任天堂のゲーム機を買いました。オレンジ色のゲームキューブ。
バイオ1はPS版をさんざんやったクチですが、昔のことなのでマップやイベントをほとんど忘れていて、いや〜、怖いわ難しいわ。
登山モードではじめたらたちまち弾が枯渇して立ち往生。らちあかんのでピクニックモードでやり直し。
途中の謎解きで詰まったり即死トラップに引っかかりまくったりしてクリアまで15時間もかかってしまった。
(ToT)でもおもしろいです。
時間がかかったのは自分の記憶力の無さ&トロさにくわえ、マップや謎解きが変更されている点もありますが、絵がきれいで思わずたたずんで画面をしみじみと鑑賞したりしたせいもあります。後半の水にぬれた洞窟や研究所の表現はすごいですねー。
二度目のチャレンジで5時間以内クリアーを目指したけど失敗。6時間ちょっとかかってしまいました。
昔は2時間ちょいでクリアーできたんだけどな〜。


こちらも桜が満開です。
  Date: 2002年03月27日 (水)

Wild East Heroes/Penさん・へびとさおりさん・徹鬼又吉さん、バースデーイラストありがとうございます〜。
(^^)
ほんと、今年はゴージャスな誕生日になってしまったです。
ファンのみなさんからはたくさん声援をもらうし、銃夢LO宇宙編への創作意欲ははち切れんばかりだし、金回りがよくなってほしかった物を次々に買ってしまうし、とくだん悩みもないし…。
ああ、幸せなんだなあ俺って。
でも過去の経験から、こういう絶頂の時こそ地道に冬に備えておかないと後で大変なことになるものですね。
勝って兜の緒を締めろ、ということわざもありますし。
おごらぬよう、油断せぬよう、自分のダークサイドに負けぬよう、さらなる精進を積みたいものです。
手はじめにウォーキングでもするかな〜。


新しいテレビ買っちゃいました。
  Date: 2002年03月25日 (月)

21日に近くにヤマダ電気が開店したので行ってきました。
今AVルームで使っている日立の31インチのテレビは川崎にいたころに買ったものなのでもう10年近くなりますか。仕事のオフの時にしかつけないとはいえ、最近は画面が揺らいだりするようになり、以前から新しいテレビに買い換えようかと思っていました。
今話題のプラズマディスプレイはいかに?と思ってネットでいろいろ情報を集めてみると、画質はまだまだブラウン管にはおよばないようす。生産工場も増設中で、3年以内に量産体制が整ってさらに値段が下がるのは必至とのこと。今買うのはちょっとタイミングが悪いみたいです。
ブラウン管は…僕の所有している4:3の31インチテレビに匹敵するワイドテレビは36インチとなり、ブラウン管では最大サイズ。今話題なのはBSデジタルハイビジョン対応のテレビですが、僕は衛星放送は一切見ないので、その旨店員に告げたらソニーのDX750というテレビを勧められました。
プログレ対応(ON/OFF可)、D端子などのコンポーネント入力装備(テレビの端子類の種類がいつのまにか増えてしまって、僕の古い知識では理解するのに苦労しました)。今のテレビは内部で映像をデジタル処理するので、入力ソースによっては昔のテレビより絵が荒れてしまうこともあるらしいです。
さんざん迷ったのですが、開店セールで安かったということもあり、買ってしまいました。

*観たDVD

「コナン・ザ・グレート」

ビデオもLDも遙か昔に絶版になって入手できず、待ちに待ったDVD化。
昔テレビ放送で見て以来好きな映画だけど、ノーカットの原語版は実は見るの初めてでした。
そのうち「ゆきとの書斎」の映画コラムでとりあげます。

「トゥームレイダー」

これはテレビが来る前に観たものです。
主演女優が役にはまっている以外は「?」な出来だと聞いていましたが、どうしてどうして、僕は楽しめました。いきなりロボットと戦ったり、アンコールワットで昔のハリーハウゼンの冒険映画を彷彿とさせる動く石像との大バトルがあったり、イルミナティが5千年に一度の大惑星直列を機にシベリアに眠る超古代文明のパワー獲得を狙ったり、そういったぶっとんだ荒唐無稽さがツボにはまるかどうかではないでしょうか。
ちなみに原作となったゲームはやったことないです。

「ドリヴン」

新しいテレビが来てからはじめてみたDVD。でも間抜けなことにD端子ケーブルを接続しておきながら、リモコンで入力切り替えをしなければならないことに気付かず、結果としてS端子入力で観たことになってしまいました。(^_^;
映画はカートレースを題材にしたもの。カートといってもゴーカートみたいのではなく、素人目にはF1と変わらないマシンのレース。
僕はこの映画スタローンが出ていることを知らずに購入したのですが、実際には脚本もやっていました。
スタローンがレーサー役というと、思わず「デスレース2000年」のマシンガン・ジョーを思い出してしまいます。(古すぎ?)
でも観てみたら、思いがけず熱い男のドラマでした。いいセリフも随所にあります。
なかなか最近、こういうドラマが心に残る映画ってないですねぇ〜。「ロッキー」以来の脚本家としてのスタローンの神髄を見る思いです。


*プレイ中のゲーム

「ガンバルキリー」セガ/Xbox。

ただいまハマリ中。独特の操作系の3Dアクションシューティングゲーム。いい意味で、昔のメガドライブ時代のシューティングやアクションゲームを彷彿とさせます。難しーんだけど、トライするごとにルート攻略や操作の上達の喜びがあります。こういうゲームを作るのはセガはうまいなぁ。


35歳になりました。
  Date: 2002年03月20日 (水)

誕生祝いの書き込みしてくれた方々、ありがとうございます。(^^)

今回の銃夢LO-16回、好評のようでホッとしてます。
ドラマの展開をあえて捨てて、説明や解説に終始したので、賛否両論かな〜と思ってました。
自分が読者だったら批判していたかもしれないですね〜。(^_^;

昨日DVDでスピルバーグの「AI」見ました。
ラスト近くの部分は適当なところで切って終わらせてくれた方が感動できたかな〜と思いますが、楽しめました。
ジゴロ・ジョーとクマのおもちゃデディのキャラクターが面白くて、それがポイント高いです。
特にデディ、い〜な〜。自分としては主人公の少年よりデディに感情移入してしまった。最後に一人取り残されてしまうし。
ちなみに銃夢LO-16回で登場したリメイラ様がクマの人形を抱いていますが、これはただの偶然です。
ネーム描いたときはまだAI見てなかったので…。
でも漫画でデディのキャラを描こうとしても、あの見かけとちがうしわがれた野太い声は再現できない!
む〜、漫画表現の限界か。


近況報告
  Date: 2002年03月19日 (火)

今回の仕事中にクイックシルバーの電源が落とせなくなる現象が出て、ビビリました。
コンセント抜いたまま2日ほどほっといたら正常に戻ったので一安心ですが、原因が分からないのはちょっときもちわるいです。

ちまたではXboxのディスクに傷がつく問題で、販売店が一時販売を中止するほどの騒ぎになってたみたいですねー。僕のXboxのゲームディスクには視認できるほどの傷は出てないみたいです。
でもディスクに傷がつく可能性があるというのは重大なマイナスイメージですねー。僕もこれから買おうかなと考えている身だったら買うの躊躇していたかも。

仕事終わったあと、つーちゃんと「ロード・オブ・ザ・リング」見に行きました。
大満足な体験でした。壮大な映像は映画館で見る価値ありです。はやく続編が見たい。

最近お金に余裕が出てきたので、8年近く乗っているスズキワゴンRをかえたいと思って、今年はじめから少しずつ情報収集していました。候補はトヨタの「Bb」とクライスラーの「PTクルーザー」。
Bbは値段の安さと、人気車種なのでオプションパーツが豊富なのがよいところ。
PTクルーザーはBbより100万〜150万円ぐらい高いのですが、良さはなんといってもその独特のスタイリングとあまりそのへんを走っていないという希少性。ただし逆にオプション類は少なし。
欠点は、どちらの車種もエンジンパワーが非力ぎみらしいということ。

Bbはディーラーがたくさんあるけども、PTクルーザーを扱っているクライスラーのディーラーが茨城ではひたちなかの方に一軒しかなくて、距離的には南柏にあるディーラーの方が近いため、難儀でしたが日曜日に親父と一緒に南柏のディーラーに行ってきました。
試乗してみると、さすがに車体は重い感じがするのですが、言われているほど非力な感じはせず、出足も今乗っているワゴンRよりいいです。
気に入ってしまったため、その場で購入決定。
注文の色の車の在庫確認や、いろいろな事務手続きやらで車が手元に来るまではまだかかりそうですが、かなりウキウキ気分です。(^^)

プレステ2ゲーム「鬼武者2」プレイしました。
起動してすぐ、ホテイとゆー人の「ろっく“ン”ろーる」(死語)なビデオクリップがかかって、「なんじゃこりゃぁぁぁ!?」と(松田勇作風に)叫んでしまいました。
ホテイさんのファンの方には申し訳ないけど、鬼武者の世界観とのミスマッチはいかんともしがたい。時代劇を題材にした作品になんでこーゆー歌をつけるのかねー。ときどきありますけど。「真三国無双」や0VA「獣兵衛忍風帳」とかのエンディングの歌も雰囲気ぶちこわしだった。

ゲーム本編はまあ…、鬼武者でした。
前半、RPGみたいに、平和な町を拠点にしてダンジョンに入り浸り、金を集めて品物を買って仲間に贈るパートがあるんだけど、この展開のせいで前作に比べて緊張感がないような気がする。
前作はモンスターがうようよする城内をたった一人で戦い抜く(ときどき助けてくれるくの一がいたけど)というシチュエーションだった。対して2では主人公以外に4人も手練れのキャラがいて、好感度に応じて(?)戦闘をサポートしてくれる。
また主人公が柳生十兵衛なのに、なぜに仲間のご機嫌とりに奔走せねばならんのかという気もする。
あと、気のせいかもしれないが、ザコ敵が前作と比べて若干弱くなっているような気がする。
ラスボス戦は、なんか昔のシューティングゲーム「スペースハリアー」みたいだった。

…などと不満点をあげつらってしまいましたが、致命的なマイナスポイントというほどのことはなく(自分にとっては冒頭のミュージッククリップの方が致命的だった)、納得した上でやれば前作同様楽しくプレイできます。二回クリアしましたが、まだシナリオ達成率60何%で、見ていない分岐イベントがまだまだあるみたいです。
キャラクターでは、敵のゴーガンダンテスという剣士が面白かった。


ついにバグバスター発売
  Date: 2002年02月25日 (月)

関西連合/のりんさん・ひがおさん・いけのかえるさん、バースデーイラストどうもありがとう!
ちょっと気が早い気もしますけど。(^^)


掲示板に直リンクしてる人も多いみたいなので一応ここでも宣伝。
(^^)
僕の昔描いた同人誌作品「バグバスター」がネット通販で買えるようになりました。
詳しくはトップページのリンクからたどってください。

「バグバスター」は1988年中ごろから1989年始めにかけて、僕やツトムが主催して6ヶ月限定で作った同人誌「しゅらの国」に連載した作品です。初期短編集「飛人」の表題作「飛人」と同時期ですね。

ちなみに、今回販売する版は、むかし旧銃夢連載時にアシスタントをしてくれていたEさん(現在は姓が変わってAさん)がかなり前に製本したもので、奥付には現状に一致しない記述があるかもしれませんが、ご了承ください。
この版を売り切ったら新たに印刷所に注文して新版を継続して販売する方針です。
でもはたして売れるのかな?(^_^;
あと、いつになるかは分かりませんが、さらに昔の個人誌「アウトリッガー」を再版する予定もあります。


原画展、好評のようでよかった。(^^)
プリントアウトはなかったですか〜。トミタさんはやるとか言ってたけど、展示スペース以上の枚数を持ってったからな〜。展示場所がなくなって泣く泣く見送りってとこですかね〜。


銃夢LO1巻が売ってないとお嘆きの方、最寄りの本屋さんに注文するか、集英社のサイトでネット通販するという手もあります。ゆきとぴあのリンクページからたどってみてください。

以前ここでも愚痴書きましたけど、1巻の部数は少ない上に、都内の漫画専門店などに偏って配本されているようです。僕の近所の本屋でも置いてあるとこ見たことありません。
2巻は初版部数がぐっと多く、近所の本屋にも豊富に配本されています。これでようやく銃夢LOの存在が一般に知られるようになるでしょう。そのうち1巻も増刷がかかると思います。

今は出版不況もあって、不良在庫を恐れるあまり出版元は部数をしぼり、流通は地方の書店を軽視して、確実に売れる都内の専門店に配本を偏る傾向があります。僕もトミタさんに会うたびに改善要求を出すのですが、集英社の一存ではどうにもならない部分もあり、悩ましいところです。


メタル掲示板でカンサスの話題が出てますね〜。(^^)
カンサスは僕の血と涙のバンドのひとつで、おさっしの通り銃夢のバー「カンサス」はこのバンド名からとっています(クズ鉄町の位置も北米カンザスシティー跡なんですけどね)。


Xbox買ってきた!
  Date: 2002年02月22日 (金)

トイザらスにて予約してあったXbox買ってきました。(^^)
スモーククリアーの限定バージョンのやつ。箱が重かった!
ゲイツキーホルダーはいらんのでゲイツ好きな親父にでもあげようかな。
起動しての第一印象。本体の設定画面がかっちょええ!
同時に買ったソフトはDoA3とサイレントヒル2。

むむむ…いかん!
もうネームに入らねばならないのに…。


サイン本
  Date: 2002年02月21日 (木)

まんがの森で販売するためのサイン本を作る作業をしました。
銃夢LO 1&2巻合計70冊。プラスゆきとぴあの懸賞のために5冊。
すっかりサインもさまになってきたというか、自分でも読めん。(^_^;
ホワイトの修正液のペンタイプのもので書くのですが、軸をぎゅーっと握りしめないと液が出てきません。
右手はリハビリ中で握力が戻ってないので、かなりきつかったです。


お知らせ
  Date: 2002年02月20日 (水)

昨日トミタさんと打ち合わせしました。
そこでいくつか決定したことをお知らせします。

*銃夢LO 2巻発売記念原画展〜まんがの森本店(東京都豊島区高田)

開催期間:2月24日〜3月2日

デジタル処理前のペン入れ原稿を展示(20点ほど)。
カラーイラストのプリントアウト展示もある模様。(予定)
サイン本の販売。

見てきた人は、ぜひ銃夢BBSに感想を書いてほしいです。


*海外のファンにうれしいお知らせ。
ついにVIZコミックスから英語版銃夢LOの発売が決定!
2002年9月からリリース予定。


パワーブックG4買ってしまった。
  Date: 2002年02月18日 (月)

チタンのパワーブックG4買ってしまいました。先月中に注文して、前回の仕事中にブツが届いたんですが、忙しくてほとんどセッティングできなかったので、現在やっています。
一年前に新年会の抽選で当たったiBookはこれで現役引退。一階居間のインターネット端末として余生を送ることになるでしょう。今までよくがんばってくれたなベイビーよ。

>のりんさん
>「宇宙歴と西暦を変換するソフト」って一体!!!

いや、ソフトをいちから作ったわけではないです。舌足らずでした。単位変換するフリーウェアのソフトがあって、それに変換式のファイルを追加することで任意の単位変換が可能になるわけです。
僕は数学が人並み以下の頭なので、変換式を作るのにえらい苦労しました。

>腱鞘炎、痛そうです

腱鞘炎の痛みは現在はほぼ収まりました。まだだるくて握力がでませんけど。
ドリームシアターの新アルバムのケース内に腱鞘炎の痛みを増幅するかのようなイラストがあって(手の解剖図)、仕事中CDプレーヤーにかけるのが恐怖でした。(^_^;

>kaitouさん

気にせんといてください。(^^)僕も修行の足りない人間なんで、なんか言われるとかっとなって言い返してしまうのです。
まんがの森での原画展の件も、kaitouさんの発言のせいでこういうコンセプトになったわけではなく、発言のあった前からすでに「デジタル処理前の線画を展示したい」との趣旨でした。その後の連絡の段取りが悪くて、僕も詳しい話を聞かないまま仕事に突入してしまったもので。
たぶんカラーイラストも展示されるんじゃないかな?(明日トミタさんがうちにきて展示する原画をみつくろっていく予定です。)

これからも、大きくまんが表現は変わっていくでしょう。
現在すでに、「コミックスタジオ」というソフトでは、ネーム・下書きから仕上げまで一貫してパソコン上で作るシステムを完成させようとしています。これだとまったく「物質に定着した絵」というアナログ的な情報は存在しなくなります。
僕は今のところ、まだ「コミックスタジオ」やハードウェアの環境が熟成されるのを待っている状態で、そういうフルデジタル制作に移行することは考えてませんが、これは時間の問題でしょう。

>LO壱巻の表紙をそのまま等身大にすれば、ドットが荒くなってしまうのでは?という疑問です。

デジタルの絵を作るときは、最初に「解像度」というものを決めます。これはdpi(ドット・パー・インチ)という単位で表され、1インチの中にいくつのピクセル(画素)があるかということを示します。
僕のカラーイラストは通常300dpi、B4原稿サイズで作られています。雑誌や単行本はB4原稿サイズより小さいため縮小されて印刷されます。
でも元のサイズであるB4原稿サイズでプリントするなら、1:1となり画素が荒くでることはありません。(実際には、縮小された絵でもデジタルである以上ジャギー(画素のがたがた)は存在します。ただ気にならないほど小さいだけです)
アナログ絵の展示でも、現物の絵より大きく拡大する必要はないのですから、デジタル絵の場合でも、もとの300dpiに忠実にプリントアウトしてもらえれば僕がもともと想定して作ったサイズ(B4原稿サイズ)となり、品質は保証できます。等身大にまで拡大したら品質が保証できないのはアナログ絵も同じです。

>TE2さん

僕も子供のころよく亀を飼いました。ほとんど死なせたり散歩中に行方不明になってしまいましたが…。
(T_T)
脱走をこころみる亀をながめながら、胸の痛みをさかなにプリンを食べるのはいかがでしょう。

>苦労僧さん

人間のドラマっすか〜むずかしいっすね〜。
たしかに悲劇はドラマティックに人間の運命が語りやすいですが、作り手から言うと、人によって向き・不向きというのがあります。よく自分の適性を把握することが必要です(そのためにはたくさん作品を作ってみることです)。
また、悲劇というのは安直になりやすいです(登場人物全員死亡オチとか)。その悲劇を通して、作者がなにを語りたいのかがはっきりしていないと、悲劇のための悲劇やどうしようもなく暗鬱なお話しになってしまったりします。
人間の本性にたいする洞察、人間関係にたいする洞察、個人と社会(世界)の関係にたいする洞察、運命にたいする考え、これらを語る力量が悲劇作者には要求されると僕は考えています。
一方、喜劇でも人間のドラマを語ることはできます。O・ヘンリーの短編集などをお薦めします。

>楽屋落ちってどんな感じですか?

むぅ?なぜにそのようなことを聞かれるのかわかりませんが、それを描く側の心理ですか?
お遊びの一種ですが、基本的にはプロとしてあるまじき行為ですな。


今回もきつかった。
  Date: 2002年02月15日 (金)

昨日の昼、銃夢LO第15回の原稿を上げました。
今回も半死半生になるほどきつかったです。毎回同じようなことを書いてますが、確実に前回よりもきつかった。
これよりもきつい仕事というと、旧銃夢の「馬借戦記」3部作ぐらいですかね〜。この時は年末進行で〆切が1ヶ月の間に3回、しかも内容が空前のスペクタクル&群衆シーンというすさまじいものでした。ただ当時はアシスタントもたくさん使っていたので、アシストつーちゃん一人だけの現在とは仕事のたいへんさの質がだいぶ違いますけども。

今回はネームを練る時間が十分あったにもかかわらず、1週間ほど基礎設定や宇宙年表を作るのに費やしてしまいました。今回は宇宙暦と西暦を変換するソフトまで作ってしまった。
僕の子供のころからの悪い癖で、こういう設定を作りはじめると止まらなくなってしまうのです。
しかもさらに悪いことに、設定を紙に書いてしまうと満足して、かんじんの物語を書くときにはすっかり忘れてしまうのです。(^_^;
たぶん、設定作りをしているときと、物語を作っているときは、使っている脳の部分が違うのだな。

自分で作った情報の海に溺れてしまい、ネームを何度も推敲して必要ない情報を削り落としているうちに時間が刻々とたってしまい、ネームが終わったときには月が変わってしまいました。
今回のウルジャンの表紙はガリィのイラストが使われるというし、「これは絶対に落とせんぞ!」という決意のもと作業に入りました。
これほどのコンセントレーションの高まりは旧銃夢連載時以来ですねぇ〜。

下書き中に熱が入りすぎたせいか、右手が腱鞘炎のような痛みに襲われ、トクホンを細く切ってボクサーのバンテージさながらにぐるぐる巻いて作業続行。
絵を描いてて体のあちこちが痛くなるというのは、姿勢が悪かったり無駄な力が入っているということ。
すなわち未熟の証。
達人ならば完全に脱力体で描けるはずなので、自分の未熟さを恥じるばかりです。


みんなにレス
  Date: 2002年01月29日 (火)

下の「原画展論争」(大げさ!?)に対する銃夢BBSへのみなさんへのレスです。

>のりんさん
> ゆきと先生…
> スキャン素材の線画原稿やそれを、
> デジタル処理したものを展示することにより、
> 「評価を下げる」などあり得ないと私は思います。

いや、みんながみんな、のりんさんみたいに温かく見守ってくれるわけではないのですよ。
世間の風はきびち〜っ!ですから。
評価を下げることがこわいわけじゃないけど、ボランティアで協力したことが評判悪いんなら、そんなめんどくせーことはしたくなくなるのが人情。

>つーちゃん
> ということは、原画がパソコンデータだとわかっているにも関わらず「原画展」を開
> いてしまうイベント業者に問題があるわけですね。

なるほど…。
しかしイベント業者ったって外部のビジネスがかんだわけじゃないよ。去年の松戸のイベントだって企画はトミタさんじゃん。ほかにもたくさんの作家が展示してるのに俺一人の都合で「原画展の看板はずせ」とは言えないでしょー。

> ということで、解決策としてはモニターでデータの展示をすればよいと思います。

確か昔、唯 登詩樹さんがそういう展示会をしたことがあるって聞いたな。
機材やオペレーターを確保する費用がたいへんそうだなー。
でも冷静な意見ありがとう。

以下は原画展とは関係ないけどついでに。

>トスクさん
> 1+3=4では?(ネタバレ)

うっ、つっこまれた。(^_^;
後に劇中で説明がある「かも」しれませんが、彼の生脳はチップ間のデータの調整をしている部品に成り下がっている、ということでごかんべんを。

>Ivanさん
心配ご無用です。ノヴァ教授は「ガリィとの敵対関係」がなくなったというだけで、世界にとっては今後も致命的に危険な存在であり続けますから…。

>CFCさん
> もし、「銃夢」がアニメ化されるとすれば
> 製作は「マッドハウス」がいいですね。

昔作られた銃夢のOVAはアニメ製作マッドハウスでしたよ。動画の部分においてはいい仕事していました。

>TE2さん
> 「描き版」という製版の方法

初めて聞きました。すごいっすねそれ〜。(^_^; ほとんど銅版画の世界ですね。

> 「ジュブナイル」がそんなに素晴らしい作品だとは…

いや、僕はけっこう隠れ邦画びいきなんで…(自分だったらどう撮るか、という視点で観てしまうんで)。この映画はまっすぐな直球勝負の佳作なので、曲がったことが大好きな御仁とかには(けっこう銃夢のファンには多そう)あまりお勧めできないです。まっすぐな話に素直に感動できる方にはお勧めです。

>26さん
> アナログあってのデジタルと結論したいのですが、これを無視すると、何かを大切にするという
> ことが廃れてしまいそうな気がするのですが。

そうですねぇ〜。(しみじみ)
僕としては結論はまだ先送りにしたいのですが(いや、ここで結論出されちゃうと銃夢LO描けなくなるので
(^_^;)、「アナログあってのデジタル」、その順番を取り違えてはいけませんよねえ〜。

つまりこういうことですな。
ろくすっぽ絵も描けないうちからパソコン!タブレット!スキャナ!Photoshop!を買いそろえた上でなおかつ
「コミック○タジオがないと漫画描けませーん」
などとほざいている若者!
を見ると、僕のような年寄りは
「どたわけ者が〜っ!!漫画の基本はわら半紙と鉛筆(シャーペン不可)、消しゴム3年ベタ8年、ペン入れ10年トーン15年じゃああああ!!パソコンは8ビットからが基本じゃああ!32ビットなんぞ百年早いわあああっ!!」
……と夕日に向かって叫びたくなる衝動を抑えきれません。
なんかたとえが違いますかね〜。

しかし僕のような年寄りがいくら吠えようと、物心ついたうちからパソコンが自然にあるという環境に今の子供達はいるのですな。そうなると、なにが絵を描く上で「大切なもの」かという基準も、僕と今の子供達とではぜんぜん変わってくるでしょうな。
でも…どのように環境が変わろうとも、モヘンジョダロの壁画を描いた人も、ヴィンチのレオナルドも、木城ゆきとも、こんぴーたー世代の子供達も、1000年後の漫画家も(漫画家いるかな…)、何かひとつ通じる「気持ち」があると、そう信じたいですねぇ。


漫画家は版下原稿を描くもの。
  Date: 2002年01月27日 (日)

銃夢BBSで「デジタル化によって原画がないのに原画展とは呼べないのではないか」という投稿がありましたが。
そんなことを非難されるいわれはないですな。
そもそも漫画家は版下原稿を描くもの。デザイナーなどと同様に。
版下原稿とは製版され印刷されることを前提にした原稿で、画家などが描く一枚絵などとは違い、肉眼で鑑賞することを前提に描かれたものではありません。
したがって、時間とともに劣化・変化していく現物の版下原稿より、複製に優れたデジタルデータに移行するのは当然のなりゆき(アナログに比べて品質の劣化が許容範囲内ならば、という前提条件つきですが)。

原画展で入場にお代金を取っていたのなら「なんだこれ、原画じゃねーじゃねーか。看板に偽りありだぜ!」と怒るのも納得いきます。
しかし僕の絵が展示された会場で入場料を取ったりはしていないはず。
原画展の企画自体、僕の方から言いだしたものは一件もありません。すべてトミタさんとか、漫画専門店さんから「原画展をやりたいので原画を貸してくれませんか」という申し込みを受けて、無償で貸し出しています。
また、デジタル作画になってからの作品の時は原画が存在しないことを事前に念押しします(デジタルデータの場合、編集部にコピーがあるので原画を貸し出して紛失する危険はないのですが…かわりにデータが外部に流出すると簡単に完全なコピーが作れるので、そのへんのセキュリティはちゃんとしてもらうように言ってあります)。

実は現在も、某漫画専門店から原画を展示したいという申し込みがあります。まだ詳細は聞いていないのですが、このような観客からの不満があることも考慮に入れて、申し込みを受けるかどうか考えなければなりませんね。
スキャン素材としての未完成な線画原稿や、プリントアウトした現物のないカラーイラストを展示することが木城ゆきとの評価を下げることがあるのなら、原画展は一切やらない方がいいかもしれません。

このアナログの現物性/一回性とデジタル情報の複製可能性の対立は銃夢LOのテーマのひとつでもあります。
なかなか興味深いので、いろんな方の意見を聞いてみたいですね。


*観たDVD

邦画
・「ジュヴナイル」

おもしろかったっす。(^^)最近ハリウッドのSF映画は「レッドプラネット」「バトルフィールドアース」「猿の惑星」と立て続けにひどいものを観ていいかげんSF観るのが嫌になりかけていたのですが、彼らに「ジュヴナイル」のツメのあかでも飲ませてやりたいですね〜。
邦画が陥りがちなせこい楽屋オチみたいのがないのがまず好印象。カメラワークもきれい。随所に入るスローモーションが効果的です。
宇宙人の描写が、最初は人間に化けてぎくしゃくして不気味な感じなのに、正体を現すととたんにスムーズな悪人言葉でしゃべり出すのはご愛敬ですかね〜。
宇宙人の目的が「海を盗むこと」というのもオリジナリティあるし、クライマックスの少年の操縦するロボットと宇宙人の戦闘機の漁港での戦いのイメージも豊かです(デザインとかギミックとかアニメっぽいんだけど、日本のアニメは世界に誇る文化だし)。
ほんと「バトルフィールドアース」とかの貧相なイメージに比べると、10倍はおもしろいっすね。
テトラという小型ロボットが少年をかばって壊れちゃうシーンでは、不覚にも泣きそうになってしまいました。(^_^;
うーむ、こないだ観たアニメ「メトロポリス」でも廃品回収ロボットが撃たれるシーンで泣きそうになるし、僕は非人間型ロボットに傘地蔵なみに弱いのかも!?アトムやどらえもんにはぐくまれた典型的な日本人ということですかねー。
またこの映画は劇中のテレビに一瞬映るだけの劇中劇も異常に凝っていておもしろいです(DVDの特典映像に少し長尺の劇中劇が収録されています)。「怪盗ヤミー」、ぜひとも全編観たいぞ!架空のプレステゲーム「鵺」やってみたい!
監督は僕より3歳年上で、やはりスターウォーズを子供の頃観て映画を作ることを志したそうです。僕はすぐに映画を作る夢は諦めてしまいましたが、この人は諦めないでついにこうして作品を実現したんですね。
これからも楽屋オチに走ったりしない良質な邦画作品を創り続けてほしいです。

アニメ
「バンパイアハンターD」劇場版

おもしろかったです。このスタッフなら絶対ハズレはないって感じですねー。
セリフがすべて英語だったのでびっくりしました。最初っから世界配給を前提にして作ったらしいです。
日本のアニメは外国で高い評価を受けるようになっても、国内ではあいかわらず一部のマニアに向けた内向きな商売で食っている感じがするので(その一例がアニメDVDの値段の高さ)、僕としてはどんどん世界に向けたこういう作品を作って業界の体質に風穴をあけてほしいですねー。


デザイン募集
  Date: 2002年01月25日 (金)

*宇宙編でガリィの標準服となるコスチュームデザインを募集!

必要用件は、動きやすい(戦闘しやすい)デザインであること。
描きやすいデザインならなおいいです。(^^)

宛先はゆきとぴあトップページの新コスチューム募集係参照のこと。


*宇宙編イェール格闘大会エントリー選手キャラ募集!

武器・銃器使用可。生身・サイボーグ・ロボットなんでもありの極限バトル大会。
必要用件:オリジナルデザイン(アイディア)であること。身長5センチ以上50メートル以下であること。
格闘大会にどのていどページさけるかわからないですが(戦闘はページ食うので…)、とりあえず募集。

宛先はゆきとぴあトップページの新キャラクター募集係参照のこと。


新キャラについて(ネタバレしてます)
  Date: 2002年01月25日 (金)

今回宇宙編で登場した「トリニダード」は伍圓金貨さんの「トリニティ」をつかわせていただきました。
(^^)

実は、以前から「デュアル脳チップで凶悪さを増したノヴァ教授」というアイディアがあったのですが、伍圓金貨さんの「トリニティ」が応募されてきたので、アイディアがかぶってしまうため予定変更、新キャラ採用としました。
宇宙編ではノヴァとは別の強力な敵キャラがほしいとも思っていたので、「超人を目指す男」として再デザイン。結果、アゴが猪木なインド人になりました。
「トリニティ」という名前も映画マトリックスのヒロインを連想してしまうのでもっとゴツい「トリニダード」に変更(「トリニティ」とは三位一体のことでそれ自体には女性的な意味はないのですが)。

ノヴァ教授に代わり宇宙編全体のテーマを担う強大な敵として君臨してもらいます。
ノヴァ教授は不滅ですが、もはやガリィの「敵役」ではないので…カオスをもたらすトリックスターに役割が特化するでしょう。


トミタさんと打ち合わせしました
  Date: 2002年01月22日 (火)

銃夢LO第14回、おかげさまで好評みたいで、死にそうになりながら描いた甲斐があったです。
(^_^)

昨日の夕方、中華料理ご馳走になりながらトミタさんと打ち合わせしました。
トミタさんは自宅の初代iMacの調子が悪くて、こんど出た新iMacを買うかどうか迷ってる様子。
勧める方としても、コストパフォーマンスはいいのですがデフォルトの起動OSがMacOS Xだという点がちょっと心配。あとデザインが気に入るかどうか。トミタさんは実機にさわってみたいのに、ショーウインドウの中で展示されているだけでさわれないと不満をもらしていました。
僕は対抗選択肢として、WINマシンのバイオWの資料を見せたところ、かなり心動かされた様子。CPUがセレロンだという点がパフォーマンス的にちと心配ですが、初期不良さえ当たらなければ(これはiMacも同じ)それ以外はトミタさんが仕事に使うのにも遜色ないかと。値段も少し安いし。ただWindowsXPでトラブっても僕はWindowsわからないので相談にのれませんが。

ところでMacの話題といえば、老舗Mac専門誌MACLIFEが突然の廃刊になってしまったのは寂しいですねー。
僕もはじめの頃読者でした。Macを最初に買ったのは93年でしたが、その一年前から購読していました。
コート紙の分厚くて重いMACLIFEを駅前の本屋で買って川崎の坂だらけの道をアパートまでひーひーいいながら歩いたのが懐かしく思い出されます。
4年ほど前に、あんまりアップルの太鼓持ち記事ばかりなので頭に来て定期購読をやめ、それ以来ご無沙汰だったのですが、廃刊のニュースを知って最終号となってしまった2002年1月号を買ってきました。去年の12月に出たものなので、新iMacとかの記事はありません。名物だった巻頭の広告ページもすっかり減ってしまって(最盛期は全ページの3分の1が広告だった)すっかり面影が変わっています。
なにより驚いたのは、アップルに批判的な記事が非常に多くなっていたこと。あれほど太鼓持ちの雑誌だったのに…、一時は交換機メーカーをさんざん持ち上げていたのにジョブズが交換機を抹殺すると手のひらを返したように交換機メーカーを無視したり…そうしたことが度重なって購読をやめたのですが…。
いろいろあって変わっていたんですねぇ。
早く気付いていればまた読者に戻っていたかも。でも時すでに遅し。


Painterの改善要求
  Date: 2002年01月18日 (金)

Painterの日本発売元であるメディアビジョンに昔の水彩エンジンを復活させてくれるようメールを出しました。
メディアビジョンから返信があり、コーレルの方へ意見を伝えてくれるそうです。
次のバージョンでは復活しているといいなあ。

現在、ウルジャンの表紙用イラストの作画に入ったところです。
これが使われるのは何ヶ月か先になると思いますが…。


やっと原稿あげました。
  Date: 2002年01月16日 (水)

14日に原稿あげました。
ここ数年来最高のキビしさでした。
最後の3日間は睡眠時間が計3時間ぐらいで、食事もサンドイッチなどの非常食ですませたためか、仕事が終わって12時間ぐらい爆睡した後もふらふらで歩くのもやっとに。
2日たった現在でも体のふしぶしが痛いです。

さて、僕はカラー原稿にPainterというソフトを使って色をつけています。(ギャラリー参照)
バージョン3からのユーザーなのですが、このPainterというソフト、開発メーカーがころころ買収されたり身売りされたりして変わってしまっています。現在のメーカーはカナダのコーレルという会社。
バージョン6まではアップグレードの通知が来ていたのですが、メーカーが変わったどたばたのせいか、このほど出たバージョン7のアップグレードの通知が僕の所には来なかった。
いまいましいけど、新規パッケージを買いました(昨年末)。
MacOS Xに対応、待望の水彩レイヤー搭載ということでかなり期待し、ちょうど巻頭カラーの仕事もあるのでさっそくインストールして使ってみました!

しかし…!
水彩ブラシが使いもんにならんのです!(T_T)
にじみを1ストロークごとにレンダリングするため激重な上、色を重ねるとどんどん濃くなっていってしまう。
前バージョンまでの水彩ブラシとまったく同じタッチを出すのは不可能。
これは…由々しき問題ですぞ!
最新テクノロジーもいいけど、以前の水彩エンジンも残しておいてくれ〜!<コーレルの開発者様
Painterを僕のような使い方をしている漫画家&イラストレーターは日本には相当数いると思いますが、古いバージョンを使い続けなければならんのでしょうか。
いつまでたってもMacOS Xに移行できないじゃないですか!

結局カラー原稿はPainter6で描きました。
開発元に意見出したいんだけど、日本の発売元であるメディアビジョンにメール出せばいいのかな。
ちゃんと話が通じるのか不安。


今年最初の書き込み
  Date: 2002年01月01日 (火)

あけましておめでとうございます。

現在、銃夢LO第14回冒頭4ページのカラー作業に取りかかるところです。
銃夢LOもついに宇宙編に突入。ガリィ達も新年早々試練にみまわれます。

さらに面白いものを描くべくがんばりますので、おたのしみに!


今年最後の書き込み
  Date: 2001年12月31日 (月)

猪木ボンバイエの安田の勝利、すごかったですねー。まさかバンナが破れるとは。

さて、2001年ももう終わりです。
僕にとっては今年は比較的良い年でした。(去年がヒドかっただけに…)
でも世間的にはいろいろ悲惨なことが起きた年でした。

9月のテロのあとは、無力感にとらわれて漫画を描くのがつらかったです。

来年こそは、世界にとっても良い年でありますように。


近況。
  Date: 2001年12月28日 (金)

よーやくネームできました。手間取ったです。

観たDVD

・「猿の惑星」

ティム・バートン版。
ギャグ映画でした。(^_^; しかも、笑えないし。
なんか基本プロットが「バトルフィールド・アース」とまったく同じに感じるのは気のせい!?
まったくティム・バートンらしさが感じられなかった。キャラクターも悪い意味でアメコミっぽくて類型的で魅力を感じないし。
ラストのオチも事前に読めてしまったし。
はっきり言って駄作。原作の「猿の惑星」の足元にも及ばぬ。
なんかハリウッド映画も落ちるとこまで落ちたって感じだなー。

・プレイしたゲーム

・「メタルギアソリッド2」/PS2

まだ初心者モードの「プラント編」を一度クリアーしただけですが、おもしろかったです。
複雑な陰謀が絡み合う秘密が明かされる場面で、しばしば延々と会話するシーンがあるのですが、こーいうのは漫画では(テンポ、構成上の制限で)絶対にできないし、映画やアニメでもむずかしいでしょう。可能なメディアとしては小説ぐらいでしょうか。
ということは、漫画・映画・アニメ・小説とは別の「ゲーム」という表現芸術メディアが誕生したということなんでしょうか。
(僕はPS版の前作「メタルギアソリッド」は未プレイなので、「そんなのすでに前作でやっていたよー」という場合は勘弁してください。(^_^; なんせゲーム分野は不勉強なもんで。)
表現も現在ゲームでできるギリギリの内容を出したような気がする。よくSCEやCECAが許可したもんだなと思います。そのへんは僕自身PS版「銃夢」を作ったときは苦しめられただけに、複雑な心境です。


*僕の住んでいるつくば市をよく知りたい方にお勧めのサイト↓
「筑波研究学園都市のなぞ」

http://www.human.tsukuba.ac.jp/%7Es-isobe/tsukuba/main.html


ビバ食玩。
  Date: 2001年12月18日 (火)

東京からの帰り、秋葉原に寄って、いくつかおもちゃ屋をめぐってきました。
JR秋葉原駅の正面にあるラジオ会館の中の海洋堂直営店で「大魔神(大映)」のフイギュア、食玩「妖怪根付」6個、ボトルキャップ「深海探査服」、小型フィギュアを陳列するためのプラスチックケースなどを購入。
深海生物のボトルキャップもほしかったけど、ドリンクがついてきて(いや、本来ボトルキャップがオマケなんだけど)重い荷物になるので見送りました。ファミリーマートで売っているというのでこんど行ってみよう。
しかし食玩フィギュアのバリエーションと質の高さにはビックリします。ラジオ会館2階には食玩専門店までできてました。
その後、大通りから横に入ったところにあるおもちゃ屋(雑貨屋?)に寄ってみると、以前から探し求めていたメディコムトイ「大神秘博物館」が!
1ケース(24個入り)買っちゃいました。
「大神秘博物館」というのはUMAやオーパーツ、宇宙人などをテーマにした小型ソフビフィギュアです。一見食玩みたいだけど、中にお菓子は入ってなかったので食玩じゃないみたい。こういう物ってインターネット通販で買おうと思ってもなかなか売ってないんですよ〜。
あとムーのUMA食玩もあったので3つ購入。
家に帰って箱を開けるのは至福の時。
ネームやろうと思ってたけど今日は眠いのでもう寝ます。

*ちなみに、以前にもここで書いたけど「ネーム」とは「絵コンテ」の業界用語です。なんでネームと呼ばれるのかは僕も知りません。


ついにモバイルネット環境実現。
  Date: 2001年12月18日 (火)

この間買ったカシオのミニノート・CASSIOPEIA FIVAとC@rd-H"を使って、東京・九段のホテル・グランドパレス20階からこれを書き込んでいます。
12時回ってしまったので昨日の事になってしまいますが、17日にトミタさんとツトムとで忘年会がてら打ち合わせをしました。しゃぶしゃぶごちそうさまでした。←トミタさん
ツトムにアメーバ型宇宙人もらってチョコベーダーコンプリート。(ミイラ牛以外)

ホテルでシナプス練るつもりでミニノート持ってきたんだけど、もう眠いのでパス。
今晩ホテルに泊まっていって、18日昼に家に帰ります。
その後ネームに突入。
次回は冒頭4ページカラーなので早めにネームを上げないと。
毎度のことですがクリスマスも正月もなしで仕事です。


近況。
  Date: 2001年12月13日 (木)

セブンイレブンに立ち寄るたびにチョコベーダーを10個買ってしまう今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

先日、コミックス第2巻用カバーイラストを仕上げ、他の原稿とともに入稿しました。
製作工程を細かく記録してあるので、来年2巻発行後にメイキングを発表できると思います。

昨日はフランスのアニメ雑誌からメールできたインタビューの回答を書きました。質問自体はシンプルだけど答えるのがけっこうたいへんなものもありましたねー。
翻訳作業をしてくれている徹鬼さんに感謝です。


ジンジャーの正体
  Date: 2001年12月04日 (火)

謎の発明品、「ジンジャー」の正体が明らかになったようです。
やっぱり電動スクーターの一種みたいですねー。
冗談ではなく生産して売る気なのがすごい。
ちょっと乗ってみたいかも…。

「謎の発明、正体は電動スクーター=米タイム誌」

http://www.excite.co.jp/News/top/story/?nc=JAPAN-61099-1_story&nd=20011203182059&sc=hl&dt=new


仕事場バージョンアップ
  Date: 2001年12月02日 (日)

早いもんでもう師走ですね。
この前の11月末日、仕事場の模様替えを敢行しました。
古い事務机を三台処分し、最新の机を導入。つーちゃんのパソコンモニターの上にはエレクターシェルフの棚を設置、一挙にモダ〜ンな仕事場に変身。
さて、これから単行本のカバーイラストを描かなくては…。


観たDVD
  Date: 2001年11月22日 (木)

仕事終わってからこの一週間、単行本2巻用の原稿の直し作業をちんたらやっております。
2巻にはささやかながら巻末解説ページが復活します。刊行は来年の予定ですが。

ところでどーでもいいんですが、ウチの近くの本屋にはいまだどこにも銃夢LO1巻が置いてない。
刊行からもう半年もたつんだから、もうそろそろ並んでもいい頃でしょ〜。いくら出版不況ったって、部数しぼりすぎっすよ。置いてなきゃ買ってくんないっすよ集英社さん。
今度トミタさんに会ったら言っておこう。でもまた「本屋から注文が来なきゃ刷れないんだよ〜」とか言ってごまかされるんだろうな。

この前買ってきた「スターウォーズ/ファントム・メナス」と「ダンジョン&ドラゴンズ」DVD観ました。

「スターウォーズ/ファントム・メナス」

映画館で観たので、本編はチャプターでつまみ観。主眼は特典ディスクのメイキングなど。ライブ撮影の段階でカットされたシーンをわざわざ金かけてSFX効果つけて仕上げたのこと。DVDの発売が異常に遅れたのはこれが原因だったのか。
スターウォーズの偉大さは、作品のストーリーやドラマの内容ではなく、映画作りのシステムを変革したことにある。今回のメイキングを観て、その変革していくことへの熱意にうたれた。ものすごく恵まれた環境で映画を作っているが、それらは20数年前にルーカスが作り上げたものなのだ。
ファントム・メナスは一本の映画としてはつまらないが、そのスタッフの姿勢に尊敬の念を持つ。

「ダンジョン&ドラゴンズ」

SFXシーンやセットはすごいきれいなんだけど、人物のドラマのシーンが学芸会みたい。
主人公の相棒の黒人、キャーキャーうるせえ。あんまりうざいもんだから、コイツが途中で死んでも「あーすっきりした」というかんじでぜんぜん同情する気にならん。ヒロイン役の見習い女メイジも、口やかましいアメリカ女という感じ。
ダモダーというスキンヘッド&鎧マントのカッコいい敵役や女エルフなど、渋い脇役はいるんだけど……主人公達のおしゃべりの量が半分だったら良かったのに。
コメディのつもりなら笑えるように作ってくれ。
それとも、主人公達の凡人ぶりは原作のテーブルトークRPGという文化(というか、プレイしている時の雰囲気)を意識したものなのか?
ストーリーも、主人公達が苦労してレッドドラゴンを操る杖を手に入れてこなければ、女王様の正義ドラゴン軍が悪人どもに圧勝したのではないかと思えるし。
なんかこき下ろしてしまいましたが、主人公パーティーのおしゃべりが気にならないならけっこう楽しい作品です。
ダモダー様と女エルフのためだけに観る価値あり。ダモダー様、続編で復活してくれ!


メタル収穫の秋。
  Date: 2001年11月21日 (水)

メタル掲示板で話題沸騰のフィントロール、つーちゃんは意外にも微妙な評価のようですが、僕はドツボにはまりました。
2曲目とかはただのデスメタルっぽくてヤなんですが、後半の展開は最高。
「ムーミン(フィンランドのトロル)達が十字軍を殲滅する」というバンドコンセプトも痛快。
(^▽^)
ああ…だんだんキワモノ食いになってきてしまっている自分を感じる。


強迫観念などない。
  Date: 2001年10月31日 (水)

ケイオスの扱いに関しては現在描いている13話を読んでもらうとして…。

僕に前作と違うように描こうという強迫観念などありませんよ。
強迫観念などあったら、わざわざ水中騎士を中断してまで銃夢LOを描こうとするわけがないじゃないですか!

銃夢LOは、旧シリーズ連載時のアイディア+現在のアイディアで描くスタンスを取ってます。
前回と今回のケイオスのエピソード(風邪ひかなければ一回で描けたのに…スイマセン)などは、本来旧シリーズが続いていたなら必ず描いていただろう話です。コアなアイディアや設定というものは時間がたったからといって簡単に古びたりするものではありません。

銃夢旧シリーズはゆえあって連載を続けられなくなり、宇宙編を断念し、初期構想を大幅に変更して「ザレム征服」編を描いて終了しました。一応大団円を迎えているように結んでますが、それは中断することへの悔しさからのプロの意地でした。
銃夢完全版に収録されていない部分が、構想を変更して描かざるをえなかった部分です。

下の書き込み「約束された未来はない。」は「旧シリーズのエンディング」に「読者のみなさんがとらわれないようにしてね〜」とクギを刺すつもりで書いたのですが、逆効果だったようですね。
下の文は僕が「前作と同じエンディングにはしない!」と決意表明しているわけではないですよ。ただ「どうなるかわからない」と言っているだけ…。

僕が念を押しておきたいのは以下の2点。

・僕が銃夢LOを描くにあたって、銃夢コンセプトと本来のコアなアイディアには忠実。
・僕が銃夢LOを描くにあたって、「銃夢はこうしなければいけない」とか「このキャラの運命はこうだ」とか、そんな強迫観念や固定観念にはまったく無縁だということ。

以上、よろしく!


約束された未来はない。
  Date: 2001年10月25日 (木)

このゆきと帳では、作品の内容にあまり触れないようにしてきましたが、今回ちょっとだけ書くことにしましょう。
旧銃夢単行本のエンディングと銃夢LOの違いについて。
旧銃夢単行本では、最後に「EPILOG」として5年後の世界が描かれています。
断言してしまいますが、銃夢LOではあのような未来は訪れません。
ザレム・イェールがナノマンジュにならないことはもう確定していますが、それ以外のキャラ達の運命も最終的にどうなるかは分かりません。

一応、銃夢LOのエンディングのイメージは僕の頭の中にありますが、はたして実際に描かれる時はどうなるか。
奇妙に思えるかもしれませんが、作者といえども、登場人物の生き死にを勝手にコントロールすることはできないのです。

ユーゴ編では、僕はユーゴを死なせたくなくていろいろアイディアを考えたのですが、ああなってしまいました。
モーターボール編では、ジャシュガンを死なせるか生かすか、最後の回まで迷いました。ジャシュガンが勝つ場合は死、負ける場合は生きる、という二択でしたが、ああなりました。
ザパン編は最初まったく違うストーリーを考えていたのですが描いてるうちにどんどん話が変わっていき、自分にもまったく予測のつかない終わり方をしました。
フォギァ編は準備不足で先のことを決めてないまま始めてしまい、ヨルグを死なせたくなかったのですが結局ああいうことに。

逆の例もいっぱいあって、イドは最初2話で発狂した殺人鬼になって死ぬ予定だったのが急遽変更。銃夢の設定そのものにも影響をあたえました。
ゴンズさんもマカク編中盤でイドに代わってガリィの手術をするシークエンスで不慮の死を遂げる予定だったのがトミタさんに止められ、生き永らえることに。同様にカンサスのマスターもマカクに殺される予定だったのが中止。

なんか場当たり的に作品を描いてるみたいですが(…実際そういうところもありますが)、キャラも設定もいったん紙の上に表現するや否やかなりの自立性を持って動き出し、それらが多数集まると大きな流れが発生します。ノヴァ教授風に言えば「集合カルマ」みたいなものが。
ただその流れをなぞるだけでは誰でも予測つくようなストーリーになってしまうので、要所要所でアイディアを投入し、流れを僕が表現したいと思っているテーマにそったものに近づけていくわけです。

しかしアィディア投入の結果、僕も予測しなかったような反応が作品の中で起こることがあります。僕はそうした場合、無理に流れを曲げたりせず、逆に流れに寄り添います。そしてキャラや題材などのエレメントをよく吟味してみます。よく観察し、考えてみます。この物語の本当のテーマはなんであるかを。
エピソードのはじめに用意したキャラクター、題材、構図、風景などの中に、すでに真のテーマは潜在しており、僕が気付くのを待っているのです。

自分でも驚くべきことですが、イメージやアイディアの源泉である僕の潜在意識の井戸は始めっから何を描くべきか分かっているのですが、井戸から恵みを汲み取る僕(表層意識。左脳、論理・言語脳)はその真の意味を把握しないままパズルを組み立てているのです。

僕が論理脳の限界を理解し、潜在意識を味方につけるすべを会得したのは19〜20歳の頃で、この方法を初めて自覚的に実践して描いたのが「怪洋星」(短編集『飛人』に収録)でした。
この辺のことは、いずれ機会があったら「ゆきとクロニクル」に書こうと思います。


近況。
  Date: 2001年10月17日 (水)

現実逃避したい心境なので、本やらDVDやら大量に買いこんで見てます。

・本

「コリア驚いた!韓国から見た日本」イ・ウォンボク著 朝日出版社

日本と韓国の文化的違いや、日本が経済的に成功した理由、また現在突き当たっている問題点などを漫画で解き明かした本。元々は韓国の読者向けに描かれたものを翻訳したもの。
僕も常々なぜ日本が経済的に成功したのか不思議に思い、よく周りの人と議論したりしていました。でも「日本人は手先が器用だから」とか「日本人は勤勉だから」とか言っても、そもそもなぜそういう特徴を備えるに至ったのかに話が進むと、「日本人だから」で終わってしまい、結局謎は解けませんでした。
この本はその疑問にある程度の答えを示してくれ、大変勉強になります。また日本の文化習慣を解説するのに韓国の文化習慣と対比して語られるので、韓国のことも分かって一石二鳥。ユーモアのある漫画形式なので読んでて面白い。
しかし昔『人間通』という本を読んだ時も痛感したのですが、僕はつくづく日本という国と肌が合わんですなぁ〜。
「長い物に巻かれろ」というのは大っ嫌いだし、「出る釘は打たれる」と聞けば上等じゃねえかと思うし。
「和が大切だよね〜」って聞いた時は「本気で言ってんのかコイツ」とか思ったし。
学校は幼稚園の時から嫌いだったし、しらふで(僕は下戸です)ずけずけ本音の議論するので本音と建て前を使い分ける人間とは信頼関係を築けない。
漫画描く技能がなかったらただの社会不適合者で終わりですね。


・DVD

「エスケープ・フロム・LA」

監督ジョン・カーペーンター、主演カート・ラッセル。「ニューヨーク1997」の続編。
「ニューヨーク1997」のファンということもあって、楽しかったっす。地震の後、津波でサーフィンしてしまうバカっぷりとかサイコー。反骨なラストも見事。

「バトルフィールド・アース」

バカ映画の賞「ゴールデンラズベリー賞7部門受賞」ということだったのでマジメな期待はしないで観たのですが、SFじゃねえだろ、これ。
メイキングでスタッフが「骨太のストーリーだ」とか「スターウォーズ、2001年宇宙の旅に匹敵するSF」とかほざいていますが、リップサービスじゃないとしたら脳神経を疑います。
設定もストーリーもなんのひねりもない上、つっこみどころ満載。「人類は我々の攻撃に9分しか持ちこたえられなかった」とか言ってるくせに、後半遺跡から発掘されたハリアーごときにサイクロ人の戦闘機があっさりやられちゃうし。サイクロ人の呼吸する気体は放射能で誘爆するという設定の上、母星に直通のテレポーション施設が都合よくあって核爆弾送られて母星爆発しちゃうし。
僕は原作は読んでないのですが、原作は「全米読者協会で20世紀を代表するSF作品第一位」に選ばれたそうです。もし映画とあらすじが同じでこの結果だとしたら、泣きたくなりますね。「いや原作はこうじゃないんだ!」という意見の方がいたら反論してください。原作買ってきて読んだ上で評価します。

「HOUSE」
1977年東宝、監督 大林宣彦。
観たかったけどビデオ屋にもなくて、長年探していた「HOUSE」がDVD化され、ついに手に入れることができました。
7人の少女達が、夏休みに遊びに行った山奥の洋館で次々に食べられてしまうというホラー物。
なのだが、確信犯的に作り物っぽいセット(山の中のロケシーンでわざわざ背景を絵と合成したりしている)や奇妙なカットのつなぎ方で人工的でファンタジックな世界を作り出している。惨殺シーンもリアリティとは無縁。考えるに、僕には理解も想像もできない、少女たちだけの間で形成される独特の精神世界を表現したのではないかと思う。そのため全編にわたって暗さがなく、不条理な明るさが支配している。
個人的には、小林亜星が謎のデブのスイカ売りのおっさんを怪演しているのがヒットしました。時期的に考えればコンバトラーVの作曲をした頃だから、う〜む、すげえおっさんだな。

本編のほかに大林監督による解説がかなりの時間収録されていて、僕はこちらの方が面白かったです。
「HOUSE」は伝統に硬直した当時の日本映画に風穴を開ける作品だったとのことです。
映画監督になるには、まず映画会社の社員にならなければならず、年功序列でだんだん肩書きが上に行って、年寄りになる頃に監督になるシステムだったこと。
黒澤も小津も社員監督で、それぞれの会社の伝統的作風の中で才能を発揮したということ。
「スターウォーズ」で映画監督を夢見た僕は、中学生の頃には日本の映画界に見切りをつけ、監督への夢を諦めました。その理由は嗅覚的になもので、はっきり「これ」という理由を言葉にしにくかったのですが、今回この話を聞いて「なるほど」と思いました。
時は戻らないので、僕が今さら映画監督にならなかったことを繰り言してもしようがないのですが、問題は「現在」日本映画界の体質が改善されたのかどうかですよね〜。
少なくとも80年代末の「ガンヘッド」の時には悪しき体質が残っていたようでしたが。その後はほとんど邦画を観てないのでよく知りません。


すべてのゲロに反対。
  Date: 2001年10月14日 (日)

毎月銃夢LOを楽しみにしているみなさんにお詫びしなければ。
今回、風邪による体調不良のためマジで原稿を落としそうになり、19ページに枚数を減らしてもらいました。
(T_T)
本来31ページのところを12ページ減。
そのためケイオスのエピソードが一回で描ききれなくなり、取りこぼした分を来月描きます。
19ページの予定。
休載は先に延びて12月19日発売号ということになります。

9月下旬から風邪気味で、そのうち治るだろうとたかをくくっていたら咳・鼻水・自爆ゲロ。
いまだに完治していないので、かれこれ3,4週間も風邪をひいてることになります。
僕は風邪をひきにくい体質で、熱もめったに出ないので、あなどっていたのかもしれません。
みなさんも風邪には気をつけてください。


惨事。
  Date: 2001年10月09日 (火)

夕食の後、仕事場でゲロしてしまいました。(T_T)
自分のゲロで転倒。ゲロまみれ。
古新聞を親父が回収していった直後のため、後始末に難儀しました。
スリッパ一足廃棄処分。
幸い、原稿に被害はありませんでしたが。

・風邪で体力が低下していた。
・眼底疲労からくる頭痛のため自律神経が変調していた。
・脂っこいカレーが胃の消化能力を超えた。
など、悪条件が重なったためのようです。


MacOSX10.1
  Date: 2001年09月29日 (土)

MacOSX10.1の店頭無料配布版、入手できませんでした……。
直前までネーム描いてて、学園のコンピュータ店に着いたのが午前11時半ごろ。
すでに影も形もありませんでした。
入荷は非常に少なかったようです。
この辺は筑波大学研究学園都市なので、学生や研究者とかけっこうMac使う人いるのかも。
めんどくさいけど、2500円出して申込書を郵送するしかないかな…。


休載は再来月です
  Date: 2001年09月26日 (水)

休載するのは再来月、11月19日発売の号です。お間違えなきよう。
来月10月19日発売号の銃夢LO第12話はこれから描くところです。(^.^)
ケイオスが再登場します。


ガルバーニくん解決
  Date: 2001年09月25日 (火)

インターネットにつながらなくなる症状が出ていたガルバーニくんですが、どうやら解決しました。
ルーターによってローカルIPアドレスが各コンピュータごとに毎回振り分けられるのですが、これの重複が原因のようでした。
Winipcfg.exeというIP設定アプリを立ち上げ、アドレスを新規更新したことでネットにつながるようになりました。
MacではIPアドレスは保存されず、起動するたびに違うアドレスになるので、Winではこういう仕組みになっているとは盲点でした。

わからんことはいっぱいありますが、Macとはまったく違う世界に触れるのは楽しいですね〜。


ところで、毎月銃夢LOを楽しみにしてくれている方々には申し訳ないですが、再来月、12月号のウルジャンの連載はお休みします。
きたるべき宇宙編に向けて構想を練るためです。それと、単行本2巻のカバー絵などの仕事をします。
単行本2巻は年末の混乱を避けて来年2月ごろ刊行の予定です。


ガルバーニくん謎の症状
  Date: 2001年09月24日 (月)

ほとんど快調に動いているOEM PCことガルバーニくんですが、ちょいと変な症状が出てきました。
IEを立ち上げてインターネットを回覧してしばらくすると、ほかのページに飛ぼうとしても「ページを表示できません」みたいな表示がされてホームにも行けなくなってしまいます。最初は単なるビジー状態かと思っていたのですが、ISDNルーターの設定画面にも飛べないことから(うちのルーターはウェブブラウザからアドレスを直入力して設定画面を呼び出す方式です)、どうもWindows内部での問題のようです。
ブラウザのキャッシュを消したり再起動したりしてもダメで、そのくせいったんWindowsを終了して電源を切ってからもう一度立ち上げてみるとインターネットにちゃんとつながります。
うーむ一体どういうことなのだろうか。
タブレットドライバやらいろいろ入れたのがまずかったのかしらん。

コミックスタジオ体験版ためしてみました。
ほんのちょっと落書きマンガみたいのを描いてみただけですが、正直言って、使いかって・機能ともまだまだですねー。
少なくとも選択範囲の作製がPhotoshopと同等にできるようにならないと、現在銃夢LOでやっていることが効率よくできません。デジタル仕上げにおける「技」というのはほとんどすべて選択範囲の作製法に尽きるといっても過言ではないです。トーンのはみ出しを手でちまちま削るなど論外です。
Photoshopとインターフェースが違うのは当然なのですが、せめてスペースキーで手のひらツールになるなどの基本的なキーコンビネーションは押さえてほしいです。作業中に左手があいてしまうのは非効率的です。
Photoshopにおけるアクションのようなスクリプト機能も必須ですね。
でも、まだまだこれからのソフトだと思うので、今後に期待してます。

うちのマシンに名前がついているのは、単に趣味からではなく、マシンとマシンをイーサネットでつないでLAN(ローカルエリアネットワーク)を構築しているからです。
MacでもWinでもLAN設定の時にマシンに名前をつける必要があるのですが、「マシン1」「マシン2」じゃあまりに味気ないし、僕は数字を記憶できないたちなので、キャラクター性のある固有名詞をつけているわけです。

P.S. IGさん、モニタ切り替え機についての有益な情報をありがとうございました!


WINマシンから書き込み
  Date: 2001年09月23日 (日)

なんだか急に寒くなりましたね。風邪気味でハナがとまらんです。

この一週間は昼間は親父の外構工事の手伝い、夜はWINマシンのセッティングなどをしておりました。
この書き込みもWINマシン・LAN名「ガルバーニ」からの書き込みです(ちなみにMAC/クイックシルバーのLAN名は「スピノザ」、旧G3は「シュレーディンガー」、iBookは「ベイピー」、ツトム用G3は「サブゼロ」)。

「ガルバーニ」君は特に不具合もなく、きびきびと動いております。
WIN用のPhotoshopなどを持っていないのでMACとの速度の比較はできませんが、起動や再起動がMACに比べて異常に速いですねえ。
メインの22インチモニターは2系統入力なので、モニタ切り替え器というものを買ってきて、G3とガルバーニ君を共用して三台のマシンを一台のモニターで間に合わせようとしたのですが、モニタ切り替え器、使えませんね〜。テレビのゴーストみたいに二重写しになって、とても使えたものじゃありません。しょうがないのでクイックシルバーとガルバーニ君はモニタに直接つなぎ、G3は死蔵された状態。使うときはいちいちモニタケーブルを手でつなぎ変えなくては…。
これからコミックスタジオ体験版をインストールしてちょっとテストしてみようと思っています。

*祝!『斬殺者』再刊*
『バガボンド』のヒットによる効果でしょうか、梶原一騎原作の隠れた傑作劇画、『斬殺者』が再刊されました。
10年前に手に入れそこなって以来再刊を待ち望んでいたので、非常にうれしいです。
梶原一騎ファン、劇画・時代劇好き、宮本武蔵ファン必見です。

『斬殺者』 原作・梶原一騎 作画・小島剛夕 出版社・ソフトマジック
上巻1800円 ISBN4-921181-29-2
下巻1800円 ISBN4-921181-30-6


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