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これも残念ながら現在は絶版だが、『UFO大図鑑』『宇宙人大図鑑』と同じグリーンアロー出版社の本に『宇宙人の死体写真集(中村省三著/1989年)』『同2(1991年)』というものがある。新書判の本で、「死体写真集」という衝撃的なタイトルのわりには肝心の死体写真は後半に数える程しかないのだが、詳細な宇宙人遭遇事件の数々と、豊富な目撃者イラストが味わい深く当時としては貴重な資料だった。古書として購入する機会があればぜひ手に取ってもらいたい。
『新耳袋』の著者のひとり中山市朗氏の著作に(これまた絶版本で申し訳ないが)『妖怪現わるー現代妖怪談義(遊タイム出版/1994年)』というものがある。この本も決してUFO本などではなく、現代の人たちによる妖怪目撃譚を集めた異色のオカルト本である。だがその中の「第四章・河童のこと」の内容は、微妙に宇宙人遭遇事件とリンクしてくる。『新耳袋』の前段階となる貴重な「宇宙人にまつわる話」が味わえる。
これまた非常に残念ながら絶版本なのだが、かの「筋肉少女帯」大槻ケンヂと「火の玉教授」早稲田大学教授・大槻義彦のふたりが奇跡のタッグを組んだ『超常事件簿ーオカルトファイル(大槻義彦・大槻ケンヂ共著/小学館/1995年)』という本がある。UFO・宇宙人も含めたオカルト全般をふたりの対談を交えて切り刻むという、抱腹絶倒の内容。中身は非常にくだけた感じで堅苦しさは皆無だが、大槻ケンヂのオカルト愛(というかプロレス愛)、また大槻教授の熱き科学者魂に触れることができる。また実家に帰省する大槻教授を追ったルポでは素朴な一面を垣間見られるし、大槻ケンヂの「オカルトやめます」宣言では当時深刻だった精神状態を知ることができる。単なるオカルト批判ではない、かといってオカルトべったりでもない最高に読んで楽しいオカルト本だ。