秘密基地プレハブ帝国のゴースト |
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漫画家・バディプロダクション所属 「i」さん(男性)香川県出身 |
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小3の夏休みの夜、僕は布団とバットを担いで裏口から外に出ようとしていた。 |
僕たちの秘密基地は、友達のやっちゃん家にある、プレハブ小屋だ。 |
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やっちゃんの家まで歩いて15分、途中にあるため池の横を通りかかった時、僕は、ヒソヒソと人の話声を聞いた。声のした池の方を見ると、大きな波紋がゆらゆら広がっていた。 |
この夜集まった有志は4人、理由は、お化けの存在を確認したら、撃退、成仏させることだった。このプレハブ帝国は俺たちが守る!! |
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僕はフッと目を覚ました。いつの間にか布団の上で寝てしまったらしい。 |
もうプレハブ帝国に近づく子供達はいなかった。 |
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僕は、その出来事をやっちゃんに話せないでいた。聞いてはいけない秘密に触れた気がしたからだ。やっちゃんに話せば、余計に不安になるだろう。 |
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※本コーナーに登場する人物名は、すべて仮名です。 | ||
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