さて2番手は前回に引き続いて登場する「ナニワの達人」、大阪のひがお殿である。このところ関西塾生の躍進がめざましく、中でもこの御仁は、京都のいけの殿や路下殿、奈良ののりん殿と並んで関西勢の「四天王」となりつつある。それもそのはず、3DCGのみならず、その高次元で2Dと3Dを融合させる画風は卓越しており、作品完成度は他の追随を簡単に許すものではない。今回の新作もまた、緻密な細部の表現、ダイナミックな動きの表現を兼ね備えながら、一枚絵としての完成度も高い一品である。実に天晴れ。缶のお遊びは愛嬌だが、ここまで細かいと画像サイズとjpeg圧縮の関係上見にくくなるので、もう少しハデにしてもよいだろう。ともあれこの調子で独自の世界を開拓していただきたい。御仁のさらなる精進に期待するものである。