![]() |
||
阿佐ヶ谷での出来事 |
||
ウルトラジャンプ編集部・木城ゆきと担当 「i」さん(男性)東京都在住 |
||
大学に入って上京してきた年なので、1992年のこと。 |
何事もなく過ごして迎えた最初の冬。いつものように寝ていると、夜中にふっと目が覚めました。何か足がつる直前みたいな、体が突っ張るような嫌な感触が…と思った瞬間、金縛りに。 |
||
これは本格的にヤバイと思って焦っていると、声が聞こえてきました。しかも、女の子のいる方向からではなく、どういう訳か耳元で。最初は微かで聞き取れませんでした。が、次第にボリュームが大きくなり、ようやく言っていることがわかりました。 |
うわーっ!と思って飛び起きると、体が動きました。またも冬なのに、大量の汗。息は荒くなっていて、体はぶるぶる震えてました。 |
||
仕方なく、近くのコンビニまで行き、夜が明けるまで立ち読みして過ごしました。そんな時に限って、客は僕一人。店員も奥に引っ込んでいたりして、結局一人で過ごす時間の方が多かったし、店の前の道も車一台通れる程度の道で、人通りも少ない。結局、立ち読みしてても、気が気じゃありませんでした。 |
||
※本コーナーに登場する人物名は、すべて仮名です。 | ||
[ 恐怖「i」話TOP ] [ 次の話 ] [ 恐怖プリーズTOP ] |