[ 2004 夏休みホラースペシャル ]

 戦慄!千葉県怪奇心霊スポット
〜 前 編 〜

怪奇ナビゲーター:ツトム@管理人(千葉県流山市在住)
2004.06.27



前口上・私と心霊スポット

夏と言えば怪奇、怪奇と言えば夏。心霊の夏、日本の夏。

しかし、春に予定していた福島県の「UFOふれあい館」旅行が台風で流れてしまったこともあり、今年は怪奇ネタが不足気味なのである。これはなんとかしなければ!ということで、苦しまぎれに私が住む千葉県の怪奇心霊スポットを、私が実際に現地に足を運んで紹介する。

ところでよく考えてみると、怪奇大好き人間であるはずの私は、今まで「心霊スポット」に行った経験がほとんどなかった。なぜか? ビビっちゃって行く気がしなかった…からではない。また、行っても別に怖くないしつまらん…からでもない。私の中の幽霊に対する興味と、心霊スポットに行って怖がる肝試し行為に、いまひとつ接点が見い出せなかったからだ。

だが私がどう思おうと、また世間がどう見ようと、「因縁のある土地」というのは存在する。それは確かである。おおよそ人の住む土地に因縁がまったくない場所など考えられないが、因縁が怨念や呪い、地縛霊となってピンポイントに吹き出る場所というのが「心霊スポット」であると、ここでは仮定してみることにする。

心霊スポットに出現する怪奇もまた、その土地の歴史である。その土地で怪奇を目撃することは、その土地の歴史を追体験することでもある。今回はせめて追体験「気分」だけでも味わっていただければ幸いである。


本企画で紹介している場所において、付近住民の迷惑になるような行為は慎むようお願いいたします。
[ 怪奇心霊スポットマップ ]




スポット1:流血!飛血山

とびちやま 〜 千葉県流山市



流山市の中心、流山市役所の裏手に、道一本へだてて小高い森がある。
ここはかつて処刑場だった山であり、「飛地山」の名が「飛血山」に
変じたとされている。
ここに立ち入った者は戻ってこないと言われ、幽霊の目撃も
後を絶たないという。


→ 実際に行ってみると、周囲をブロックで囲まれた小高い丘という感じ。某会社の所有地ということになっている。入り口は門で堅く閉ざされていて、中への立ち入りは不可能である。徒歩でゆっくりぐるりと一周しても10分程度の大きさ。木が覆い茂っているので中の様子は伺えない。

→ 噂では、かの新撰組局長・近藤勇が斬首された場所とされているが、それはまったくのウソ。近藤勇は板橋宿平尾の一里塚(現東京都板橋区板橋)にて斬首された。首のない胴体は東京都三鷹市の龍源寺に葬られ、首は京都三条河原にさらされた後、何者かに持ち去られた。一説には愛知県岡崎市の法蔵寺に埋葬されたという。

→ 実は流山市役所の近くには「近藤勇陣屋跡」というのがあって、そこは新政府軍に追いつめられた近藤勇が土方歳三と別れ、出頭して逮捕された場所なのだという。そんなことから「近藤勇・斬首の地」という噂が立ったわけである。

→ しかし、明治元年までは本当に処刑が行なわれていたという話もある。















スポット2:怪奇!八幡の薮知らず

やわたのやぶしらず 〜 千葉県市川市



そこに立ち入った者は二度と出てこられないという、謎の雑木林。
立ち入ろうとすると「出ていけ」と声がするのだという。


→ この怪奇スポットも、市川市役所の斜め前という市の中心地にある。横幅20メートルぐらいの、柵に囲われたこぢんまりとした雑木林だ。ここの写真を撮るのに、車を停める場所がなくてエラい苦労をした。そのくらい建物がひしめき合い、人も車もひっきりなしに通過する市の一等地だが、ここだけポツンと林として残されている。

→ その由来は市川市のサイトにある記事を参照してもらうとして、ここの木を切ろうとして死にかけたとか、前を通る国道14号線では事故が後を絶たないとか、林の中には大蛇がいるとか言われているらしい。事の真偽はともかく、触れてはならない場所なのは間違いないようだ。







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