|
これでいよいよ全コース制覇となる、九州人の期待を一身に背負うお絵かき一番星・宮崎の鎮痛剤隊員の最後の出撃である。その紆余曲折っぷりが痛々しい御仁の最後の作品は、ピング・ウーとランダ・ナムナムを並べた心象的ポートレイト。何よりピングの曲がった笑顔の描写が素晴らしい。顔の立体感もきちんと捉えており、この表情の出来でこの作品の出来は決まったようなもの。またランダのムラのあるグラデーションも味がある。イメージ的な画面構成にモノトーン基調の色彩と、スキのない出来映えは実に天晴れと言えよう。この黒バックに顔を並べるイメージ構成は、御仁がもっとも得意とする構成であることは明白だが、それは今回の作品の出来を見てもわかるというもの。逆に言うと、この得意な構成を用いない作品が御仁の弱点。そこをどう克服するかが今後のカギと言えるだろう。出会いも別れも精進である。
|