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第52回から連続精進を続け、もはや常連塾生としての地位を築いた感のある東京のtake3塾生、今回も抜群のさりげなさで出現である。作品は旧・銃夢で人気を誇るMBの帝王・ジャシュガンのアメコミ風ポートレイト。極太の輪郭線と黒ベタを多用して、アメコミ感を全面に押し出しているのが今作のポイントだろう。また全体が暖色系の配色の中で、彩度の高いサングラスの青がアクセントとして効いている点が実に天晴れである。ただしアメコミ風にこだわるなら、陰影はボカさずエッジをきっちり立たせ、原色に近い濃い色を用いた方がより雰囲気が出たであろう。アメコミ風の絵を描く時は肉食人種になりきる必要がある。その点でややツメの甘さが感じられる。御仁はデビュー時から着実に上達しているが、この「ツメの甘さ」が御仁の「さりげなさ」として現れてしまっていると言えよう。最小の労力で最大のインパクトを狙えるよう、黒毛和牛にかぶりつきつつ精進である。
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