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光あるところに影がある。万歳塾・第25回でデビュー、第47回で現役復帰した東京都が誇る暗黒貴公子・岸とのか塾生、今回の精進祭りにも華麗に参戦である。底のない闇が甘美な毒の華を咲かせる独特な画風が光るこの御仁、だがそれゆえ、キャラクターを判別不能なほど暗黒化させた作品が目立っていた。しかし今回は(御仁の作品としては)とてもわかりやすい、ガリィ×ゼクスの黒いポートレイトである。吸い込まれるような黒と鉄サビのような赤、毒気を漂わす青い肌と黄色い瞳、そしてさりげないロゴ。既成キャラクターと感性の融合、そしてそれを昇華させる高次の画力が一体となった完成度は実に見事、実に天晴れであると言えよう。万歳塾のアンダーグラウンドを担う暗黒王子として、今後の期待も含め「暗黒賞」進呈である。これからも闇の帝王となるべく漆黒の空を駆け抜けていただきたい。闇に生まれ闇に消える。それが運命(さだめ)であっても精進である。
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